宇宙船シャングリラ 【もう一つの日本神話】

日本人青年が趣味で、東側諸国の関連の情報を取り上げる。

保守派が全く知らない、中国の本当の危機。

2013年02月08日 17時28分28秒 | 中華民国(台湾)

 

我が国の国防の駄目なところは、「敵対勢力を過小評価して、自分達の優秀ぶりに酔いしれてしまい、向上や分析を怠る

という点だと思う。日本帝国軍の失敗の一つだが、今も反中一点張りのマスコミ各社はそれをやっている。

多くの日本人が知らない、中国の本当の危機。真のチャイナリスクとは「民主化」である。

 

ネットや保守系週刊誌、電通マスコミが抱いている幻想、

中国共産党が潰れれば、全ては上手く行く。

チベット人や台湾人も解放される。

中共が無くなれば、中国軍は弱体化して人権も領土問題も解決。

これは、夢物語だ。

確かに中共は格差や大気汚染を放置してきて、今更慌てるようなどうしようもない集団だ。

 

 

 

だが、中共が崩壊(解党・複数政党制導入で下野)して中国の民主化が進んだ場合、

人権派・西欧系リベラル勢力は最初は台頭しても、後から「極右」に乗っ取られて、

中国の民主主義革命は、孫文革命の様な汎中華民族主義に成る可能性が有る。

 

 

 

アラブの春はうちの国のマスコミは、やれGoogle革命だの、Twitter革命だの、

「民主化」として持ち上げた。

しかし、今やアルジェリア人質事件を起こしたようなアルカイダの台頭、

ムスリム同胞団などイスラム主義の政治団体の台頭。

と、右翼・宗教右派勢力に乗っ取られている。

アラブの春で、基本的人権や女性の権利はより制限される可能性も出てきたのだ。

 

 

中国が民主化して混乱が生じ、中華人民共和国が解体しても、

中国人の右翼がチベットや台湾を手放すとは考えにくい。

万が一、一度これらの地域が独立しても、大清帝国時代の統治を根拠にふたたび、

経済力や戦略的移民、軍事力での侵攻を(民主政府が)する可能性が高い。

 

 

 

そもそも、「反中共=反中=中国解体論者」では無い、多くの保守派がこれを混同している。

台湾・香港・澳門や大陸の、反共産党派は「蒋介石ラインを支持する極右」が多い。

(例・香港の民主化団体、神州青年服務社)

http://www.chinayouth.org.hk/index2.html

 

大中華民国復興會 (台湾系?)

http://www.greatroc.org/forum.php

 

上の画像は、香港の反共産党団体が主張している国境線だ。(所謂、蒋介石ライン)

 

これは、現台湾政府(中華民国)の国民党政権が公式に領土だとしている。

モンゴル国(北蒙古・外蒙古)が台湾(中華民国)の領土に成っている。

ウイグル自治区は「新疆省」である。

南沙諸島や尖閣諸島もだ。

中華人民共和国よりも、民主的な中華民国の方が領土に貪欲である。

我が国の保守派は、

台湾は親日、台湾は日本の味方だと思い込みたいが為に、

台湾政府の主張する国境線を無視している。

 

おそらく、中国政府は民主化して人権擁護、言論の自由に目覚めても、

第一列島・第二列島線・第三列島線の追求や核心的利益を手放すとは思えない。

インドシナ半島諸国の経済的衛星国化(タイ王国、ラオス、カンボジアは既に着手)もだ。

民主化すると最初はリベラル派が勝つだろうが、後に国民党系の極右が出てくるだろう。

 

↑真珠の首飾り作戦。

 

それどころか、汚職や利権にまみれた中共という非愛国的な蓋が取れて、

中国国民のナショナリズムが増大する可能性が有る。

尖閣諸島に上陸した香港の民主化活動家は、青天白日旗を持っていた。

 

 

さすがにキルギスやモンゴルを奪取するのは無理だろうが(ロシアの影響圏なので)、

対日本外交では過激に出る可能性が有る。

 

中国の民主化は、実は中国の右翼分子(蒋介石ラインの復活)の理想を叶えて、共産党という重しを取り払い、

日本国家の安全を脅かす可能性が有る。

しかし、もう中国大陸の民主化は止められないだろう。

 

(民主化=全てが上手くいくという考えは、GHQの統治の影響??

 日本帝国の場合は民主化により領土が大幅に現象した。)

 

 

真に中国の脅威が来るとすれば、それは中国が民主化されて、共産党が崩壊した後だと思う。

極右や民族派が選挙で合法的的に選出される可能性が有る。

ちなみにその頃には日本も、日本国憲法の廃止、自衛隊の国防軍化が行われている可能性がある。

そうなれば非常に危険だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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