透明人間たちのひとりごと

人が支配する星の未来

 人間とは、気がかりなことを心の奥にしまっておくことが
苦手な動物です。

 それは、透明人間 とて同じこと …

 
  ある晴れた昼さがり 市場へ続く道symbol7symbol7
  荷馬車がゴトゴト 子牛をのせてゆく
  何も知らないsymbol7symbol7  子牛さえ 
  売られてゆくのがわかるのだろうか

  ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 悲しみをたたえsymbol7
  ドナ・ドナ・ドナ・ドナsymbol7 はかない命

 覚えたてのギターをつま弾きながら当時流行のフォーク
ソングをよく歌ったものです。

      青い空 そよぐ風  明るく 飛びかう
      ツバメよそれを見て おまえは何おもう
      もしも つばさが あったならば
      楽しい牧場(まきば)に帰れるものを

      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 悲しみをたたえ
      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ はかない命(いのち)

 上記した 「ドナドナ」 もそのひとつですが、歌詞が
違うと若い衆らが言うのです。

 5号たちによると …

 1番が、ある晴れた昼さがり 市場へ続く道
      荷馬車がゴトゴト 子牛をのせてゆく
      かわいい子牛 売られて行くよ
      悲しそうなひとみで 見ているよ

      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 子牛をのせて
      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 荷馬車がゆれる

 2番は、青い空 そよぐ風 ツバメが飛びかう
      荷馬車が市場へ 子牛をのせてゆく
      もしも つばさが あったならば
      楽しい牧場(まきば)に 帰れるものを

      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 子牛をのせて
      ドナ・ドナ・ドナ・ドナ 荷馬車がゆれる

 ※ 赤字の下線部分の歌詞が確かに違っています。

 早速、

 『ウィキペディア(Wikipedia) で調べてみると …

 「ドナドナ」(Dana Dana,Dona Dona,Donna Donna,Donay Donay)は世界の
多くの国で歌われているイディッシュ(中東欧ユダヤ文化)
の歌である。

 1938年に、「Dana Dana」(ダナダナ)として作られた
イディッシュ語の歌で、ウクライナ生まれのユダヤ系米国人
ショロム・セクンダが作曲し、ベラルーシ生まれのユダヤ系
米国人アーロン・ゼイトリンの原作詞で、1940年から1941年
にイディッシュ語ミュージカルEsterkeに使われたそうです。

 牧場から市場へ売られて行くかわいそうな子牛を歌って
おり、これに関して、ユダヤ人がナチスによって強制収容所
に連行されていく時の様子を子牛に見立てた反戦歌とする
説があるが、前述した通りに、この曲は1938年に作られて、
1940年にはミュージカルで使用されているため、1942年に
始まったナチスによるホロコーストの描写という説明は史実
と矛盾します。 ただし、ヨーロッパにおけるユダヤ人排除の
歴史はホロコースト以前から存在しており、現在においても
反ユダヤ主義を批判した歌として歌われることがあります。

 1956年にアーサー・ゲヴェスとテディ・シュワルツが英訳
して歌い、1961年にジョーン・バエズが Donna Donna として
発売すると大ヒット、日本では「ドンナ・ドンナ」として1964年
にリリースされたそうです。

 曲名が「ダナ」から「ドナ」に改変されたのは英訳時
で、日本語版は、ザ・ピーナッツと岸洋子が競作で発表した
のだそうですが … 

 てっきり、フォークの女王 ジョーン・バエズが歌い、それを
カバーしたのが日本のフォークの女王と言われた森山良子
だとばかり思っていたけど、なるほどそうだったのか

 さて

 1号さんや2号の世代の歌詞では、黒い下線部のよう
に、「悲しみを湛(たた)えた儚(はかな)い命」 にある子牛の
運命を ドナドナ と、あやしたり、宥(なだ)めたりしている
飼い主の辛く切ない様子が表現されています。

 2番では、そうした思いをツバメに感情移入して、それと
なく伝えているように2号には感じられるのですが ase

 ちなみに、「ドナドナ」 とは牛を追いたてる言葉で
日本語では「どうどう」 といった感じでしょうか。

 殺される運命にあることを子牛はさとっているのかと思う
と涙がこぼれてきそうなので、冒頭での歌詞には賑々しくも
カラフルな装飾を施してみましたが、何故に、5号たちの
世代では歌詞が書き換えられてしまったのでしょうか


 ひとつには、屠殺を連想させる歌詞が残酷過ぎるので、
生まれ育った牧場から他所(よそ)へと売られる子牛の歌
として、その寂しい気持ちや悲しみといったものに矮小化
したということが考えられますが、実は、作詞者には異説
があって、これから紹介する方がネットなどではポピュラー
になりつつあるようなのです

 掻い摘んで説明すると、あるドイツのフォークグループが
リリースしたCD の解説書において、「ドナドナ」
ワルシャワの詩人 イツハク・カツェネルソン が作詞者で、
彼の妻と二人の息子たちがナチス・ドイツによって1942年
に強制収容所へ連行されたときの悲痛な思いを歌詞(うた)
にしたとされていて、そのフォークグループのレコードでは、
イディッシュ語(東方ユダヤの言葉)でイディッシュ・リートを
歌っており、それにドイツ語による訳詞が添付されていたの
だそうです。

 「ドナドナ」 のタイトルは 「仔牛」 と題されて4番
まであったそうですが、その一部を引用すると …

      哀れな仔牛を 人は縛ることができる
      そして連れてゆき 屠殺することも
      翼を持つものなら 空高く飛んでゆく
      そして誰の奴隷にも なりはしない

 さすがに、これでは小学校の音楽の教科書に載せるに
は重すぎて歌詞を改変する必要性が生じたのも理解でき
ないこともありませんが …

 そもそも、この歌詞には疑問符がつきます

 上記のように、1940年から1941年にかけてのミュージカル
で、すでに使用されている経緯があり、ホロコースト
は無関係なのですが …

 引用した歌詞は、ナチスのユダヤ人に対するホロコースト
を連想させるつくりになっていて、いかにも感がありありの
恣意的で作為に満ちたあとづけの印象が否めませんnose7

 レコードに付記されている解説書によると、

 イツハク・カツェネルソンは1886年生まれで、ポーランドの
ウッジでユダヤ人学校の教師を勤めるとともに、多くの歌や
戯曲を書き、ユダヤ人の闘争団体とも密接な関係にあった
そうで、そうなるとますます疑念が広がります

 1942年に、妻と二人の息子がアウシュビッツへ強制移住
させられ、彼はその出来事を詩に託し、その後、彼自身も
強制移住させられ、妻子と同様に1944年にアウシュビッツ
で死亡したとのことです。

 たとえば

 イディッシュ語の原譜では 「ドナ」「DONAY」
なっていることから、「ドナドナ」 は 「アドナイ(ドイツ語
「主」 を意味する)」短縮形で、それを 「わが主」
であると類推し、妻と息子たちが縛られ荷車に乗せられて
行くさまを「主よ、わが主よ、 妻と息子たちを救い給え
と、連れ去られて行く家族を嘆き悲しむ哀歌としたならば、
これがなんとも「ドナドナ」で納まりがいいのです

 戦後体制のなかで 「ドナドナ」 という馴染みのある
歌が、ユダヤ人に対するポグロム(民族虐待)を歌った
「ユダヤ人の歌」 だとするのは無条件に抵抗もなく
受け入れやすいものですが、史実によって否定されている
とはいえ、こうして徐々浸透しているという事実
関しては驚愕を禁じえません


 symbol2 よく出来た作り話だと笑えない異様さなのです

 先のエントリー 『わが闘争と躓きの石』

exclamation http://sun.ap.teacupcom/japan-aid/367.html(参照)

 「つまずきの石」 は歴史の事実がベースにある
うえでの一種のプロパガンダですが、「ドナドナ」 は、
むしろ逆に歌詞を意図して改変して包み隠すことで、その
背景にあるホロコーストを浮き彫りにする演出として根拠
のない作り話を利用し、ナチスの悪行を陰から炙り出させ
ようとするすり込み作業を善意の第三者たちがネットなど
を通じて無意識にせっせと実践してしているようなところが
あって、それがなんとも気になって仕方がないのです

 それほどまでに欺瞞でカモフラージュされたシオニストや
キリスト教原理主義者たちの計画は深く静かに且つ確実に
進行しているのです

 なんちゃってね

 随分1号さんからの好ましからぬ薫陶感化
され影響を受けているようなのですが … ase2

 ところで

 世の中が鳥インフルエンザをはじめ、寄生虫やウイルス、
細菌、真菌、異常ブリオンなどの病原体による 感染症
で大騒ぎするのは、年中行事のような感覚になってしまい
ましたが、狂牛病(BSE)や鯉ヘルペスで大騒ぎしたのは
何年前になるでしょう

 4年前の「口蹄疫騒ぎ」の時の、牛や豚に対する
大量処分をナチスによって引き起こされたユダヤ人へ
ホロコースト だと見立てると 人災 という点で
両者はつながります。

 彼ら(牛や豚)は何の落ち度もないままに、何も言わずに
ただただ人間どもによる「殺処分」に身を委ねるのみ
で、そうした姿は確かに強制収容所に送られたユダヤ人の
運命彷彿とさせます。

 そうした短絡的なリンクが怖いのです

 だからこそ真実が真実以上に語られ、事実が事実以上に
脚色されることがないよう注意しなければなりませんnose7

 今回の 『人が支配する星の未来』 も前回の
1号さんの『特殊相対性微妙理論』 にしても、
5号『期待通りのフォアグラに』 も同様に

 そのタイトルこそは違っていても、期せずして、

 ブログを担当する3人が3人ともに似たようなテーマでの
エントリーとなってしまいましたが、三者三様にそれぞれの
切り口に違いが見られるので、各々(おのおの)の主張が
生きるかたちにはなっているとは思います。

 要は人間を含め、すべての生き物は「弱肉強食」と
「食物連鎖」の原則に支配されているということです。

 5号 の言うフォアグラには、いやガチョウにはガチョウ
なりの … 1号 さんの言うイルカクジラには彼らなりの
世界があるのです。

 野生の世界や自然界には「無駄な死」 がない反面
で、家畜の命や人種差別には「理不尽」行為
つきまといます。

 最後に、「よしよし」 という新譜の歌詞をどうぞ …


    ある晴れた昼さがり 市場へ続く道
    荷馬車がゴトゴト 幼女をのせてゆく
    なにも知らない 幼女にさえgirlgirl2dokuro
    売られてゆくのがわかるのだろうか

    よしよし・よしよし 悲しみをたたえ
    よしよし・よしよし はかない命(いのち)


     (チャオ・チャオ・バンビーナ)

 symbol2kirakira2 この歌詞(うた)の意味と人間が支配する星の運命
 と未来については、4年前にエントリーした …


  『遭難遭遇!人間の惑星』
 exclamationurl http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/183.html

 読んでもらえれば、きっとわかると思いますよ


 「チャオ・チャオ・バンビーナ」ase

コメント一覧

蚤仙人
現在の新疆ウイグル自治区での惨状ですな!
江戸川ドイル
「鶏肋」ですね! ご忠言ありがとうございます。
ただし、これがドイル流なので、このスタイルを貫きたいと考えています。

Plekiosさんて、パズドラからのネーミングでしょうか?
Plekios
アウシュビッツというよりもっと大昔の
「バビロン捕囚」が根っこに在ると思ったけどね
解釈は自由ですし、その解釈を公表するのも自由
違う意見を圧殺するようなことが無ければ
人は多様性を獲得して拡散していけると思う

ひとつの価値観に集約された組織てのはおそろしや
透明人間2号
このブログの真意を知りたいのなら「遭難遭遇! 人間の惑星」を読めば、その一端が見えてくるでしょう。
ですが、読まずとも、このエントリーの内容だけでも、人によりさまざまな捉え方ができると思われます。
個人的には「チャオ・チャオ・バンビーナか!」でスルーされるだけでも十分なのですが、皮肉のアッコちゃんのように、タイトルと本分につながりがないと訝るむきもあれば、ドイルさんのように解説をする人も …

ただ、忖度には危険がともなう場合がある例として、三国志や後漢書(楊修伝)に登場する楊修を挙げておきたいと思います。

「知に働けば角が立つ」のが世の中というもの、処世の役に立てば幸いですが …
江戸川ドイル
この場合の「「チャオチャオ」には次のようなシナリオが考えられます。
① ハロー、こんにちは、
② ハロー、グッドバイ、
③ さよなら、さよなら、 … の3通りです。

「バンビーナ」は『よしよし』の歌詞から導かれるように「小さな少女」であることに疑いはありません。
当然のことに、この少女(幼女)は人間です。

で、あるならば、「チャオ・チャオ・バンビーナ」の意味はどう解釈するべきでしょうか?

普通ならば、はかない命とあるように③になりますが、それでは芸がなさ過ぎます。
①のように「やあ、よく来たね」=「チャオ」では「人が支配する星の未来」というタイトルにそぐわないものとなります。
従って、②の「ハロー、グッバイ、かわいい乙女」が「チャオ・チャオ・バンビーナ」の意味です。

つまり、人が支配する地球の未来は「ハロー、グッドバイ」だということでしょう。

その意図するところは不可解ですが、唯物論的なな決定論者ではないようですね。
皮肉のアッコちゃん
「人が支配する星の未来」が一体どこに書かれているのでしょうか!?
思わせぶりと言うか詐欺だよ。これじゃ!
タイトルに偽りあり、羊頭狗肉の看板と同じですよ!
揚げ句の果てに、最後の最後に4年前のエントリーをみろだとォ!
2号さん、いい加減、 「手ぇ、抜き過ぎスっ!」
一応、のぞいて見ますけど・・・

バカボンのパパのパパ
「ドナドナ」も「チャオチャオバンビーナ」も岸洋子が歌っていたのだ!
ルート1/2
チャオ・チャオ・バンビーナって歌あったよね!
確か、失恋の歌だったような気がするけど・・・
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