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ポジティブの達人

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私はマリア

2006-10-06 | Weblog
久しぶりに「ブエノスアイレスのマリア」を聴きました。
これは、私が愛する作曲家でありバンドネオン奏者であるアストル・ピアソラのオペレッタ形式の作品です。

もうずいぶん前ですが、この作品を生で聴く機会がありました。
レオニ-ド・デシャトニコフ編曲、ヴァイオリニストのギドン・クレーメル率いる
楽団によるものです。

それはそれは・・・鳥肌ものでした・・・

台本は詩人のオラシオ・フェレールのもの。詩人というだけあって、その歌詞はかなり難解。独特の表現が多いので完璧に訳すのはほぼ困難だという話も聞きました。
それでも「私はマリア」という曲はとても力強く、哀しく、魅力的な歌詞です。
もちろん音楽も素晴らしい!!特に第12場「精神分析医たちのマリア」のシーンは絶品です。

写真のCDは、私が生の公演に行ったメンバーによる演奏です。
語り役は、台本を書いたフェレール本人!
クレーメルらしい、美しさを極めたような演奏が印象的です。
ただピアソラマニアにとっては物足り無いかも知れません。。。私は好きですけどね。
ちなみに、ピアソラ自身がバンドネオンを演奏している「原曲ヴァージョン」のCDもあります。
これがまたスゴイ!ブエノスアイレスの雑踏の埃の匂いまで嗅げてしまうような・・・そんなパワーを感じます。

「ブエノスアイレスのマリア」のあらすじは以下の通り。

主人公マリアは、タンゴという音楽そのものを表した人物(?)です。
マリア(タンゴ)はラプラタ河の河口で生まれ、田舎を捨てたアルゼンチンの農民や無数のヨーロッパ系移民とともにブエノスアイレスにやって来ます。
そこであらゆる音楽が入り交じり、バンドネオンと弦楽器によるタンゴが生まれます。
ジャズ、クラシック、タンゴ、いろいろなスタイルを取り込んで変化していくマリア。
マリアは郊外から脱して中心街のクラブへ進出し、キャバレーや娼館で栄光の日々を送るものの、やがて彼女は没落と死を迎えます。
かつての自分の影となった彼女は道を失い苦悩しますが、やがて新しい生命を産みみ落とします。。。
コンクリートの上で生まれたマリアは、マリア自身の蘇り?それとも別な人間?すべては終わったのか?それとも今始まったのか?・・・それは誰にも解らない。


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