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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 龍の爪(改)

 「龍の爪」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、

100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。

記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつもりですが、

正直、皆目見当のつかない画像も多々あります。

 

ダ・ヴィンチの罠 龍の爪 - 透明人間たちのひとりごと

このページの画像は、故あって表示されませんが、連続性を担保する意味合いからも、そのままで公開し、別途、新しく作り直すことにしました。同じ内容ですが、画像はその限...

goo blog

 

 url『ダ・ヴィンチの罠 龍の爪』

 上記のように、連続性を維持することは、このシリーズの

重要なファクターですので、時間がかかっても復活・再生を

果たさなければならないのですが、漸くこれで41作目です。

 さてと、それでは、ここからが、

『ダ・ヴィンチの罠 龍の爪(改)』

 の記事になります。

 (以下、本文)

 

 『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上)』
(岩波文庫版)によると、

 残された手記のなかでダ・ヴィンチは、

 「わたしが神様を嬰児として描いたとき、
 あなたはわたしを牢屋へと投じた、が、
 わたしが神様を大人に描けば、あなたは
 もっとひどい目にあわせるにちがいない」

 と綴っているそうですが ・・・

 ダ・ヴィンチが投獄されていたという履歴
の詳細は伝わっていません。

 ただ、24歳だった当時にダ・ヴィンチの他
3名の青年が、有名だった男娼と揉め事を
起こした廉で、同性愛の容疑を掛けられて
いたという記録が、1476年のフィレンツェの
裁判文書に残されています。

 この件は証拠不十分で無罪放免とされて
いますが、容疑者のひとり、リオナルデ・デ・
トルナブオーニが、ロレンツォ・ディ・メディチ
の縁者であったことから、メディチ家の圧力
があって無罪になったとする説があります。

   
   ロレンツォ・ディ・メディチ

 これにより、ダ・ヴィンチの同性愛者説が
取り沙汰されることになるわけですが、

 小生に、その真偽は判断できません。

 確かに、
 
 交友関係以外の私生活は謎に包まれて
いて、彼の性的嗜好については同性愛的
傾向を臭わせるものが多いのも事実です。
  
   
 『洗礼者聖ヨハネ』部分 1513-1516年

 『洗礼者聖ヨハネ』『バッカス』
その他、両性具有的な描写のドローイング
などをみると、


                           『荒野の聖ヨハネ』(バッカス)old-unet.org

 その疑いを否定するに足る材料が乏しい
のも確かでしょう。

     
  『人間の姿をした天使』『洗礼者聖ヨハネ』『荒野の聖ヨハネ』(バッカス)

 しかし、

 実際のところは、そんなに単純な話では
ないのかもしれません。

 先の裁判記録に関連する事実としては
こんな話も伝わっています。

 「タンブーロ」という匿名の告発を
受け付ける箱に、同性愛行為を告発する
文書が投函されていたというのです。

 その告発文は1886年に発見されている
そうですが、どこか謀略めいた胡散臭さを
感ぜぬにはいられません

 結果、投獄ではないものの拘置や勾留
程度の処分はあったのかもしれませんね。

 それが、冒頭における手記の一節にある

「神様を大人に描けば、うんぬん・・・」

の部分につながるのではないでしょうか

 さもなければ、

 投獄されたという事実がないとすれば、
何故に「牢屋へ投じた」というような
虚偽をわざわざ書き残したのでしょうか

 あなたとは一体、誰を指しているのか

 あるいは、

 それはかではなく、か、なのか

 これもダ・ヴィンチが仕掛けた「罠」
の封印を解く鍵(暗号)のひとつなのかも
しれませんが、

 アンチ・クライストを標榜していた
レオナルド・ダ・ヴィンチにとって、


  雲に乗った人の子 parallel-w.com

 イエス・キリストとは如何なる人物
だったのでしょうか

 symbol2 「猫科の一番小さな動物、
  つまり猫は最高傑作である」


     (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 というダ・ヴィンチの言葉の持つ本当の
意味とは何なのでしょう

 彼が思う最高傑作「猫」である
とするならば、

 
動物(猫の他にネズミ、ライオン、ドラゴン等)の素描

 何故、ダ・ヴィンチは最高傑作
あるはずの「猫」姿をデッサンの
なかにしか残さなかったのでしょうか?


    『猫のいる聖母の素描』1478-1481年

 「猫」こそがイエス自身を示唆する
動物(言葉)であったとするならば、

 わざわざ


           猫と聖母子のデッサン1 tk.gov.ba

 「猫科の一番小さな動物」
と註釈を入れたのにはそれなりの意図や
理由があったはずです。


           猫、ライオン、ドラゴンの素描部分

 この動物の素描はネズミを狩る「猫」
を念頭に ライオンrightドラゴンまで
を連想させるデッサンになっています。

 ひょっとしたら、ダ・ヴィンチは、

   
『龍とライオンの戦い』部分 ja.aliexpress.com

 ライオンやトラ以外にも正体不明の
(ドラゴン)を猫科にカテゴライズ(分類)
しようとしていた ・・・

       『龍とライオンの戦い』の素描

 つまり、

 ここに真実の一端があって、それ故に
聖母子が三方向に描かれているとか ・・・

 

 要するに、

 聖母子を 爬虫類系哺乳種として
龍蛇族(ドラコニアン)と爬獣類
ある爬虫類人(レプティリアン)として、


         ドラコニアン 画像元:2seesaa.net


       画像元:shanti-phuia.net

 「神」なる者の一族「悪魔」
たる種族としての「異星人種」
選別し告発しようとしていたか、


         出典:shanti-phuia.net

 あるいは、

 その正体と存在を警告し、それをもって
もって人類の軛の(くびき)としようとして
いたのかもしれません。

 『聖書』に一度しか登場しない「猫」
のメタファを聖母子に求めれば、

 マリアはもとより、イエス・キリストが
真の救世主(メシア)たる「神の子」など
ではなく、「猫」の寓意に依るところの
「偽救世主」であることを伝えようとして
いたのではないでしょうか?

 それには、まず、

 


 「罠」の端緒となったデビュー作品
『受胎告知』における「謎の肢」
の正体を明らかにしなくてはなりません。



 すなわち、



 それは「獅子足」または「三本指」


  『犬など爪のある肢の習作』1485年
  (Studies of a dogs paw,about)

 で表現される「龍の爪」のことです。



 そして、

 その「龍の爪」=「龍の肢」の存在
と、その意図に気付いた画家のひとり
が、ルーベンスであり、


    ピーテル・パウル・ルーベンスの肖像

 もう一人がシャンパーニュなのですが、


   フィリップ・ド・シャンパーニュの肖像

 彼らはダ・ヴィンチの「罠」を認知し、
その寓意を自己の作品を通してサポート
していた代表格であって、

 
  『ヤコポ・バッサーノの肖像』

 無意識的に感知していたと思われる
のがジョン・コリアやヤコポ・バッサーノ
であり、そのなかに、ベクシンスキーや
カラヴァッジョ、あるいはガロファロなど
も含まれるかもしれませんが、


      出典:blogs.yahoo.co.jp

 ダ・ヴィンチと連動して、協力していた
と思われるのがルネサンス三大巨匠の
ひとりであるラファエロ・サンティでした。


         ラファエロの自画像

 協力者であるラファエロ・サンティ
については、後日の解説にまわすとして、

 イタリア・ルネサンスの三大巨匠

  
    出典:www.el.tufs.ac.jp

 それでは、

 彼らが描いたイエス「獅子足」
との関係やユダおよび他の弟子たちや
聖人との関連をザッと見てみましょう。

 まずは、

 ピーテル・パウル・ルーベンス
における「獅子足」の描写から

 1 『ヨハネの福音書』12:1-8 における
 ラザロの復活の後のシモン家での宴の
 場面で、罪深い女 マグダラのマリアが、
 その髪でイエスの足を拭い 接吻して
 非常に高価な香油を塗るシーンです。


        『シモン家の宴』ルーベンス(1618‐20年)

 向かって左下には、憎々しげにイエス
から目を背ける「犬」が描かれていて、



 イエスの座る右下のイスに三本指の
「獅子足」が見えます。


 2 イエスの復活後のエマオにおける
二人の弟子との食事シーンですが


     『エマオの晩餐』ルーベンス

 一人の弟子のイスの脚に「獅子足」
が描かれ、右隅にはエサを漁るように



 イエスにすり寄る「犬」の姿があります。


 3 アゴに手を当て、何事か言いたげに
こちらを見つめるユダの足もとでつき
の肉にかぶりつく「犬」の姿とともに


      『最後の晩餐』 ルーベンス(1631年)

 がっしりとした「獅子足」ユダ
イスの脚に刻まれています。



 『最後の晩餐』ではユダの座る
イスの脚に刻印されているのですね。


 4 『ヨハネの福音書』13:1-11 過ぎ越し
の祭りの前の最後の晩餐も終わりに差し
掛かった頃の出来事です。

 裏切者のユダはすでに為すべきことを
するべく、この場にはいません。

  
 『弟子(使徒)の足を洗うキリスト』1632年

 たらいに水を汲んだイエスは弟子たち
の足を洗い始めます。

   

 最後の晩餐の後なので3と背景は同じ
ですが、ユダとともに「犬」はいません。


 5 オルガンに彫刻されたスフィンクス


        『聖チェチリア』 ルーベンス

 の四肢は当然「獅子足」ですね。


                  up_slow
 右端の「犬」の足も意味深な気が ・・・


    『聖チェチリア』(部分)

 
    ルーベンスの描くライオン

 次は、

 フィリップ・ド・シャンパーニュです。

 6 テーブルの脚に彫刻された三本指の
「獅子足」イエスの右足と並んで


      『エマオの晩餐』 フィリップ・ド・シャンパーニュ

 「子猫」を踏みつけんばかりです。



 7 書見台の脚に見える「獅子足」
聖アウグスティヌスとの関係は、


     『聖アウグスティヌス』シャンパーニュ

 散らばった書籍類を踏みつける行為で


  『聖アウグスティヌスの幻想』 ルーベンス

 「神の概念」や「存在の認識」とか、
「自由意志」や「復活の真実」などを
問うているのでしょうか?

 おまけとして、

 8 デルフォイの巫女が座る三脚椅子の

 
  『デルフォイの巫女』 ジョン・コリア

 「獅子足」は大蛇ピュトンを



 象徴して彫られた細工でしょうか



 さて

 最後に、「獅子足」とは別物ですが、
ラファエロがそれらしく描いたが故に、


   『聖チェチリア』 ラファエロ・サンティ

 ルーベンスが同じタイトルの作品で



 スフィンクス四肢として表現した
『聖チェチリア』での「三本指」
(鷲の爪)を見てみましょう。

 これはダ・ヴィンチの『レダと白鳥』
における猛禽類を思わせる


 『レダと白鳥』チェザーレ・ダ・セスト(模写)

 白鳥らしからぬ足に対応する作品で、



 むしろ、

「テトラモルフ」を意識させる内容です。


   『エゼキエルの幻視』ラファエロ

 それは、

 『ヨハネの黙示録』『四福音書』



 を経由して、『モナ・リザ』「罠」

    

 にも直結する重要な鍵でもありますので、
ここでは参考程度で止めておきます。


 ちなみに、

 鏡絵(ミラーイメージ)に現れる奇異
なる異星人のような存在は ・・・



 まるで、

 異形なる宗教の祭祀を司る高位にある
人物が如き冠にマント姿のいでたちです。

    
   『洗礼者聖ヨハネ』 1513-1516年


       『洗礼者聖ヨハネの鏡絵』画像元:deskgram.net

 これは冒頭のダ・ヴィンチの手記による

  
          画像元:blog.livedoor.jp

 「わたしが神様を嬰児として描いたとき、
 あなたはわたしを牢屋へと投じた、が、

 わたしが神様を大人に描けば、あなたは
 もっとひどい目にあわせるにちがいない」

 と綴った際の「神」を指している
のでしょうか?

 それとも、

 牢屋へ投じた「あなた」なのでしょうか

 もし、それが「あなた」だとしたならば、

 「あなた」や、「あなたたち」といった
地球外生命体(異星人)を意識した
言葉だったのでしょうか?

 いずれにしても、ダ・ヴィンチの「罠」
にインスパイア(触発)されたと言っても、



 シャンパーニュの描く「獅子足」
の段階では邪悪な者たちの介在が真理を
惑わし、教会を堕落させているとして、

 その不正を糺(ただ)すべく、それとなく
未来に訴えているに過ぎないわけですし、

 ルーベンスにしても、

  
 ピーテル・パウル・ルーベンスの肖像

 ユダの裏切り行為と聖家族の出自に疑義
を生じさせて、救世主たるイエスに疑問を
投げかけたまでのことで、

 ダ・ヴィンチの「罠」を構成し得る
要素のなかに地球外生命体の存在を
見つけていたとまでは思われません

 ただ尋常ならざる得体のしれないモノの
気配には気づいていたようで、

 それが、

 『アンギアーリの戦い』の模写


 『アンギアーリの戦い』ルーベンス模写

 に描き込まれた「異形なる者」たち
 

     

 の正体なのかもしれませんが ・・・

 ルーベンスが異常な程に敬虔なる
カトリック教徒を演じて見せていた裏には
そうした事情があったわけですね ase2

 少なくとも彼の深層においては、最初に
洗礼を受けたプロテスタントとしての信仰
の方が強かったものと思われます。

 ところで、


      出典:shanti-phuia.net

 古代において、「地球外生命体」である      
「龍の爪(龍蛇族)」の介在や「爬虫類人」
 などの「異星種」による地球への介入が


 シュメール神話・ギリシャ神話、あるいは
インドの2大叙事詩であるマハーバーラタ
やラーマーヤナ、そして 旧約聖書の物語
などでかたちを変えて展開されていたよう
なのですが ・・・

 イエス・キリストの時代に「爬獣類」
系統の一派が「新約聖書」の名を借り
て、ディープ・ステートなる暗躍を開始
したというような幻視を、ダ・ヴィンチは
幼い日に洞窟の中で体験します。


      神秘体験イメージ (知覚の扉)karapaia.com

 このあたりの推理・考察に関しては、
 
 url『ダ・ヴィンチの罠 松果体』
 url『ダ・ヴィンチの罠 白日夢(改)』
 url『ダ・ヴィンチの罠 神無月』 

 などを参考にしてください。

 「異星種」や「爬獣類」については、

 url『ダ・ヴィンチの罠 異星人』
 url『ダ・ヴィンチの罠 偶然性』
 url『ダ・ヴィンチの罠 遺伝子』
 url『ダ・ヴィンチの罠 交差点』
 url『ダ・ヴィンチの罠 訪問者』

 などの前後の記事が参考になります。

 余談ですが、僅かな例外を除いて

 ルーベンスの場合には「獅子足」と一緒に
「犬」が、シャンパーニュでは「猫」
が、イエスや弟子たちとともに描写されて
います。

 『弟子の足を洗うキリスト』
絵の中に「犬」が登場しないのはユダに
伴なって外に出て行ったからですが、

 「犬」「猫」は、重要で特別な
メッセージを伝えるバイプレーヤーでも
あるのです。 

 そうした観点から、前回の記事、

 url『ダ・ヴィンチの罠 聖家族』

 での『聖家族』シリーズに登場する
「白い犬」たちが演じる仕草の意味を
考えてみるのも面白いでしょう。

 さて、

 いよいよ、次回では 史上最高値での落札
となったダ・ヴィンチの真作と鑑定された

  
 『サルバトール・ムンディ』(救世主)

 『サルバトール・ムンディ』の真贋に
関する事柄と、ルーベンスが抱く疑義に
応じるべく「救世主」についての考察を
深めてみたいと考えています。

 さても、この

『サルバトールムンディ』の真作説は

 畢竟するに、新手(あらて)の

 「オレオレ詐欺じゃな」

  

 「オレ、キリストみたいな」
 
 そんでもって教会に寄付を振り込ませる
「振り込め詐欺」だとか、

 

 あるいは、もっと手の込んだ天国への道
へと誘(いざな)う「復活詐欺」かも、

  

        一生やっとれ

 いやいや、本当に、   

  
 『サルバトール・ムンディ』   修復前(白黒写真)

 「オレ、救世主だから・・・」


   龍の爪(ティラノサウルスの肢)oshiete.goo.ne.jp 

  ええ



      GODILLAの巨大な三つの爪

  … to be continued !!

コメント一覧

小吉
いろんな絵画に龍の足のようなものが描かれているのは興味深いですね。

全然関係ないけれどマリリン・マンソンの『アンチクライスト・スーパースター』を思い出した。
この曲の歌詞にある「You」というのも誰をさしているのかわからない。神なのか、キリストなのか、キリスト教なのか、、、、。
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