意を決して歯医者にいってまいりました
ちゅいーん、がりがり、ひぃ~・・・
頭の中でイメージが広がります
心筋梗塞のカテーテル以来の緊張感に潰されそうに
なりながら歯医者の玄関を入ります
何十年ぶりだろう
この歯医者が開業して間もない頃
お世話になった記憶があります
「どうしました?」
と問われればボケたくなる
「はい、持病のヘルニアが・・・」
言えん
ここは会社ではナイ
しかも会社は3年前に辞めた
ところで会社で何をしてたんだ
走馬灯とはこのことか
死ぬのか・・・
はっと我に返り
かぶせ物がとれて、詰め物がとれて
もひとつ歯が根っこからとれました・・・いじょ
返事がない・・・
動揺する間もなくレントゲン撮って
治療の計画を聞く
とりあえず一番時間のかかる根っこからない歯の
残骸を抜く
麻酔が効いていて痛くない
ちゅいーん、がりがり・・・はないの?
ひぃ~って言わなくていいの?
時代の変化を身をもって感じた瞬間だった
こんなことでは新しい提案などできるわけがない
明日の会社を背負うのはチミたちだ
・・・完全に錯乱しておる
麻酔のなせる技か
それとも死ぬ間際の走馬灯か
「次は一週間後でいいですか?」
「いいとも」
終わった
とりあえず終わった
勝手に混乱しただけ疲れた
しばらくお世話になります
おしまい
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