古希のつれづれ

古希を機に、天から戴いた貴重な日々を有意義に過ごすために、日常生活を中心に駄文をつづってみることにした。

七草

2007-01-05 | 写真俳句
今日は寒の入り(小寒)、そして明日はもう七草、おかゆを食べる日だ。平安の歌人が31文字に詠みこんだ七草が今日まで連綿として語り継がれている。当時みんなが食べていた野草はもっとあったと思われるが、字数の関係でこの七草が詠みこまれ、主流になってしまったと思われる。ちょうど深田久弥が日本百名山として発表した山々が、今日ゆるぎない地位を勝ち得ているのに似ている。他にもっともっとすばらしい山があるにもかかわらず・・・。ただ七草は今日では、すずな(かぶ)すずしろ(だいこん)そしてせりを除けば誰も食べるものとは思っていない点が大いに異なる。それだけにこれが七草だと自信を持っていえる人はあまりいないのでは・・・。そこで昨日いつもの散歩道の新治市民の森へ、生まれて初めて七草探しに出かけた。野生のすずな、すずしろは最初から除外(当然畑にいっぱいあった)、何とか見つけられたのは「せり」「はこべら」「ほとけのざ」で「なずな」と「ごぎょう」は見分けられなかった。春先になればきっと見つけられるとは思うが・・・。しかしどう考えても納得できないのはすずなとすずしろで、平安の昔に野生のものがあったとは考えられない。本来は何か他の種類の野草であったのが、その後かぶと大根になってしまったとしか思えない。・・・・といったところで、ひょんなことから平安時代に思いをはせながら愛犬のマロンとチョッピリロマンチックな散策を体験した。
 ところで七草を調理する時にはまな板に七草をのせて
「唐土(とうど)の鳥と日本の鳥と渡らぬ先に、七草なずな・・・・・」と唱えながら打ち囃すのだそうだ。そんな風習は昔々の物語かも・・・・。



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