蛙蔓譚アパート

蛙蔓譚アパートをやっています。稽古のことや、稽古と関係ない日々のことを書いています。

わーん、わん

2012-06-29 01:30:15 | 日記
仕事の関連で薬害の勉強をしているよ。
残念ながら、私の意志ではなく、
やりなさいと言われてやっているよ。
まだまだ何の知識もないよ。

薬害とは、文字通り、薬の副作用による害だよ。

薬害イレッサ、サリドマイド、スモン、C型肝炎、薬害エイズなどなどである。
どれも危険と分かりながら、ずるずると薬を売り続けた結果です。

イレッサはやはり会社から派遣されて、裁判にまで行ったよ。

その裁判は私ですらびっくりするくらいのお粗末な内容で敗訴して、
わんわん裁判官かと思うほどだったよ。

間質性肺炎っていう死ぬほど怖い副作用があるんだけど、
薬の説明書にそのことが小さめにしか書いてなかった。

本当は赤字ででっかく書くほどのことなのに。

それで「いろんながんが治る!」といいことばっかり宣伝してたら、
たくさんの方が被害にあってしまった。

一時は被害者側が優勢だったんだけど、
最高裁では「小っちゃくても書いてあるんだから見落とした医師が悪いんだもんね。」
という結果で、国やメーカーの責任は問われませんでした。

最近、薬害の勉強会に出たら、
改めて、このイレッサの件も原発問題もおんなじだなと思ってしまった。

個人的にめそめそして、何にもしてない私が言うものあれだけど。

みんなしあわせになりたいだけなのに、なんでうまくいかないんだろうね。

できていないものは、できていない。

2012-06-26 21:55:22 | 日記
戯曲セミナーでたくさんの先生の話を聞いた。

みなさん、勉強になることを教えてくださった。

だけど、それが身になるかは自分次第だし、
本当にわかってもいないことを
自分の意見のようにおうむ返ししてもだめなんだろうね。

認知症の話は第三稿まで書き直して
やはりオンオン泣いている。

何回か課題を先生に見てもらって、
わたしに足りないのは、
「わかりやすさ」なんだなと思った。
(難解って意味じゃなくて、
説明不足または突飛ということです。)

平田オリザさんが講義で、
「みんな急ぎすぎる。伝えたいことを最初にもってくるんじゃなくて、
わかりやすい具体的なことからまずはじめて、
人間の心の中のことはあとにとっておいたほうがいいんだよ。」
というようなことをおっしゃっていた。

数冊の本と数本の公演しか拝見してないくせに、
「青年団=世の中を客観的に切りとった作風」と勝手に思い込んでいた私は
なんだかうれしく、意外に思った。

だけどね、私もまさにその急ぎすぎの人なんだなと実感もしたのでした。

今度は謙虚に泣かずに読み返してみなくっちゃ。



自分本位のわたしから

2012-06-19 23:44:47 | 日記
残念だけど、自分に元気がない時にはみんなのことまで考えることができない。

散々ここでもぎゃあぎゃあ言っていたのに、
気づいたら、大飯原発は再稼働予定だは、
東京都民投票は否決されかかっているはである。

放射能のことを考えると、
いちばん心配なのはそこらを歩き回っている野良猫らである。
だって、雨の日も風の日もはだかなんだから。
今もこの嵐にたっぷり含まれた放射性セシウムやらを
ぐんぐん吸収しているのだろう。
かわいそうに。

久しぶりに実家に帰って、
家族でちょっと贅沢をして、
茅葺き屋根の料亭に食事に行った。
田舎ならではというか、
バスも通っていない山の中にある。
近くには川も流れており、
駐車場は蛍のために夏の夜は一切ライトアップしないそうだ。
街灯などほとんどなく、本当に大丈夫か?とも思ったが、
大丈夫だからこそのお願いなんだろう。

蛍は強すぎる光を恐がって出てくることができないのかもしれない。

昨年の節電の夏は私は全く辛くなかったけど、
みなさんはいかがでしょうか?

6月20日の結論がよわいものを踏みしだくものではありませんように。

ぼんやり蛙、思い知る

2012-06-11 19:49:53 | 日記
すっかり泣き癖のついている私です。
そのうち泣き女として韓国に空輸されるんじゃなかろうか。

昨日は中村珍の「羣青」を再読して
ウォンウォン言っておりました。

まんがってずるいなー。
(もちろんこの作品は作者の才能によるところが大きいけれど)

心の中と、実際に口にしてることのずれを
大多数の人に信じさせることができる魔法があるんだろう。

小説も同じようなことはできそうだけど、
読者の読解力が求められてしまうから、
敷居が高くなってしまう。

演劇や映像は言葉が勝ってしまいそう。
観る人の洞察力も求められそうだしね。
心の叫びを逐一言ってく方法もあるけど、
あんまり信用できない。

こんなの読んだ後で、自分の戯曲を読んだら、
のんきだなーと思いしった。

登場人物の顔面もいちいち凄く、
鏡に映った自分のぼんやりした顔と見比べると
ぐうの音もでないのだった。

いつまでも生徒

2012-06-09 21:46:36 | 日記
久しぶりの更新です。

最近は戯曲を書いてました。
認知症をテーマにしたおはなしだよ。

一年くらい温めていたものが、完成しました。

読み返して、「泣ける-!」と自分で泣いちゃってる始末なので、
このまま公開するのはあまりに危険です。
空き缶やミカンの皮を投げつけられること必須です。

見てもらいたい人の顔も脳裏をかすめるが、
今のままじゃ到底無理だろう。

ということで、日本劇作家協会の戯曲セミナーに通うことにしました!

安易かな?

安易だな。

しかし、著名な劇作家の先生のお話を聞くのは
いいことに決まっている。
しかも、このセミナーの特権で、
すきな先生に自作を講評していただけるのだ。
作品を提出するのは1年後なので、
この認知症の話を見てもらうかは未定だが、
それまでに何作か書ければと思っている。

既にヒロインにぴったりの女の子を見つけ、
ラブコールは送った!

どう声をかけていいかさっぱりわからない方もいれていいなら(!)、
脳内キャストはほぼ完ぺきだ。

しかし、肝心の認知症のおじいさまがさっぱり浮かんで来ないのだ。
ご高齢で台詞覚えがばっちりで、私好みの頑固そうな方がいればなぁ。

ともあれ、火が付いたらいつでも走り出せるように、
戯曲自体を吟味しておこうと思う。