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語らんと思う間もなく・・・入江九一

2006年06月20日 | 江戸時代
語らんと思う間もなく覚めにけり あはれはかなの夢の行方や<入江九一>

     (前年(安政6年)10月に処刑された師の吉田松陰と語ろうと思うまもなく目が覚めてしまった。悲しい、はかない夢の続きはどこへ行ってしまったのか)

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夢にでも断麻の教へたずねむと遺影の恩師に再会を恃む(ねーね)


おもふまじ思ふかひなき・・・徳川尋子

2006年06月04日 | 江戸時代
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき<徳川光圀の正妻 徳川尋子>

      (あの人のことは思うまい。思っても甲斐のない思いなのだと、そう思えば思うほど、ますます恋しい。)

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思ふまじ亡きひとのいる雲居高し おもへばおもへばいとど会いたし(ねーね)


心からのどけくもあるか・・・坂本龍馬

2006年02月05日 | 江戸時代
心からのどけくもあるか 野べはなを雪げながらの春風ぞふく<坂本龍馬>

     (のどかなものだ。目の前に広がっているのは雪景色だけど、その野辺の傍らにはそっと春風が吹き渡っている)

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心から待ちたくもあるか 野辺はなを陽延べの兆し春風ぞふく(ねーね)



ながらえばありつる程・・・女

2005年11月06日 | 江戸時代
ながらえばありつる程の浮世ぞと 思えば残る言の葉もなし<1672年京都三条橋の下で遺体で発見された20歳あまりの女性>
 
     (生きていれば嫌なことがあり過ぎるほどの憂き世で 振り返って思ってみればなにも言い残すことはありません)


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いのち残しありつる程の浮世にて 涙をさそふ君の言の葉(ねーね)


雨の日はいとど・・・伊庭八郎

2005年10月15日 | 江戸時代
雨の日はいとどこひしく思ひけり 我がよき友はいづこなるらめ<伊庭八郎>

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竹馬 本 我がよき友と見る夢も 死出を覚悟の旅枕なる(ねーね)

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