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ADONISの手記

主にADONISが書いた二次小説を公開しています。リンクフリーです。
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4.究極体セル

2017年10月05日 21時18分47秒 | 小説

 完全体になったセルワンとセルツーは、ひたすら修行させていた。ちなみに私とアイシャは鬼械神に搭乗していない時は例え魔導書と一体化したマギウススタイルの状態でもそれほど強くない。

 勿論、それはドラゴンボール世界の基準での話だが、当然ながらそんな状態ではセルワンとセルツーを力ずくで統制できる状況ではない。その為、安全策としてセルワンとセルツーの魂には私が作った人工霊魂をもちいており、その魂の設計図たる霊基構造には私に対する絶対服従を組み込んでいた。

 少々やり過ぎと思われるかもしれないが、原作でドクター・ゲロが自分が製造した人造人間に殺されてしまっている以上、その程度の安全対策を施すのはむしろ当然の事だった。というか、いくらベジータたちに追い詰めらえてしまいやむを得ず17号と18号を起動させたとしても自分が製造した人造人間に殺されてしまったドクター・ゲロが間抜けだったと言える。

 原作のセルは他者の生体エキスを吸収したり17号と18号を吸収して強くなっただけで修業とかは一切していないが、私はセルワンとセルツーをみっちりと修行させていた。

 まあ、修行などさせずとも改良によって十分強化されているのだが、せっかくフロスト一族やブロリーの細胞を組み込んでいるのに何もしないなど勿体ないにもほどがある。

 そこでドラゴンボールでお馴染みの重力を用いた修行をやらせることにした。といっても原作のように狭い重力室で鍛えさせるのではなく、腕時計型の重力制御が可能なマジックアイテムを与えて個人レベルで修業できるようにした。

 こうすれば重力室のような限られたスペースでしか修行できないという制限がなくなり惑星すべてを用いて修行ができるのだ。

 このマジックアイテムは私の特製品で更に過酷な修行にも耐えられるようにそれ自体に不朽不滅の属性を与えておいた為、見た目は華奢な腕時計みたいであるが、かめはめ波や気円斬をぶつけても絶対に破壊できないというチートな代物だったりする。

 そんな代物だけにセルワンとセルツーは腕時計型の重力制御装置を付けたままで組み手を行って激しく打ち合う事すら可能だったのだ。

 それでそんな修行の果てにゴールデンフリーザほどではないがセルワンとセルツーはかなり強くなった。

 高望みを言うならゴールデンフリーザ並に強くなれたらよかったが、あれはむしろあの短期間であそこまで強くなったフリーザの方が異常なのだろう。正直完全体の段階であそこまで強化するのは無理なので、私はほどほどで妥協していた。

 そして、最後の仕上げに私は監察軍からポタラを取り寄せていた。

 このポタラはミズナがむかし第7宇宙の界王神から入手した合体アイテムで、それぞれ反対側の耳につけるだけで合体できるという代物なのだ。その効果は二人の戦闘力×戦闘力となり、合体する二人の戦闘力が高ければ高いほど効果がある規格外な代物だった。

 この特性から少しでもセルワンとセルツーの戦闘力を高めておけばより強力な戦士が誕生するわけだから、わざわざ手間をかけてまで修行させていたわけである。

 ちなみに、トリッパーは上位世界人の魂を有するためにその下位世界に属するありとあらゆる力でもその魂に干渉できないという特性から、トリッパーはポタラによる合体ができないという欠点がある為、このポタラは監察軍では正直微妙な代物だった。

 しかし、それならトリッパー以外の戦士同士をポタラで合体させればいいわけで、私は改良した二体の完全体セルをポタラで合体させて、完全体の更に上をいく究極体セルを作り上げようと考えたのだ。

 早速、セルワンとセルツーにそれぞれポタラを付けさせると、二人は合体してやがて一人のセルとなった。

 その究極体セルは外見はまったく同じであるが、その戦闘力はセルワンの戦闘力×セルツーの戦闘力となっており、強さは桁違いどころが次元違いの代物だった。

 こうして、私はミズナの相手役兼強力な手駒を手に入れたのだった。

 

あとがき

 ポタラは原作では合体したら二度と元に戻れないとなっていますが、『ドラゴンボール超』では界王神以外は一時間しか合体できないとなっています。このトッパーシリーズでは原作を優先してポタラで合体したら元に戻れない設定です。

 



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