ペルーとボリビア2か国を公式訪問された眞子内親王殿下の最後の4着目のお振袖をご紹介いたします。このお振袖をご覧された方は直ぐお気付きかと思いますが、このお振袖はもう幾度かお召しになられていらっしゃいます。
平成28年(2016)9月、パラグアイを公式訪問された時の眞子内親王殿下
平成29年(2017)の春の園遊会にお出ましの秋篠宮両殿下と眞子内親王殿下。
「日本人ボリビア移住120周年記念式典」にご臨席された眞子内親王殿下
姫宮様は、水色の絞りの帯揚げに、赤紅色(あかべにいろ、さえたあかの色です)の帯締めをそして、樺色(かばいろ、赤みのふかい黄赤です)地に七宝繋中花菱文の帯を締めていらっしゃいます。
水色の帯揚げがとても爽やかで、赤紅色の帯締めが、お振袖全体を引き締めている感じがいたします。
相変わらず拙い説明で申し訳ないのですが、姫宮様のお振袖の説明をさせて頂きます。
ベージュ色地に左ムネと左エリ(共エリに当たります)にかけて、青々とした楓の友禅染めです。楓の葉一枚一枚の緑色の濃淡がとても丁寧に色が差してありボカシも凄く綺麗です。ここだけの楓のひと束で幾つの緑が使われているでしょうか。日本画みたいです。
注目して頂きたいのは、左ムネと左エリ(共エリ)の絵羽がキチンと
ぴったり合っています。(楓の葉がまったくずれて居ません)これは仕立てが大変上手くしっかりしている証拠です。
ぴったり合っています。(楓の葉がまったくずれて居ません)これは仕立てが大変上手くしっかりしている証拠です。
シロガネがずいぶん前に聞いた所ではムネとエリの絵羽がずれているのは仕立てが下手で、きっちりと合っているのは仕立てがうまく高級品の証拠だという事デス。
こちらだけ見ましても、楓を描いた日本画のようですね。姫宮様ご自身も日本画から抜け出されたような美しさ。
こちらでお召しのお振袖全体の画像が、ちょっと見つかりませんでしたので、ここから過去にお召しになられたお振袖の画像を貼ります。
こちらだけ見ましても、楓を描いた日本画のようですね。姫宮様ご自身も日本画から抜け出されたような美しさ。
こちらでお召しのお振袖全体の画像が、ちょっと見つかりませんでしたので、ここから過去にお召しになられたお振袖の画像を貼ります。
裾の部分の柄がハッキリと分かる写真がなくて困っていたのですが、美しいキモノの付録に付いていた小冊子「平成版 皇室のきもの」に、ありがたいことに、このお振袖の写真がありました。マジ大変助かりました。この小冊子、あ~ちゃんと取ってあって、ホント良かったデス。
ベージュ色地に水色の裾ボカシとなっています。水色の部分には花筏が描かれていますので水色は川を表しています。楓が色付いた紅葉が散らされ、筏の花束は、シロガネの推測で申し訳ないのですが、菖蒲▪百合?▪撫子▪竜胆などだと思います。
地色のベージュと裾の水色の、重ね合わせたボカシ表現が自然に溶け込むような染め方でとても綺麗です。この作業は、刷毛を使用してボカシをするのですが、その作業をされた人の上手さが伝わります。
左ムネの青々とした楓が裾の方へと散るにしたがい、やがて紅葉🍁となりそして水に流れる意匠のようです。四季の情景を表して何とも雅で、風流ですね。
左前袖には紫陽花が見えます。そしてはらりと散る楓が・・・・。
左後袖には、百合が見えます。シロガネの推測ですが、このお振袖は、京和工藝さんで作られたものだと思います。染や色彩が特徴的ですから。
どうでしょうか?2着共に、日本画のような染め方です。そしてとても可愛らしく、優しい感じがいたします。そのようになる様、行き届いた丁寧な染め方だと思います。それと紫の色が、とても美しいです。