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荒野の器用貧乏

あっちに手ぇつけ、こっちに手ぇつけ

タンタン

2005-10-24 17:27:53 | 一目惚れ
携帯電話のストラップがずいぶん汚れていた。
真っ白だった革紐がグレーに。
使いこんだモップの毛の色にほぼ等しい。

これはさすがにオシャレくないので、買い替えることにした。

近所を歩き回ってみたものの、あんましいいのが見つからない。
こりゃネットで探した方がよい。
あれこれ迷ったあげく、そういえばお気に入りだった“タンタン”のストラップに決めた。
自分でもときどき思い出す程度だが、“タンタン”が好きだ。

タンタン”はベルギー生まれのジャーナリスト。
愛犬のスノーウィとともに、世界を飛び回る物語。

らしい。

絵本もDVDも観てないから、どんな話だか知らない。
ただ単に見た目が好きなのである。

はじめてタンタンを知ったのは中3だったか、高1だったか。
だいたいその辺の年頃。
当時ファンだった大江千里が、雑誌のインタビューで「タンタンが好き」と答えていた。

見ればなるほど。大江千里が好きそうなキャラだ。
男性が「かわいい」と言っても差し支えない具合が、なんともよい。
すんなり自分のお気に入りに加わってしまった。

それ以来たまに思い出しては、ちまちまとグッズを買うように。
ポストカードだの、レターセットだの、クリアファイルだの。
この日曜日にも、野暮用で繰り出した新宿から原宿まで足をのばし、
タンタンショップ”を覗いてきたばかりだ。

千葉銀行がタンタンをイメージキャラクターにしたときは衝撃だった。
地方銀行にしてはイカすセンス。
千葉県民として、実に誇らしく思う。
通帳とキャッシュカードはもちろんタンタン。

大阪の友“ら~”が千葉に遊びに来たときは、
ドライブの途中で我らが“ちばぎん”に立ち寄った。
千葉のみやげにしなさいと、タンタンの絵柄が入ったリーフレット類を持たせたものだ。

ずいぶん昔、散髪代をケチっていた頃、
高校の後輩が美容師になった。
まだ見習いだというので、練習させてやるからタダで切ってくれと申し出た。

今思えば、鏡のないとこで好きに切らせたのが運の尽き。
終わってみれば、全体的な仕上がりが異常に短めな上に、
前髪が変なアーチを描いて揃ってる。
まるで、目が青い部分にかかってない、うろ覚えで描かれてしまったドラえもんのようだ。

見習いとはいえ、この仕上がりはありえない。
やむなく、なけなしの前髪をディップで強引に真ん中に寄せ上げ、
かろうじてタンタンのような髪型にした。

タンタンは好きだが、この頭は極めて不本意。

もとの長さに伸びるまでの長かった2ヶ月を思い出すと、
散髪にお金を惜しんではならない、と痛切に反省する。

Sweet Life

2005-09-30 23:48:05 | 一目惚れ
パソコンでCDをバンバン焼けるご時世。

たいがいのCDはTSUTAYAで借りられる。
iTunesでアルバム曲の中の好きな1曲だけをダウンロードできる。
ロクちゃんの家に行けば部屋中にCDが溢れている。

こうなると、わざわざ買うまでもない。
政府が言うほど景気はよくなっちゃいないし。
よそは知らんが、少なくともここにある財布の中はね。

そんなシブチンでも、買わずにはいられない刺激をたまには受ける。

つけっぱなしのテレビで、ふいに流れたCM。
鉛筆で描かれた素朴なイラストが、
野球少年たちと近所のおじさんの微笑ましい友情を綴る。
「あなたがいないと、なかった日」というコピー。
その後ろにかかっている曲は、英語詞の“Green,Green”。

Sweet Life”という明治製菓の企業CMだった。
たった30秒のCMが終わったとき、うっかり涙が出ていた。

この曲を歌っているのは“The New Christy Minstrels”という大所帯バンド。
調べてみると、輸入盤しかない様子。
さっそく飯田に頼んで取り寄せてもらった。

お目当ての“Green,Green”はもちろん、
他の曲も皆、賑やかで優しい。
旧友のように優しい。

生きてると、ときには絶望したりもするけど、
そんなときでも自分を気にかけてくれる仲間がいる。
けっこう、いる。

そんな人たちがくれる“Sweet Life”をちゃんと感じると、
人生はまだまだ捨てたもんじゃないと思えてくるのです。

Buckaroo

2005-05-14 15:20:32 | 一目惚れ
以前から温めていたカウボーイ化計画を進めるべく、
このたび、ウェスタンブーツの購入が正式に決定された。脳で。

4月に豆の木へ行った際、ブーツの寸法を測ってもらった。
8.5EE。日本サイズで26.5cmの幅広だ。
残念ながら豆の木では、デザインとサイズの折り合いがつくお宝に巡り会えず。
おそらく一生モノになる買い物。妥協は許されない。

街を歩き、ネットでさまよい、ようやく見つけた1足。
どうよ。Double-Hのバッカルーブーツ。
“バッカルー”とはカウボーイのこと。その気になっちゃう。

上の方が紺色で、下が茶色。
ステッチは紺地の上に白-橙-緑で勇ましく入っている。
たまらないカラーリング。
自分の稼ぎで遠慮なく服を買えるようになった頃から、
紺と茶をトレードカラーにしてきただけに、
見つけるなりビビビ購入である。

すでに友人・飯田には見せびらかし済み。
ヤツもつられて、同じDouble-H社のブーツを注文しやがった。
こうなったら二人、カウボーイスタイルでマリンスタジアムに繰り出すか。
う~ん、アメリカ~ン。

では、ひと足先に荒野へ。

嫁いだ妖精

2005-05-03 23:01:15 | 一目惚れ
今朝、友人からメールが届いた。

「知世ちゃん、結婚おめでとう」

タチの悪い冗談かと思ったが、
帰宅後、知世HPで事実を確認。
5月1日に入籍、結婚したそうだ。

天皇の人間宣言を受けた昭和の日本人の衝撃は、
おそらくこんな感じだったに違いない。
原田知世が、まさか嫁に行ってしまうとは…。

小学校5年の夏。
友達の家で映画のチラシに目がとまった。
角川映画「時をかける少女」のそれだった。

衝撃が走る。

主演女優にキュキュキューっと締めつけられた、11歳の胸。
はじめて芸能人に恋心を抱いてしまった。

それからはもう“知世命”な日々である。
親に映画代&パンフレット代をせびり、
貯めた小遣いで人生初のシングルレコードを買い、
クリスマスや誕生日にはアルバムレコードを要求。
ラジオの出演もチェックし、
なかなかベストテン入りしない歌番組もハズさなかった。

やがて“おにゃんこクラブ”や“浅香唯”などの出現により、
一時期の熱狂具合は落ち着いてしまったが、
基本的には知世ちゃんが理想の一番であることに変わりはなかった。

知世ちゃんはだんだん生活感を感じさせない大人に成長。
そこがまたいいんだ。
恋心というより“崇める”感覚になっていく。
ライブでステージに登場するときのフワフワとした仕草。
これがまたいいんだ。
人間というより“妖精”のたたずまい。

その妖精も、いまや人妻である。
さらば青春の人よ。

でも今年発売予定のニューアルバム、買っちゃう。

豆の木

2005-04-02 23:08:02 | 一目惚れ
中学生になって間もない頃、服に気を遣うようになった。
青臭い小僧も思春期を迎えれば、それなりに着飾りたくなる。
田原屋のバーゲンで買い与えられた“のびのびジーンズ”なんかを卒業し、
いいジーンズを穿くようになったのもこの頃からだ。
もちろん払いは親持ちであるが。

人生初のまともジーンズとの出会いは、中学1年のある秋の日。
父に連れられて行った四街道の「豆の木」という店。
小さなビルの1階に構えられたウェスタンショップだった。
みっちりと商品が並ぶ店内を物珍しそうに眺めていると、
店の奥から全身カウボーイ丸出しのオヤジさんが現れた。
キメ過ぎだ。

オヤジさんがジーンズデビューの小僧に勧めてくれたもの。
それは全米のカウボーイ御用達であるラングラーだった。
“カウボーイ”というふれ込みだけで小僧の胸はときめく。
試着する前に心は決まってしまった。

父に買ってもらったカウボーイジーンズ。
それからはどこへ行くにもこればかり穿いていたものだ。

しかし高校に入ると、うっかり浮気をしてしまう。
先輩から“すべてのジーンズの原点”という言葉を吹き込まれ、
リーバイスの501に手をつけてしまったのだ。
その後数年間、503や701XXなんぞも購入。
カウボーイスピリッツなど、すっかり遠くに置いてきてしまった。

ラングラーを穿いていたことすら忘れていた20代の半ば。
四街道十字路を車で突っ切りしばらく走っていると、
通り沿いにアメリカ西部の匂いがする建物を見つけた。
「豆の木」だった。
いつの間にか引っ越していたらしい。
めったにこの道を通らないので知らなかった。

懐かしさで店に入ると、カウンターの向こうにあのオヤジさん。
相変わらずミッキー・カーチスばりにウェスタンでキメキメ。
板張りの店内には昔以上にウェスタンウェアが溢れ、
隅々まで時代を感じさせる小物が飾られている。

うれしいことに、オヤジさんはあの頃の小僧を覚えていてくれた。
久しぶりにラングラーを手に取る。いいねぇ。
オヤジさんが放つカウボーイビームも手伝って、思わず1本お買い上げ。
それ以降、何度かジーンズを買ってきたが、
すべて豆の木のラングラーのみ。
11MWZか13MWZのカウボーイカットだけだ。

先日も13MWZを買いに行ったばかり。
「わざわざ千葉から来てくれて…」
とてもうれしそうにレジを打つイカした笑顔。

深みを増した四街道のカウボーイに再会しちまったら、
もう浮気なんてできやしない。