揚げ足を取るような気持も、貶(おとし)める意思も何かの
企てのなかに無理やり陥(おとしい)れようとするつもりも …
もちろん、ナンバー2を狙うなどの画策はもってのほかで、
そのような大それたプランなどありようはずもございません。
… って、言えば言うほど怪しく思えるから怖いのです
☆★「生きる種は、強いものでも、賢いものでもなく、
環境に対応できるもののみである」
「アナログ堅持論者」 の記事で、これを、2号 さんが
「言わずと知れたダーウィンの言葉」 だと断言してしまった
のは如何なものかと …
ただ、それだけを申し上げたかっただけなのです。
つまり、その~、少なくともダーウィンの 『進化論』 というか
「種の起源」 のいずれのページにもそのような内容の文章は
みつからないようなのです。
~ようなのです。 … とは、いかにも頼りない表現ですが、
ボク自身が丹念に調べ上げたわけではないからです。
そこはかとない 不安 に駆られたボクは、いったい何が
こんなにボクを 不安 にさせているのだろうと考えたときに
、「さあ、こっちへ行こう!」 とハッキリとした方向性を示して
くれる政治家が今の時代にはいないと分かったのです。
ひとことで言えば、リーダーシップ の欠如です。
リーダーシップという点で、ここ20年(平成時代)の政治家
を比較したら、良い悪いは別にしても小泉元首相がダントツ
で他に比肩する人物は見当たらない気がしたのです。
その小泉元首相が、元ではなく 現役 も バリバリの
第153回国会(平成13年9月27日)における内閣総理大臣の
所信表明演説のときに …
我が国は、黒船の到来から近代国家へ、戦後の荒廃
から復興へと、見事に危機をチャンスに変えました。これは、
変化を恐れず、果敢に国づくりに取り組んだ国民の努力の
賜物であります。 私は、変化を受け入れ、新しい時代に
挑戦する勇気こそ、日本の発展の原動力であると確信して
います。進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る
生き物は、最も力の強いものか。 そうではない。 最も頭の
いいものか。 そうでもない。 それは、変化に対応できる
生き物だ」 という考えを示したと言われています。
… と述べました。
ここ最近の不安感からちょっとした探究心での調べごとの
最中に、この演説文に行き当たり、おやっと気づかされた
のです。
「ダーウィンは、~ という考えを示したと言われている」
小泉さんは 2号 さんのように断言はしていません。
さすがは、政治家ですね。 なかなかに慎重な物言いで
揚げ足どころかシッポさえ掴ませません。
これから起きる大きな
「変化に対応できないものは生き残れないかもしれない」
だから、
「生き残るためには、苦しくても頑張って変化に対応しよう」
ハッキリとそう言っているのです。
リーダー とはそうしたものなのでしょう。
その結果、いろいろな産業分野での規制緩和が推進され
、郵政民営化の是非が総選挙で問われたのでした。
繰り返しますが、良い悪いの話ではありません。
だからといって、
「変化に対応できないものはどうなってもよい」 と切り捨て
ているわけではないことは自明のことで、いまさら、この場で
、その事に言及するつもりはありません。
おやっに話を戻せば、ダーウィンは本当に言ったのか
2号 さんが断言し、小泉元首相が演説で引用したように
「変化に最も対応できるものが生き残る」 というような主旨の
言葉を … が、ボクの不安を幾分かでも忘れさせるための
処方箋になったのです。
それからしばらくは、検索とそれらしきサイトを渡り歩いた
のですが、結局のところは何もわからずじまいでした。
そうは言っても、何も収穫がなかったわけではありません。
この言葉でヒットするのは、ビジネス関連のサイトが
ほとんどで、生物学や進化論関係では皆無に近いこと。
この言葉が載っている場合でも、どの文献のどこから
の引用であるか、明示されているものはありません。
最も環境に適した形質をもつ個体が、生存の機会を
保障されるという「自然選択説」から派生したのかも?
等々 …、ボクとしては、この言葉はダーウィン自身のもの
ではなく、後世の創作の可能性が大きいと結論づけました。
ビシネス・サイトにより多く登場して来るのは、技術革新や
IT(インフォメーション・テクノロジー)の進歩によって市場を
取り巻く環境の急激なる変化に対応する必然性とビジネス
戦争に勝ち残るための明解な警句としての要素が合致した
結果でしょう。
生物学や「種の起源」 の文献から発見されない以上
、そのように結論づけるのが妥当かと思います。
もし、本当に、ターウィンがそう言っていたらカッコつかない
けど、そうであれば、何という書物のどの部分に載っている。
つまり、何ページの何行目あたりに、これこれ、こういった
内容文があるというコメントのひとつぐらいは見つかって
もいいでしょう。
だから、他の言葉を引用するときには 「~ はこう言った」
ではなく、小泉元首相のように 「~ と言われている」 として
おいたほうが無難ですよ。
… って、ただ、そのことを 2号 さんに伝えたかっただけ
で他意はまったくないのです。
要領よく立ちまわって生存競争を勝ち抜こうなんて、そんな
こと考えたこともありません。
生存闘争なのだ。 なにも遠慮することはないスキあらば
狙われ捕食される。 それが弱肉強食の世界の掟なのだ。
さあ、おまえが 「適者=強者」 となるのだ。
って 、アンタ! 一体、誰 、何者 なの!
おそらくは、社会進化論の提唱者であるイギリスの哲学者
ハーバード・スペンサーの発案による造語「適者生存」
が、誘発したものと考えられます。
ビジネス社会や経営コンサルティングに関連する人のなか
で自然発生的に創作されたものなのかもしれませんね。
いや、そうではない。れっきとしたダーウィンの言葉で
ある。 と、ご存知の方がいたら是非にもコメントをください。
結局は、
ナポレオンの 「不可能はない辞書」 も …
クーベルタン男爵の 「参加することに意義がある」 も …
チャールズ・ダーウィンのものとされるこの言葉も …
後世の誰かさんたちの見事な創作だったのです。
ねえ、ねえ、チャールズ そうでしょう
たぶん、そうだね。 いや、きっと、そうだよ!
そうさ。 きっと、そうだ~うぃん
なるほど、そう ダーウィン !! …か
ところで、 ねぇ、チャールズ って、
“ソウルの神様”レイ・チャールズ のこと
む、む、む … チャールズ・ダーウィンです
コメント一覧
待ちくたびれた日曜日
透明人間5号
杞憂人
最新の画像もっと見る
最近の「たわごと」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事