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プーチン政権の外交戦略。

2012年07月16日 16時33分57秒 | ロシア連邦

ロシア外交の「ソフトパワー」
タグ: CIS, シリア, 外交, 米国, 政治, 解説, 国内
オリガ デニソワ 15.07.2012, 14:11
 © Collage "The Voice of Russia"   
 

ロシア外交の優先課題はCIS、EU、米国との関係にある。

ウラジーミル・プーチン大統領が先週行われた各国に

駐在するロシア大使との会合で明らかにした。議論は、欧州における経済危機、中東情勢、アジア太平洋諸国との協力発展に及んだ。

 


   大統領によれば、現在ユーロ圏で起こっていることは氷山の一角に過ぎない可能性があるということで、

ユーロの不安定な状態は伝統的な西欧が経済的覇権を失いつつあり、国際政治における力の再分配が行われる可能性があると指摘した。

その一方で、当の西欧諸国は現在ある覇権的な地位を捨てようとしておらず、それを維持するためには国際法でさえ反故にしていると、プーチン大統領は強調している。

   -これはいわいる人道作戦や「ミサイル爆弾民主主義」、内戦への介入などに表れている。

北アフリカおよび中東における改革プロセスがいかに矛盾に満ちており、バランスを欠いたものであるのか我々は眼にしているし、多くの場合、悲惨なリビア的シナリオが待ち受けている。

もちろん、シリアなどの国々でそのようなシナリオを繰り返すことは許されない。

 

   シリアは国際問題のなかでも最も緊迫したテーマのひとつだ。コフィ・アナン特使の仲介プランが全面的に支持されている一方で、

緊張の高まりは続いている。

   多くの国際的および地域的問題の解決は、2つの核大国であるロシアと米国にかかっている。米国との協力について、プーチン大統領は予測可能なものであり、相互に利益のあるものであると述べている。そして選挙前にありがちな過激な言動にあまり騒ぎすぎないよう呼びかけた。

  

 

 

 

 

ロシアはほかに、カザフスタン、ベラルーシとの間で関税同盟を通じた統合を進めている。

次の段階はユーラシア経済共同体であり、すでに欧米諸国も旧ソ連諸国に立ち現れている新しい動きを無視できなくなっている。

CISはロシア外交にとって「核心」であるとも指摘している。

   さらにアジア太平洋地域との協力も優先課題だ。そのダイナミックな発展は、

インドや中国など、アジア太平洋地域が新しい政治経済的な中心となる様相を呈している。
 
 



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