日本時間6月8日、マイクロソフトが非常にインパクトのある発表を行いました。
マイクロソフトが提供するWindows AzureでIaaSをサポート。しかも、Linux VMもサポートするというのです。このブログでも何度かクラウドの本命はPaaSと書いてきましたが、いきなりPaaSを導入するには敷居が高すぎます。まず、既存のシステムをIaaSに移行し、アプリケーションを書き換えるタイミングでPaaSを利用するというのが多いのではないでしょうか。Amazon Web Serviceは、まずIaaSを提供し、その後PaaSを提供するという意味でマーケットに合っていたと思うのですが、マイクロソフトのクラウド戦略は10年先のものを最初に提供してしまい、AWSとの差が結果的に広まってしまいました。
そして、ちゃんと調査結果を見てはいないのですが現在クラウドを使用しているシステムは圧倒的にLAMP (Linux, Apache HTTP Server, MySQL, Perl, PHP, Pytonの頭文字をとっている)と呼ばれるオープンソースをベースとしたシステムが多いように感じます。それらは、WebサーバやSmart Phoneなどのアプリケーション、SNSゲームなどで、今までオープンシステムでコストをかけずにホスティングを使用していたものがクラウドを使うようになっているのです。LAMPには縁がなかったマイクロソフトがこのマーケットのニーズに応えるべくLinuxのサポートを開始するのだと思います。
今回のリリースはPreview(ベータのようなもの)で、登録するにはWindows Live IDが必要です。Windows Live IDを取得したら、http://www.windowsazure.com のページを開きます。取得したWindows Live IDでサインインを行い、アカウントからプレビューの申し込みを行います。プレビューでも費用が発生するのでご注意ください。
a2zソリューションのQuantaStorは今までAmazon Web Serverを中心にソリューションを展開してきました。これからはWindows Azureも含めたクラウドソリューションを提供していく予定です。
まずは、Windows AzureのLinux IaaSでQuantaStorを動かすこと。現在、開発元とディスカッションを行っています。インストール方法法やシナリオがそろいましたらブログでご報告します。