JYJジュンス、ミュージカル界新しい王子の降臨
「僕を誰も見てくれなかった時に受け入れてくれたのがミュージカルでした。色々な苦難を体験していた中で立った初舞台でした」
グループJYJのキム・ジュンスは「ミュージカルドル(ミュージカル+アイドル)」の象徴だ。沈滞期に陥っている公演業界が、突破口としてアイドルを起用しながら活気を取り戻した。
JYJの他のメンバーキム・ジェジュン、パク・ユチョンと共にグループ東方神起のマネージメント社であるSMエンターテインメントとの専属契約紛争で、メディアと大衆のうわさになった昨年1月、ジュンスはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)の人生を描いた『モーツァルト!』でミュージカル俳優に変身した。そして一気にミュージカル界のブルーチップ(成長株)へと浮び上がった。
「ミュージカルが僕にとても多くの勇気を与えてくれました。ハハハ」先月幕を下ろした創作ミュージカル『天国の涙』出演以後、より明るくなった彼は東方神起のジュンスからJYJのジュンスを経てミュージカル俳優キム・ジュンスになっていた。2~3日にJYJのタイ・バンコクでの公演を皮切りにJYJのワールドツアーをスタートさせ、歌手として底力もアピールした。
「難しい状況の中で僕が活動できるようにしてくれたのがミュージカル」としながら「最初に始める時、不足さはあっても悪口だけは言われないようにしようという覚悟で臨んだ」と回想した。
昨年『モーツァルト!』前売り開始3時間で自身の出演分15回全席を完売させた。このミュージカルで「第4回ミュージカルアワード」と「第16回韓国ミュージカル大賞」で男優新人賞を受賞した。
「音楽家の中で天才という修飾語がつく人はモーツァルトしかいないという話を聞いた」とし、「誰が見ても不足することがない人だったのに本来自身は不幸だと感じていた人」と伝えた。「僕は天才ではないが、モーツァルトのそうした点が当時僕が処していた状況とかみ合わさりながら共感しました」
2つの新人賞を受けて「とても言葉にできないほどうれしかったし、感謝しました」とし、「僕に力をくれたし、また別の作品に出演したい気持ちにもしてくれた」ととうれしそうに話した。