A2G2Mk2

脱線過多ですが在庫についてとか、アンテナに引っ掛かるガラクタまで、と言いつつ、柴犬となめこの話が多いかも(汗)

セルモーターが回りません・・

2008-08-24 18:10:53 | Weblog
自分のイナカ往復に実際に有ったハナシです。
(架空のハナシ(笑)として当店メカ衆とのやりとり風に
 脚色しています。脚色こそしていますが実際に
 往復各一回ずつ起きていまして、既にセルモーターは
 交換済みだったりします(自爆)

私「高速道路のSAで休憩して再度出ようとしたらセルが回りません」
メ「今までにも有ったんですか?何分位休みました?」
私「はじめてです。1時間走ってきて20分くらい休みました」
メ「PかNにセレクター入れ直してもダメですか?
私「試したけど変わりません」
メ「バッテリーは古いですか?リレー追加加工ってしてありましたっけ?」
私「バッテリーは2年保証の新品に換えてから1年、
 リレーは既に加工されて付いてます」
メ「電話もらってからまた少し時間経ったけど、もう一回始動チャレンジして
 みて下さい」
私「・・・・普通に掛かっちゃいました(笑)」

GOLF2に限らず、寿命の長いクルマでは暑い時期のセルの不動が
珍しくありません。
日本車だとAE86あたりでもそっくりな事が起こります。

GOLF2(特にAT車の場合)は、セル(スターター)モーターが
熱の影響を受け易い位置にあるため、夏場にエンジンルームが高温になる状況で
(高速道路の巡航や長時間の渋滞)走り続けると、その後のエンジン始動時に
セルモーターが回らなくなる事があります。

**セルモーターが反応しない原因として、電極及び接点の金属粉(スラッジ)
が各部に付着してそれが悪さをしている場合も考えられ、
硬い棒でセルモーター本体を叩くと悪さをしていたスラッジが移動して
セルが回転する場合もあります。
しかし、セルモーター自体が閉構造でスラッジの逃げ場が無く、
鉄粉と磁石の関係から考えてもセルモーターを外して何らかの処置が必要なのは
避けようがありません。また、ATのセルモーターの場所が場所だけに
叩く事自体が中々難しいのも事実です**

最初に疑うのはバッテリーです。冷えている時に普通にセルが回せても熱を持つと
とたんに性能が落ちる場合があります。メーカーで保証している年数を過ぎたら
換えてしまう方が精神衛生上でも良いかと。
それは環境に厳しいんじゃないですか?という声もあるとは思いますが、
上部にインジケーターの付いたバッテリーでOKを示す
グリーンのサインが出ていても、
あれは6つあるセル室のうちの一つの状態を示しているに過ぎないので、
そのバッテリーの本来の冷間時の性能を把握しておくしかありません。

バッテリーの性能がある程度OKならば、セルを回す+側の配線が熱や経年で酸化し、
抵抗となってきちんと電流を流し切れていない場合が考えられます。
そうなってきたら、上にも出てきましたがリレーを経由させるハーネスを作成して
短い経路でバッテリーから強い電流を流す回路を追加します。
(通称「リレー加工」「バッちょく」とも言います)

リレー加工が済んでいるにも関わらず、熱を持ったであろう時にセルが回らない症状が
出てしまったのであれば、
覚悟をしてセルモーター本体を換えるしか打つ手は無くなります。
(夏場で無くても症状が出る場合が増える一方ですし、そのまま放っておいても
 間隔は短くなって行きますし、改善の方向にはまず進みません。
 ごく稀に自然治癒した例を聞きましたが、物理の法則から言っても
 自然に直らないのが普通です)

実際ワタシも今回出先においては無事にエンジンが掛かりましたが、
いつが冷えたら復活してくれる最後の日になるのかは誰も保証も予告もしてくれませんし、
そもそも大丈夫かどうかの客観的な尺度が存在しません。
ただし初期の段階であればバッテリーもセルも一定以下の温度になれば
復活してくれる確率も高いので、軽症のうちでしたら休ませれば
再始動可能になるパターンは多いと思います。
(もちろん個体差で全てがこのパターンにあてはまる訳ではありません)

はじめにセレクターレバーを動かして見る件が出ていましたが、
これは本来PもしくはNのポジションであれば
セルを回しても良いという認識をして信号を送るセンサーが付いているのですが、
これが噛みこんだり動作不良だったりできちんと信号を送らない場合でも
セルが回らない事がある為です。この例はGOLF2の場合に限らずあるのですが、
GOLF2では他車に比べて少ないです。(疑ってみる価値はあります。試すのが簡単なところなので)

一度でも症状が出てしまったら放置せず、早めに何らかの対応を
取っておく事が必要です。

GOLF2の場合、AT車は熱の影響を受け易い位置に
セルモーターが有るのですが
MT車は全く違う位置にあり、セルの件が発生する確率も
ATとは比べ物にならないくらい低いです。
(AT車はマニフォールドから10cmほどのドライブシャフトの上に位置し、
 上からは見えません。
 MT車はラジエターファンモーターのすぐ下に見える部品です)

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