透明人間たちのひとりごと

ブラック企業と共謀罪

 臭い汚いキツイ3K に …
安い休めないやってられない3Y

 つまり、

 3KY で、3重に空気が読めないうえに、長時間労働で
長い慣れない泣きたい という 3N な職場。

 ボク の知り合いや友人にはそうした過酷で悲惨な労務
を強いられる介護の現場で働く人間が何故か多いのです。

 仕事柄 … 盆も正月もない彼らに対して、ビールを片手に
箱根駅伝に声援を送ったあとは、芋焼酎のお湯割りに舌鼓
を打ちながら全国高校サッカーの「藤枝東VS京都橘」 戦を
見届け、やっとこうしてやおらブログを書き始めたボク
自適さがやけに申し訳なく感じられてしまうのです。

 
 今風に言えば、「ブラック企業」 に勤める仲間たち
という カテゴリー ですが、彼らの仕事に対する真摯な姿勢
の裏側に意欲とやりがいとが垣間見られることが何にせよ
救いでもあり、喜ばしいことでもあるのですが … ase2 

 むろん、だからと言って、彼らの勤め先が世間で言われる
ところの 「ブラック企業」 だと決めつけているのでは
ありませんし、賃金の未払いやサービス残業の過多に伸吟
しているというわけでもありません

 ただ、3KYN な職業であることだけは確かなのです。

 静岡労働局が若者を使い捨てする「ブラック企業」
などを対象に行った過重労働重点監督の結果(12月17日、
発表)によると、監督対象(労働者からの相談や 9月1日に
全国で実施した電話相談などを元に選出した製造、建設、
運輸交通業など201の事業所)のうち違法な時間外労働は
76事業所、賃金不払い残業は50事業所で、時間外労働が
80時間を超える事業所もあったそうです。

 法令違反があった事業所の業種別の内訳は、製造業で
68事業所、商業が25事業所、接客娯楽業の19事業所など
と続き、重点監督では、労働時間管理の不徹底や労働者
の残業申請を過小評価して賃金不払い残業を行なわせて
いた事例などがありました。

 同局では 「長時間労働や賃金未払い残業などは労働者
の働きがいを失わせる。今後も違反があった事案について
は司法処分を含め、厳正に対処する」 としていますが …

 はてさて、どこまでの是正がなされるのでしょうか

 一般的には、給与、勤務時間、休日、その他の労働条件
が労働法に違反しているか、その企業が行なっている事業
がなんらかの法令に違反・抵触しているなど、他人に入社
を勧められないような企業を 「ブラック企業」 と呼び
ますが、特に明確な基準があるわけではありません。

 そもそもが、創業まもなく急成長するような企業は多かれ
少なかれブラック体質になってしまうことは否めません。

 成長に対して労働力としての人的要素が追いつかずに
人手不足となるわけで、あとは 「推して知るべし」 です。

 その場合に、一時的には社員にとって「悪い企業」である
わけですが、社会にとって「悪い企業」ということでは決して
ありませんし、いずれは「成長に伴い自然と是正や矯正が
なされていくものだ」 と 1号 さんは言います。

 ですから、法律に触れるような事業を展開する企業は
「悪徳企業」 であって、「ブラック企業」 とは
一線を画するものなのです。

 但し、成長や発展に伴って訪れる労働法遵守の外圧にも
屈せずに経営者の本能に従ってブラック度 が薄まらないと
いう企業もあることはあるようです。

 巷で噂される居酒屋チェーンの「Wフードサービス」 とか、
大手衣料品販売の 「UQ」 とか、高収入が売りの 「S急便
とかは … 果たしてどうなのでしょう

 労使(労働者と使用者)とは本来的に相容れないもので、
労働の対価である給与にしても、できるだけ安く抑えたいと
いうのが使用者側の論理であり、貰うべき対価をいかに手
を抜いて獲得できるかが労働者側の本音となるのですが、

 symbol2kirakira2 もちろんそこには例外もあります。

 たとえば ボク たち 透明人間 のように …  

 兎にも角にも、激務で薄給だとか、超、高ノルマのうえに
年中無休だとか、社風が異常だったり体育会系で暴力的
だったり、頻繁に転勤や人事異動があったり、クビ切りなど
が常時横行しているようならば …

 もう、なにも悪いことは申しません

  今すぐに、お辞めなさい  

  まだ、命のあるうちに …


 ところで

 先般、特定秘密保護法が成立したばかりですが、政府は
「共謀罪」 の新設などを盛り込んだ組織犯罪処罰法の
改正案を、早ければ年明けの通常国会にも提出する方向
で検討に入ったそうです。

 2020年の東京オリンピックに向けたテロ対策の強化など
を理由に挙げていますが、犯罪を実行しなくても、話し合う
だけで処罰の対象となる共謀罪には多くの問題点が内在
しています。

 罪もない人々を見境なく殺傷するテロ行為の防止が重要
であることは言を待ちませんが、だからといって十分な議論
が行なわれないままに成立した「特定秘密保護法」のような
成立劇だけは断じて避けなければなりません。

 もとより導入には慎重かつ十二分なる議論が望まれます。


 さてさて

 今年のブログの書初め(かきぞめ)は 5号 に任せると
いうことで、ボク が年末に用意していたネタにストップが
かけられていたので、なんとかそいつを焼き直してアップを
しようと試みたのですが、どうも上手くいかないものです。

 正月も早々の今年最初のブログだというのに、なんという
ブラック暗い 話題の書初め になってしまった
ことか、これじゃあ、希望 もありませんよねnose3ase

 おとそ気分で酒を呷りながら、たらたらと書いていたら、

 酒で臭い、腹が苦しい、体がキツイ…

 だけの 3K になってしまいましたが …

 でも、まあ、ブラック だとしても 悪徳 じゃないだけ
まだ マシ ってことなのかな

 「ブラック企業」 の発覚にしても、多くが内部告発
や労働基準監督署へのタレこみがメインだし、秘密保護法
や共謀罪が適用される事案ですよねぇ

 このブログについて言えば、少なくとも、

 「共謀罪」 の適用だけは免れないのかも …

 そして、きっと世の中では、

 こういうことを ヤラセ っていうんですよね !!

コメント一覧

透明人間5号
半熟マンさんのコメントに触発されて、ブラック企業絡みの続編として、「使い捨て社会の弊害」をアップしました。
よかったらアクセスしてみてください。

http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/347.html
半熟マン
対象の8割以上がブラック企業とは、ブラックの基準に問題があるのか、法律違反がまかり通る風潮や社会になっているのか?
日頃コンプライアンスを叫んでいるような企業が労基法を守らずに過労や残業未払いを公然とやるようでは、格差以上にやりきれない世の中になってしまいます。
ココナン
厚生労働省が、過酷な働かせ方で若者らを使い捨てる「ブラック企業」対策として実施した重点監督の結果は、全国では対象の82%にあたる4189事業所もあったそうで、それでも監督結果はあくまでも一端であって実際には違法な労働がもっと広く蔓延していると思われますね。
ホワイト社員
社長が射殺された「餃子の王将」も確かブラック企業リストに載っていたとか、それも事件に関係があるのかな?
皮肉のアッコちゃん
「ブラック企業大賞2013」はワタミフードサービスが大賞を受賞しました。
断トツで1位のようです。
まさか、それもヤラセってことはないよね!
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「たわごと」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事