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シロガネの草子

桜に包まれた女人絵巻 

池田蕉園 『かへり路』
梅雨に入りすっかりジメジメとした時期になりました。熱海の土砂崩れは人災という事ですが、しかし現在でも行方不明の方々が多くいらっしゃいます。

現場で行方不明の方を捜索される人達は泥と雨のなかの作業ですし、避難されている方もこの時期ですし、本当に大変な思いをされていらっしゃることでしょう。容易な事ではありません。

七夕も過ぎましたが、その事での話題も何もなかったです。


島成園 『七夕』


いよいよ、オリンピックの開催が近付いてきました。緊急事態宣言のなかを無観客で行われると決まりましたが、何の為の誰の為のオリンピックなのかと、正直思ってしまいます。


北野恒富 『願いの糸』
多くの国民の願いは、オリンピックではありません。


シロガネの会社はまだ時間短縮なのですが、仕事は大変忙しく、短納期で直ぐに次の作業へと回さなければならず、こんなに忙しかった事はあったのだろうかと、思うほどでして、文字通り汗水垂らして動き回っております。

こちらで終わった反物を何反か袋に入れて風呂敷に包んで片方の肩に引っ掻けて事務所迄、1日何回か、運んでおります。

うちの会社は日本の着物の十分の一は作っているんじゃないかと、思わずにはいられません。売れているようですが、何だか怖くて変な感じです。ヘトヘトになっているのが、偽りのない正直な気持ちなのです。


高畠華宵 『すず風』


気が沈み勝ちなのですが、せめて・・・・華やかな絵と美しい着物や小袖等をご覧頂きたいと、敢えて桜を描いた美しい装いの女性たちの絵をまとめて、載せました。


門井鞠水 『髪梳き』


以前からこちらで画像を載せたとき、思ったよりも余り綺麗に画像が見えないなと、気になっておりましたが、色々と試して見て、あくまでもシロガネのタブレットから見た感じですが、綺麗に映れて見える様になりました。


何より、着物や小袖等の柄も細かいところ迄見られる様になりましてホッとしております。以前と変わらないとも思われるかも知れませんが、しかし美しい色彩や細やかに描かれた着物を、少しでも綺麗にご覧頂ければ幸いです。







池田蕉園 『桜船』






池田蕉園 『花見』





池田蕉園 『少女観桜』




池田蕉園 『春』




池田蕉園 『灯ともし頃』




池田蕉園 『さくら』




池田輝方 『さくら』




池田蕉園 『桜船』




池田蕉園





木島桜谷 『長閑』




磯田長秋 『人形まわし』




伊藤小波 『麗春』



伊藤小波 『乙女桜の図』




伊藤小波 『桜下美人図』


伊藤小波 『花下遊宴之図』


伊藤小波 『春之野』


伊藤小波 『春之山路』




栗原玉葉 『立姿美人図』


栗原玉葉 『美人図』



栗原玉葉 『落花流水』



栗原玉葉 『少女』




栗原玉葉 『童女図』



栗原玉葉 『童女図』



栗原玉葉 『美人画』



栗原玉葉 『見返り美人』



栗原玉葉 『美人之図』




植村あや(女流アマチュア画家) 『春』



千春(女流アマチュア画家) 『鬼ごっこ』



池田輝方 『舟遊び』


池田輝方 『花見』





紺谷光俊 『桜狩りの図』



紺谷光俊 『知恵詣での図』



小早川清 『春日千代』




門井鞠水 『桜下美人』





門井鞠水 『桜下美人』




門井鞠水 『桜花美人』




松本華羊 『殉教』



中村大三郎



島成園 『春の愁い』



安田靫彦 『花の酔』




安田靫彦 『源氏若紫図』



岡本更園 『西鶴のお夏』



上村松園 『桜可理』


上村松園 『春信』



鏑木清方 『堀川波のつづみ』


鏑木清方 『花吹雪』


鏑木清方 『春宵怨』



鏑木清方 『道成寺・道行』


橘小夢 『春の宵』

高畠華宵


高畠華宵


高畠華宵 『惜春譜』




高畠華宵 『花のゆくえ』




乾南陽 『熊野』





佐藤光華



菊池華秋





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コメント一覧

るりからくさ
シロガネさん、お返事ありがとうございます。
お疲れのところ、無理をさせてしましましたね。
実際に着物を作っていらしゃること、そしてその造詣の深さから、様とお呼びしたいのですが、ご不快なら改めます。
私は昭和20年生まれで、終戦の数か月前に生まれ、空襲で家は全焼。決して豊かではない時代に育ちました。
まだ敗戦の色濃い時代だったので、狭い範囲しか見ていませんが緊張感のある社会だったように思います。
着付けは母から娘へという感じで、着付け教室が盛んになったのは、社会全体にゆとりが出てからのことと思います。
おっしゃる通り、着物が日常着だった時代には、それなりの着方があったのでしょうね。細い帯は大変珍しく拝見しました。
いつも学ばせて頂くことが多く、シロガネさんには感謝しています。時節柄、ご自愛くださいませ。
abcdefghij
るりからくさん、度々コメントを送って頂きまして、ありがとう御座います。

キチンとお返事を・・・・と思っているうちに、どんどん遅くなってしまいまして、申し訳ありません。

現在の、こうあるべきという着物の着付けというのは、戦後になって着物離れがドンドン進んでいった、時に礼装用にふさわしいキチンとした着付けが、着付け教室を中心として、広がっていったとの事です。

着物が普段着として着られていた戦前では、“ずるり„とした着付けが主流だったようです。戦前には、着付け教室何てなかったでしょうから、各家庭の日常的に着やすい感じの、ものだったと思われます。

思い出すのは、名古屋の金さん銀さんの着物姿です。明治~平成迄の時代の大半を着物で通した、金さん銀さんの板に付いた着物姿、日常等の着物姿が、一番綺麗に着物を着ている、姿だったなと思うのです。

着物も、裁断等が現在のとは違ったりしましたし、帯の幅も細い時から時代が進むにつれて、幅が広くなったりしましたので、着付けもそれに伴い大分変化しているのだろうと、こうして、るりからくさんのコメントを読みまして、ハッと気付かされました。

梅雨明けしたところもありますが、これから暑い日が続きますので、るりからくさんもお体を大切になさって下さい。

最後ですが、シロガネに『様』はどうかお書きにならないで下さい。『様』と呼ばれる程の人間では、ありませんので、どうかどうかお気遣いなさらず、『さん』位で十分結構です。 本当にすいません。
るりからくさ
シロガネさま、お仕事でとてもお疲れのところ、記事をありがとうございます。
今回は着物の着付け方に注目しました。結構自由に、ゆるやかな着方もあったのですね。若いころ、お茶やお花のお稽古などに着物を着る機会がありましたが、そのころはきっちりとした着付けで、裾が広がらないように母に言われたものです。
でも。時代をさかのぼると、発見がありますね。
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