こばやしあきこの 京便り・キモノあそび (ブログはアメブロにて毎日更新中)

生まれも育ちも先祖も京都、生粋の京おんなが四季折々の便りをお届けします。
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皐月 ■五月■

2006-05-12 | 雪月花
柳の新芽がうれしそうに風に揺れていますね。

山も川も新しい息吹に満ちて気持ちの良い時節となりました。
こうなると行きたくなるのが『貴船』。
鴨川の水源地にあたり、古来より水の神さんとして崇敬を集めきたところ。
真夏でも市街地より5度ほど低く、山の新緑に苔の碧、森林浴にぴったりの場所です。
川沿いの料理旅館が、清流の水面に床を張り出す川床が始まるのも五月から。まさに京都の奥座敷♪若葉にきらきらと陽が踊り、風に吹かれて、せせらぎを聞きながら一息つけば、ほんまに癒されますえ(*^_^*)
貴船神社の参道では山吹の花がちょうど見頃です。山の緑に黄色い花が映えて鮮やかなんですよ。

貴船神社は水を司る神さん。降雨・止雨さらに、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司ります。
第18代の反正天皇の御代(1600年程前)の御創建といわれていますから気が遠くなりそうな昔、京の都ができるよりずっと前、神社やお寺が仰山ある京都のなかでも1、2を争う歴史を誇ります。
伝説によると浪花の津(大阪湾)に黄色い船に乗った女の神さんが現れて「われは玉依姫なり、この船の留まるところに社殿を建てて、そこの神様を大事にお祀りすれば国土を潤し、庶民に福運を与えん」とのお告げがあり、その船は淀川、鴨川をさかのぼって水源の地・奥宮辺りの川のそばから水の湧き出るところに船を留め、そこに御社殿を建てたと伝えられています。白鳳6年(1300年程前)にはすでにこの社殿を造り替えたとの記録が残ってるていいますから驚きです。
キフネの地名は、玉依姫の乗ってこられた黄船から起こったともいわれています。
現在、地名は「キブネ」と発音しますが神社は「キフネ」。宮司さんにお尋ねしたら『水を司る神さんですから濁らんといて下さい』て返ってきました(笑)

奥宮参道入り口に架かる橋を『思い川橋』といい、その下を流れているのが思い川。和泉式部がお詣りして不和となった夫と復縁し、願いが叶った話が有名になってから、恋愛の願かけにきはる人も多いとか。

思い川 渡ればまたも 花の雨 虚子

真っ白な紙を水につけると文字が浮かび上がる「水占い」で恋のゆく末を占えば、貴船詣では完璧。恋愛成就を祈願しに、私もはよいってこんと(o^-')b


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1 コメント

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ほんとに良い所です (よしっち)
2009-07-06 07:36:35
山奥なのに、古より先人が大切に守ってきた息吹が感じられます。人の思いとは深いと感じました。わたしたちも未来に何か残せますといいな。