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デトロイト・シティの光と影

2012年07月18日 23時21分18秒 | 北勢
 こんばんわ。
なんちゃって社会部記者・伊藤です。

 今回は日本のデトロイトと名高い四日市の光と影について書こうと思います。

 かつての高度経済成長を支え、今もなお工業都市として栄える四日市。
その象徴ともいえるのが、四日市コンビナートです。







 最近では四日市コンビナート夜景クルーズとして企画されているほどの盛況振りです。
夜空をバックに工場の作業灯が輝く姿はまさに「地上の星」
いつもの見慣れた町もさぞロマンティックに映るでしょう。

 その光の眩しさの影に忘れてはならないことがあります。
今から遡ること40年前。
1972年7月24日は何の日か、御存知ですか?







 この日は全国で初めて、複数企業による大気汚染を裁いた四日市公害訴訟に市民側が勝訴した日です。

シリーズ「語り継ぐ東海」 四日市公害(読売新聞)

 1957年、四日市では石油コンビナートが続々と完成する一方、
 これに伴って、排出される亜硫酸ガスと悪臭が市民の生活を脅かす現実を作り上げた。
 その2年後、コンビナート隣接地帯で喘息患者が激増した。
 特に塩浜地区では「四日市喘息」と呼ばれるものが発生し、学校では窓も開けられず子どもの多くはマスクをして学校に登校していた。

 【参考:九州科学技術研究所「環境問題に関する研究」より】

 これ以降市民側が企業を訴え法廷闘争になり、発生から約15年後の1972年7月24日の勝訴に繋がるのです。
その歩みは四日市の大型商業施設ララスクエア・本町プラザにて見ることができます。

商業施設で「四日市公害」展 年表や写真で紹介(伊勢新聞)

 私も小・中学校の社会科の授業で公害について勉強しました。
「自分の住んでいる地域の近くでそんなことが起こってたのか!」と驚愕とした覚えがあります。
この40年を期に見直すのもいいかもしれません。
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