この度、2025年11月18日をもちまして、
goo blogはサービスを終了することとなりました。
他社ブログへの移転先を、あれこれと検討した結果、
引っ越し先は〝Hatena Blog〟といたしました。
なお、当面の間はいろいろな事が起こりそうですが、
本gooブログは11月18日の自然消滅までこのまま継続
していく所存です。
リダイレクト設定を試してみましたが、不都合なる
場面に遭遇したので、転送を一時的に停止しています。
下記URLの方でも同じ記事が掲載されていますので
宜しければ、覗いてみてください!
URL : https://toumei-ningen.hatenablog.com/
★これからもどうか宜しくお願いいたします。
それでは『ダ・ヴィンチの罠 因果律』のつづきです。
「因果の誤謬」とは、一連の事象の間に因果関係が存在
すると、誤って推測してしまう論理的な誤りを言います。
こうした誤謬は、単に事象が時間的に連続しているか、
あるいはそこに関連性が見いだせるように思われる場合
に、我々が間違った因果関係を見てしまうことによって
生じてしまうのです。
たとえば、
タバコの喫煙と肺ガンの関係とか、何百羽とカラスを
見てきたがその全部が黒かったので、すべてのカラスは
黒いという決めつけであるとか ・・・
自分の周囲には黄色人種しかいないので、この世界は
黄色人種しかいないというマチガイであるとか、バスケ
の選手は身長が高いからバスケットボールをすると背が
伸びるとか ・・・
こういった誤りは日常茶飯事にあって、「因果関係」と
「前後関係」と「相関関係」とはそれぞれに違うのです。
たとえば、
「前後関係」があるように見えていても、原因と結果が
伴わないケースや因果関係はあるのかもしれないけれど
その可能性が低いし再現性もない場合であるとか ・・・
一見すると、
相関しているように見えますが、そもそもが相関関係
などない場合がほとんどで「風が吹けば桶屋が儲かる」式
の〝こじつけ〟にすぎません。
小生が述べる「因果の誤謬」に関わる重大なポイント
のひとつに〝認知バイアス〟がありますが、
下記具体例を参照してみてください😒!
認知バイアス theories.co.jp
さて、仏教では『因果律』を重要視しています。
全宇宙は『因果律』によって支配されており、釈迦の
大吾は『因果律』の認識によって悟りに至るのです。
釈迦は全宇宙を支配する『因果律』を「ダルマ=法」と
名付けました。
当然のことながら「ダルマ=法」は、釈迦が生まれる
以前から存在しています。
つまり仏陀とは別に絶対的なる法は存在していたわけ
で、ここでの解釈は「法前仏後」になるわけです。
「因果律と宇宙観」 tokuzoji.or.jp
ところが、
次回予定のジャン・カルヴァンによる『予定説』では
これをひっくり返すわけですね。
神がすべてを予定、つまり、「予(あらかじ)め、定め」
ているので、プロテスタンティズムでは「神前法後」に
なるわけです。
ですから、ここには『因果律』は適用されません。
我々日本人には『因果律(因果応報)』という考え方は
どこかシックリきますが、これは仏教による影響が甚だ
色濃いのであって、プロテスタンティズムでは必ずしも
そうは考えないということです。
さて、「カルマ」という言葉ですが、
何度か聞いたことはあるけれど、いったいどんな意味
なんだろう?
そう思っている方もいるかもしれませんよね。
「カルマ」とは、サンスクリット語で「行為」や「行い」
を意味する言葉です。
そして、「カルマの法則」とは、簡単に言うと ・・・
「自分が行った行為は、良い結果であろうと悪い結果で
あろうと、いずれは自分自身に跳ね返ってくる」という
宇宙の大法則です。
「天に唾する」イメージ hobbytimes.jp
まるでブーメランのように、投げたものは必ず自分に
戻ってきます。
良い行いをすれば、それは良いカルマとなり、いずれ
良い結果となって自分に返ってきます。
逆に、悪い行いをすれば、それは悪いカルマとなって、
いずれは悪い結果を招くことになる、というわけです。
この「カルマの法則」は、ヒンドゥー教や仏教などの
インド発祥の思想において中心的な役割を果たします。
特にヒンドゥー教では、カルマの法則は「輪廻転生」と
いう概念と深く結びついています。
輪廻転生とは、魂が死後も消滅することなく、何度も
生まれ変わりを繰り返すという考え方です。
そして、
今の人生でどのようなカルマを積むかによって、次の
生(人間に限らない)での境遇が決まるとされています。
良いカルマを多く積めば、次の生ではより良い環境に
生まれ、幸せな人生を送ることができるでしょう。
逆に、悪いカルマを積めば、苦しみが多い人生を経験
することになるのかもしれません。
しかし、
「カルマの法則」イメージ6 linobase.org
「カルマの法則」は、単に「良い行いをすればご褒美が
もらえて、悪い行いをすれば罰を受ける」というような
単純なものではありません。
もっともっと深い意味を持つ、人生の羅針盤のような
ものなのです。
現代社会においては、「輪廻転生」や「来世」といった
概念は、少し非現実的な話に聞こえるのかもしれません。
しかしながら、
「カルマの法則」それ自体は、私たちの日常生活の中に
、確かに息づいています。
「カルマの法則」は人間関係だけでなく、仕事や健康や
恋愛や経済状況などといった人生のあらゆる場面に影響
を与えています。
日々の行動や選択のひとつひとつが、未来の自分自身
を作っていく、ということを「カルマの法則」は教えて
くれているのです。
ところで、16世紀の宗教革命に端を発するキリスト教
のプロテスタントに対抗するカトリックでは、
「世俗の権利」に加えてローマ教皇は、「天国の鍵」を
持つ者として、「死後の権力」をも有しています。
現在のキリスト教最大派閥であるローマ・カトリック
教会の教皇は、先々月に亡くなられたフランシスコ教皇
(第266代)の次代として、今年2025年5月8日就任した
レオ14世(第267代)です。
第267代ローマ教皇 レオ14世 ja.wikipedia.org
新教皇がアメリカ合衆国とペルーの2つの国籍を持つ
ことにいろいろな意味で一抹の危惧を抱かないわけでは
ありませんが、
おそらく、小生にはそれが杞憂に過ぎないということ
を祈る手段しか現在は持ち得ません。
レオの教皇名を名乗る教皇は、第二次産業革命の時代
に教皇位にあったレオ13世以来122年ぶりです。
レオ13世の肖像 agora-web.jp
彼は自身の教皇名について、労働者の権利を擁護した
レオ13世に敬意を表したものであると説明しています。
さて、
初期のローマ司教たちは、イエス・キリストの使徒で
あって、「天国の鍵」を受け取ったペテロの後継者にして
代理者を任じていました。
時代が下り教皇の権威が増すに従って、自らをもって
「イエス・キリストの代理者」と評すまでになったわけ
で、教皇はカトリック教会全体の首長という宗教的地位
のみならずローマ市内にある世界最小の独立国家である
バチカン市国の首長という国家元首たる地位をも担って
います。
1870年のイタリア半島統一以前には教皇の政治的権威
の及ぶ領域はさらに広く、教皇領と呼ばれていました。
教皇領の成立の根拠とされた「寄進状」が偽書である
ことは15世紀以降には広く知られていましたが、教皇領
そのものはイタリアの統一まで存続していたのでした。
教皇は、カトリック教会の長(聖座)として宗教上の
権威と、バチカン市国の国家元首として国際法上の権威
の両方を保持し、数百年間の長きにわたって、教皇庁は
カトリック教会の枢要機関として機能してきたのです。
さて、
ルネサンス(ダ・ヴィンチ)の時代付近に話を移せば、
彼らは贖罪符(贖宥状)の発行などを通じて、信者の
死後の運命に影響を及ぼす権力を行使しました。
贖罪符とは、贖宥状、贖宥符や免罪符のことで、特に、
中世の贖罪符(免罪符)の販売が社会に与えた影響は、
後の宗教改革に続く「火種」を抱えていました。
この時代の重要な登場人物としての教皇は、レオ10世
(在位1513-1521)で、彼の時代に贖罪符の乱販売問題が
ピークを向かえていくことになります。
「レオ10世と2人の枢機卿」ラファエロ・サンティ ja.wikipedia.org
いみじくも、それは、ダ・ヴィンチの最晩年にあたる
時期でもありました。
さて、
「ある人が神の救済に預かれるかどうかは、あらかじめ
決定され、 この世で善行を積んだか否かといったことは
、まったく関係がない」
こうした考え方はキリスト教、それもプロテスタント
カルヴァン派に見られる『予定説』で、ダ・ヴィンチが
最も嫌う思想体系のひとつですが ・・・
ジャン・カルヴァン像 ハンス・ホルバイン画 sekainorekisi.com
次回では、この『予定説』と『ダ・ヴィンチの罠』と
の因果関係について触れてみたいと考えています。
ここにダ・ヴィンチの仕掛けた罠との密接なる関連性
が認められますので、
次回において、そのあたりに大胆なメスを入れること
が出来ればと考えています ・・・
むむう!
「大胆なメス」とは、聖母やマグダラのマリアのことか!?手術用のメス(オランダ語のナイフ mes)じゃ!
わしもナイフを持っているがのぅ?
「どう見ても、怪しい恰好じゃが」
「お前さんは、どう思う?」
んんっ、
ひっくり返ってるのは『予定説』と同じね?
「だから逆さ十字で処刑されたのか!?」
聖ペテロの磔刑(逆さ十字)1600-1601年 カラヴァッジョ作
そりゃそうだろ!
「ホンマかいな!」 う~む (^▽^;)(^^ゞ
なんだかなぁ!
「カルマの法則」イメージ1 blog.sitarama.jp
… to be continued !!
「カルマの法則」 イメージ5 nitticompany.com
「因果律と予定説と森羅万象」 tokuzoji.or.jp