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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 冥王代(改)

 「冥王代」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、

100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。

記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつもりですが、

正直、皆目見当のつかない画像も多々あります。 

ダ・ヴィンチの罠 冥王代 - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 冥王代 - 透明人間たちのひとりごと

このページの画像は、故あって表示されませんが、連続性を担保する意味合いからも、そのままで公開し、別途、新しく作り直すことにしました。同じ内容ですが、画像はその限...

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 『ダ・ヴィンチの罠 冥王代』

 上記のように、連続性を担保することは、このシリーズの

重要なファクターですので、時間がかかっても復活・再生を

果たさなければならないのですが、漸くこれで5作目です。

 さてと、それでは、ここからが、

『ダ・ヴィンチの罠 冥王代(改)』

 の記事になります。

 (以下、本文)

 

 生物の進化とは、何か目的化されていたり、

あるいは、特定のゴールに向けてベクトルが

働くように設計されているのではなく、

 厳しい自然環境が、生物に無目的
に起こる変異を選別させて、そこに一定
の方向性を与え得るものであって、

 言わば、

 自然選択を基本に、適者生存
と自然淘汰と突然変異を基盤に
展開されていくものと考えられていますが、

 それにしても物事は、偶然性を伴って
一事が万事に都合よく進行するもので ・・・

    
冥王代の地球 提供:NASA国際研究チーム

 今から、およそ40億年前、地球が誕生
してから6億年ほどが経過した頃の原始の
海で生命は生まれたとされています。

 当時の地球は磁気バリアもない
ままに、地表には強烈な紫外線や荷電粒子
が容赦なく降り注いでいる状態であって、


   冥王代の地球 出典:www.02320.net

 生命には致命的なる環境にあった
わけですが、そんな中でも、唯一、生命が
存続できる場所が海中だったのです。



 原始の海にはアミノ酸や核酸塩基、糖、
脂肪酸、炭化水素などの有機分子が豊富に
存在していたものと考えられていますが、

 
 冥王代の地球の海 search.yahoo.co.jp

 それらは星間物質に含まれていて彗星
や隕石といった小天体と一緒になって
地球に落下したものもあれば、



 紫外線や荷電粒子や落雷などに刺激され
て活性化した原始の大気中で生成された
ものが海に注がれていたのかもしれません。

 

 いずれにしても、

 

 その起源はどうあれ、現在の学説では、
生命の素材に溢れていた原始の海
で生命は誕生したものとされています。



 そのこと自体には異論はないのですが、

    

 ダ・ヴィンチの見た幻から推察される
地球生命の起源は、その過程に
おいて若干ならざる相違を生じさせます。

 それは、

 

 時空劇『最後の晩餐』で演出される
ようなロゴス(サムシング・グレート)なる
意識による母星化計画にのっとった
意図的なものであったという点ですが、

 

 さて、第二幕の前半部分では冥王代
(誕生から40億年前まで)の地球において

 ロゴスによるテラ・フォーミング
が着々と進行し、シアノバクテリアの
前段階として、

 
  超好熱メタン菌 ja.wikipedia.org

 まずは超好熱菌が試験的に散布され
経過観察が続けられていたわけですが、

 
  常温性メタン菌 ja.wikipedia.org

 地表の温度が下がるにつれて、徐々に
常温菌の散布も始まり、いよいよ植物
の誕生に繋がる光合成細菌としての

 
シアノバクテリア bnei-amateras.com

 シアノバクテリアの散布実験が
始まったのが、およそ37億年前~35億年前に
掛けてのことでした。

 
シアノバクテリア bnei-amateras.com

 その過程が、彗星や隕石によるもの
だったにせよ、紫外線や荷電粒子や
落雷などの影響によって化学変化
が起こった結果であったにせよ、投下に
よる散布、あるいは刺激(化学反応)が
偶然にもあったわけで、


 シアノバクテリア prankton.image.coocan.jp

 そこには、主体となる意識なるものの
力(パワー)が働いていたに違いないと ・・・


   シアノバクテリア www.imart.co.jp

 そんな風にダ・ヴィンチは考えたわけです。

 しかしながら、実際に海中で生息するまで
には、それから、さらに数億年の歳月を要し、
32億年ほど前になって漸(ようや)くのことに
シアノバクテリア(藍色細菌)の存続
が確認されたのです。

 こうした過酷で劣悪な環境下にも
かかわらず、およそ27億年前には植物の
起源(祖先)である藍藻(らんそう)類
や珪藻(けいそう)類が増殖、繁殖する
ようになり、植物への進化の道筋が
開けることになったのでした。

 

 そして、ちょうどこの頃に地球の環境
にも劇的な変化が起こります。

 鉄やニッケルで構成される地球の核が
ゆるやかに流動し、地場ができると、



 地球がひとつの大きな磁石のように
なって、地球を磁気のバリアで包み
込み、まるで生命を守護するかの如き
鉄壁の防護シールドが出来上がる
わけなのです。



 それまで、太陽風として地球に到達
していた生命にとって有害となる荷電粒子
(主に陽子や電子)が、この磁気バリア
によって遮られるようになったわけで、


 このことによって、


   シアノバクテリア www.eonet.ne.jp

 光合成を行うシアノバクテリア類
(酸素発生型光合成細菌)は、より安全に
、より活発に増殖できるようになり、


     珪藻(けいそう)類


   藍藻(らんそう)類(右下)

 それが、また、


  珪藻類と藍藻(らんそう)類(右下)

 藍藻類や珪藻類の繁殖を促す
キッカケとなって、やがてはシルル紀
(約4億4370万年前~4億1600万年前まで)
における植物の陸上進出やデボン紀
(約4億1600万年前~3億5920万年前まで)
における植物の群生化(森林形成)を

 
   デボン紀の陸生植物

 バックアップすることになったわけです。

 こうした植物の繁殖によって、それまで
高かったCO2(炭酸ガス)の濃度が下がり、
酸素濃度が徐々に上がることになります。

 太陽の光線と炭酸ガスと水とミネラル類を
用いて、酸素と食物をつくりだす植物たち
の光合成の仕組みは、遊離した酸素
を含んでいなかった地球の大気の21%
を酸素に変えたばかりではなく、人間や動物
には食料としての糧を提供し、また動物は種
を運んだり受粉を助けたり、糞や尿や死して
土に還ることで植物に栄養分としての
お返し(エネルギー循環)をしています。


動植物の共生(エネルギー循環) yogananda.cc

 その結果、

 人間や動物は、酸素を吸って生きることが
でき、またそれにより、オゾン層も形成されて
、すべての生物を有害なる紫外線や放射線
などから保護することが可能になりました。

 人間や動物たちは酸素を吸って、炭酸ガス
を吐き出し、植物は炭酸ガスを取り入れて、
酸素を排出します。

 食物連鎖による動物と植物の共生関係も
また、然りなのですが ・・・

 
 動植物の食物連鎖網 yogananda.cc

 こうした“おんぶに抱っこ”ではない
“持ちつ持たれつ”の関係性から
なる永続的な環境の配置や絶妙なる
“水の循環システム”などが、


  水の循環 www.enecho.meti.go.jp

 果たして、

 たまたまの偶然による産物なのか

 それとも、何か特別な力による恣意的
な方向付けがあったのか

 ダ・ヴィンチはその特別な力(意識)を
宇宙論理としてのサムシング・グレートたる
ロゴスであるとしたわけですが、

 こうした地球規模での循環システム
や共生関係が、我々には到底 知り得ない
宇宙規模(太陽系や銀河や銀河団や
ブラックホールやダークマターなどの関係)
においても存在すると考えていました。

 それが『最後の晩餐』の第一幕で
あり、現在、観劇中の第二幕の冒頭の
部分でもあるのですが ・・・



 ここで、

 先に進む前に少しだけ復習しておきましょう。

 


 ビッグバンから0.001秒で反物質が消滅
し、100秒後から3分後までが核の時代で、



 核融合によって重水素、ヘリウム、リチウム、
ベリリウムなどが合成されますが、リチウムと
ベリリウムはすぐに崩壊してしまいます。

 それが、『岩窟の聖母』(ルーブル版)
のワン・シーンであり導入部なのですが、


 
 ここでの構成(配役)は、最初の元素で
ある水素が洗礼者ヨハネ(右側の幼児)で
あり、ヘリウムがイエス(左側の幼児)で、
リチウムが聖母マリア、ベリリウム
が大天使ウリエルであって、ビッグバン
から100秒後の宇宙空間には、これらの
4つの元素しか存在しませんでした。

 と言っても、



 そのほとんどは水素(洗礼者ヨハネ)と
ヘリウム(イエス)であり、しかも、
そのうちの80%近くが水素でしたから、

 

 初期の宇宙では、洗礼者ヨハネが主役で
あって、大天使ウリエルが指さすイエスは
単なる共演者か、助演的な存在で、精々が
準主役どまりのポジションでしかなかった
わけです。

 さらにそれから3万年をかけて原子が形成
されて、星の形成が始まりますが、宇宙的な
時間で言えば、ほんの一瞬の出来事でした。

 つまり、

 大天使ウリエルの人差し指が物語るのは、
合掌をするイエスはヘリウムであり、水素で
ある洗礼者ヨハネの次席にあるということを
意味しているわけで、この水素とヘリウムで
ある2人がこの宇宙(世界)の双璧であると
いうことを訴えているのです。



 それが第二幕の最初のカットで、



 『最後の晩餐』では、時間の流れる
方向(左から右)に、呼応(元素番号に対応)
するように、ユダ(R3)が水素でペテロ(R2)
がヘリウム、ヨハネ(R1)がリチウムで中央
のイエスがベリリウムを演じるよう構成され
キャスティングされています。


 R6 R5 R4  R3 R2 R1   L1 L2 L3   L4 L5 L6

      NHK復元CG画像

  これを古代ギリシャ哲学で提唱された
 四大元素に当てはめれば、「土」
 が聖母マリアで、「水」が洗礼者ヨハネ
 、そして「火」が大天使ウリエルであり、
 「風」=「空気」がイエス・キリスト
 であるということでしたので、


   四大元素 search.yahoo.co.jp

 第二幕の前半における

 主役はユダ(水素right洗礼者ヨハネright水)で
あり、助演がペテロ(ヘリウムrightイエスright風)
、以下、ヨハネ(リチウムright聖母マリアright土)、
イエス(ベリリウムright大天使ウリエルright火)と
いうことになります。

 この第二幕でのテーマは、

 光に対する闇としての物質の生成や
生命の出現および知識の出発点にあって、

 “昼”に対し“夜”と疎まれた「地」
であるエトス(地球倫理)の真実が主題
であると、前回、書き記しましたが、

 実際に地球の歴史では、


   地球の歴史 出典:www.sinra.jp

 冥王代の終わり頃から大古代の
初めに最初の生命が出現するわけです。

  
      冥王代の藍色細菌

 ビッグバンによる原子核合成から
100億年近くが経過した冥王代の地球
に最初の生命が出現して以降、生命
は、進化の荒波とベクトルの牽強に翻弄
され続けます。

 それは、



    パンゲア大陸の移動 jamstec.go.jp

 繰り返し起こる大陸間の大移動だったり、

  
パンゲア大陸の分離・移動 news.livedoor.com


 カンブリア大爆発ような奇怪なモンスター
たちの大発生だったり、


カンブリア大爆発 画像:(C)teddycookswell / PIXTA(ピクスタ) 出典:myjitsu.jp

 5度に及ぶ全生物種の7割以上が消滅する
大量絶滅の危機であったり ・・・

  
 雪玉地球(全球凍結)wikipedia

 そして、地球に生命が誕生して以来、
現代が6度目の大絶滅の危機にあるという
のがダ・ヴィンチの見解なのですが、

 

          画像元:courrier.jp 

 その話はまた、別の機会に譲るとして、


         画像元:waveltd.co.jp

 
 「水」は、個体(氷)、液体(水)、気体
(水蒸気)と3つに姿をえながら


    水の循環 www.gov-online..go.jp

 空と陸と海のあいだを行ったり来たりと、
決して絶えることなく繰り返しています。


   地球の水の循環 www.kaijipr.or.jp

 この“水の循環”こそが洗礼者ヨハネ
であり、第二幕前半の主役であるユダが

     

 手にする巾着袋の中身(生命の素)
にしてエトス(地球倫理)の種であり、


  アダムの誕生(部分) yahoo.co.jp

 ロゴス(宇宙論理)の意思とでも
言うべき意識ベクトルなのです。

 さて、

 第二幕はビッグバンの100秒後の宇宙から
およそ137億年が経過したイエスの誕生以前
(B.C)までを俯瞰するロングスパン舞台です
ので、どうしても話が長くなってしまいます。



 申し訳ありませんが、もう少しだけ我慢して
お付き合いくださいase2

 ビックバンから100秒ほどで軽い元素で
ある水素(洗礼者ヨハネ)が最初に誕生し
、次にヘリウム(イエス)が生まれます。

 ただ、ヘリウムであるイエスと137億年後に
誕生するイエスが、ダ・ヴィンチの思いのなか
で同じであったかどうかは不明です。



 第二幕での全期間を通して、ユダ(R3)、
ペテロ(R2)、ヨハネ(R1)、イエス(中央)
がそれぞれに物質の出現および人類の誕生と
進化を演じているわけですが、


   人類進化 grace-church.or.jp

 前半の主役はユダであり、中盤からの
主役はペテロに移り、道具としての謎の
ナイフが「罠」の鍵となってきます。

 

 言わば、

 ダ・ヴィンチが最も危惧をする人類の
出現と進化にまつわる舞台でもあり、


    人類の進化 出典:cotree..jp 

 6度目の大量絶滅を起こしかねない
リスキーな「種の誕生」だったわけで、

  
人類進化 ホモ・エレクトス webry.info

 それが、第二幕から第三幕への移行時に
起こるイエスの誕生という大事件(分岐点)
と密接に絡んでくるのですが、

 
  第二幕 ルーブル版    第三幕 ロンドン版

 それはまた次回以降での話といたします。


 「初めに神は天と地を
    創造された」 (創世記1:1)

 それから神は言われた「光あれ」。
 すると光があるようになった。(1:3)


    出典:blogs.yahoo.co.jp

 神は光と闇とを分けられ、光を“昼”
 と呼び、闇を“夜”と呼ばれた。こうして
 夕となり、朝となった。

 今回は、それから100億年近く時間(とき)
が流れた第二幕の前半のハイライトである
地球の『冥王代』が舞台でした。

【 冥王代の地表を描いた想像図(Credit: SwRI/Simone Marchi, Dan Durda)】 出典: sorae.info

 次回からは、いよいよ、  
 「わしが主役の『最後の晩餐』じゃ」

  

「少しだけサービスしてもいいかのぉ」

「理性(ことわり)から感性(たましい)
  への転換がポイントなんでしょ」

 

 「む、むう ・・・」

 「魂の分離もヒントですよ」peace

       
パンゲア大陸の分離・移動 news.livedoor.com

 … to be continued !!

     パンゲア大陸の分離 wikipedia

コメント一覧

小吉
たしかカントの考えの中で、いや、ヒュームだったかな、ヘーゲルだったかな、忘れた。
こう、ビッグバンからエントロピーの法則で広がっていって、消滅するなり収縮するなりなんなりして結局のところ延々に循環を繰り返すという世界観で、わたしが考えるに、結局宇宙のこととか時間のことごかそういうものすべて分子なり原子なりがくっついたり離れたりすることと同じことで、ただそれが複雑化しているだけであって、それがただ流れていっているだけなんだと思います。

 あ、思い出した。ニーチェの「永劫回帰」という考えだった。
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