今回は、私が個人的に推薦する本を紹介します。福田和也先生が平成14年に執筆した
総理の値打ち
です。内容は初代内閣総理大臣の伊藤博文から、当時の小泉総理までを100点満点で評価付けするという大胆不敵且つ面白過ぎる本です。
私はこういう本大好きです。勿論、評価には賛否両論あるでしょうが、点数だけ見れば小学生だって理解できるわかりやすさに感銘を受けました。私のお気に入りの本です。最新の文庫版では前の安倍総理まで採点されています。読みやすいので皆様にもぜひ読んで欲しいです。
著者の福田先生という方、私は存じあげなかったのですが、内容を見てすぐに本当の見識をもった方だと感じました。理由は、世間から好かれた、嫌われたでは判断せず、総理になって何を成したかで評価しているからです。つまり読者に全く媚びていない。好感をもちました。
例を上げると、上の御二人は当時の国民から凄まじく嫌われた総理です。山県有朋は明治の元勲として権力を欲しいままにし、昭和の妖怪でお馴染み岸信介は日米安保を強行に締結し、当時の若者から親の敵のように嫌われていました。
しかし、点数は見ての通り。実際に本を読んでいただければ理由がわかります。昔も今も難しいのは、当時は批判されていても、50年、100年経つと評価されることもあるということ。逆もまた然り。
続いて上の御二人。歴史、政治に興味がない方でも下の人はわかると思います。A級戦犯です。しかし、点数は及第点。A級戦犯などあくまでも敵国がつけた評価であって、日本にとっての戦犯は間違いなく上の公家だからです。東條総理は確かに戦争当時の指導者でしたが、どうにもならなくしたのは近衛です。
近衛の孫。以上。
本の紹介はこれまでです。
続きまして、私が歴史上、最も尊敬する人を紹介します。
大久保利通公です。
Wikipediaより転載
日本史上最高の政治家ともいわれる大久保公は、確かなビジョンをもって明治維新を達成しました。公は明治政府において、内務卿(現在でいえば総理)までになり、日本を指導しました。もし大久保公がこの本で評価されていたら95点以上は確実でしょう。公が馬鹿な浪士に暗殺された時、私財を全て国のために投じていたため、借金しか残ってなかったそうです。
評価でいえば、西郷隆盛と大久保公の関係は三國志の劉備と曹操に似ていますね。西郷、劉備は庶民からは人気があるが、後世に大きな遺産を遺したのは大久保公、曹操です。
大久保公は、最終的に親友の西郷隆盛を見捨てたことで鹿児島県民から激しく嫌われていますが、悲しいことです。
徳川家康が、乃木希典が、東郷平八郎が神になれてなぜ大久保公が神になれないのか。私は誇りを持って言います。
「私が尊敬している偉人は大久保利通公です。」
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