チームワークに必要なこと

良いチームを作るカギは「報連相」にあり。

徹底すべき看護師の報連相について

2023-08-10 11:55:51 | 報連相

看護師の仕事では職場での報連相の徹底が求められます。これができないと看護・治療の両方の業務において深刻な支障をきたしてしまうことになりかねないからです。

さらにもうひとつ報連相の重要性としてはまだ経験が浅い看護師が学ぶ機会を得られる点も挙げられます。何かわからないこと、自分一人ではうまく対応できないことに遭遇した時には速やかに先輩や上司に報連相をし、アドバイスや指示を求める。そうすることで「このようなケースではこうした対応が相応しい」というノウハウの蓄積が行われていくことになります。そしてそうした経験を積んでいくことで、いずれは自分が後輩の看護師から報連相を受ける立場になっていきます。

ですから報連相がうまく機能していない職場では看護師のスキルやノウハウの継承もうまく機能していない恐れが出てきます。報連相がどれだけ機能しているかがその職場の看護業務の質にも関わってきます。

報連相を心がけるのはもちろんですが、適切な形で行うことが重要になってくるでしょう。看護師の報連相において重視するべきこととして挙げられるのが「5W1H」をしっかり踏まえた内容にすることです。「いつ」「誰が」「どこで」「どんな」問題を抱えて、「なぜ」それが問題になったのかをしっかり伝えられる形での報連相が求められます。さらに「どうすればいいのか」「何が問題なのか」を相談しましょう。これら5W1Hが含まれていないと報連相を受けた相手が内容をよく理解できません。例えば不測の事態が生じた時に報連相が必要になった場合、うまく伝えられないととっさの対応ができなくなってしまいます。

逆に言えば報連相をしっかり行うことで看護師一人ひとりのスキルが向上しつつ、全体の看護環境の質も高まっていくという好循環をもたらすことができます。これも報連相が重要な大きな理由として挙げられるでしょう。


報連相の適切なタイミング

2023-07-19 11:55:51 | タイミング

医療の現場における報連相はタイミングがとくに重要です。人手不足などの影響で現場のスタッフ全員が忙しい環境におかれていることが多く、タイミングを誤ると業務そのものの妨げになってしまいかねないからです。

そんな看護師の報連相における適切なタイミングについては「緊急性」が最大のポイントとなるでしょう。簡単に言えば急を要する内容はすぐに伝える、緊急性が低い場合には後回しでもOKとなります。

そしてこの「緊急性」の高い/低いを決めるポイントのひとつが「状況が悪化したかどうか」です。例えば患者さんの様態が急速に悪化したなら当然すぐに主任なり先輩の看護師なりに相談することが必要です。あるいは業務の内容が変更されたとき。これは切迫した状況ではありませんが、報連相が遅れると業務に支障をきたしてしまいかねません。例えば患者さんに熱があったので本来今日行うはずだった入浴を取りやめにすることになった場合、スタッフが準備をする前に連絡しておかないと無駄手間になってしまいます。

一方わからないことがあったとき、困ったときなどは急いで報連相したくなるものですが、伝える相手の邪魔にならないよう必要に応じて後回しにするなどの配慮も欠かせません。

もうひとつ、報連相のタイミングについて注意したいのは「行う場所」です。内容によっては患者さんのプライバシーや尊厳にかかわることもあります。他の患者さんがいるところや会話が聞かれやすいところでは避け、ナースステーションや使われていない個室などで話すようにしましょう。そうした適切な場所で報連相できるタイミングを見計らう工夫も求められます。報連相に関するポイントをもっと知りたい方は、「看護の仕事はすべて【報連相】で決まる」を併せてチェックしておきましょう。