奇跡の野良猫

猫が逆境からの脱出法や健康法を教えてくれます。

ピンコロで逝く方法4

2020-04-27 15:06:56 | ネコの本
3、免疫力のシステム
「ノラ先生。免疫力のシステムを分かりやすく説明してください」
「簡単にざっくり説明する。その前に食べ物と腸と血液と細胞の関係を理解する必要がある。免疫の70%が集中する腸と細胞と血液の関係を理解しなければいけない。腸と細胞は血液でつながっている。全身は60兆個の細胞でできている。食べたものは小腸で消化され、栄養素になって血液を通して全身の細胞に運ばれて行く。この栄養素と酸素でエネルギーを作ったり、たんぱく質で血管や筋肉などを作る。さらに細胞内で発生するゴミを、血液を通して体外に運ぶのだ。これを代謝と言う」
「それと免疫とどう関係するのですか」
「この過程は重要なので、細胞の1つ1つに、血液に、腸に免疫機能が備わっているのだ」
「それぞれ簡単に説明していただきますか」
「細胞にはウイルスなどに反応するセンサーがあり、一斉に抗ウイルス物質が分泌される。さらに細胞内には解毒分解作用を持った酵素が存在する。これらがきちんと機能していれば、細胞の働きそのものを活性化する。そうすると免疫力が高まり、ウイルスやがんなどの病気を防ぐことができる」
「きちんと機能するかどうかのカギはありますか」
「それは毎日の食事と運動だ。食べすぎが大きな問題だ。食べすぎると細胞の機能がマヒし、多くの老廃物が出る。免疫力を下げる。ジョギングや散歩などの軽い運動は細胞の活性化に欠かせない」
「なるほど。昔から腹八分と言いますね。運動も免疫力を高めるのに重要なのですね」
「その通りだ。ここがキーポイントだ」
「ノラ先生。血液にはどのような免疫システムがありますか?」
「すばらしい生体防御システムがある。それは、血液の中の白血球にあるのだ。骨髄で作られる白血球は(免疫細胞)とも呼ばれている。 白血球は体の中を巡りながらがんやウイルスなどの異物をパトロールしてくれる。 白血球には、大きく分けて、細菌などのサイズの大きな異物を食べる(顆粒球)と、細菌より小さいがん細胞やウイルスなどにくっついて処理する(リンパ球)がある。リンパ球に属するNK細胞はすごい殺傷力を持ち、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけると即殺する。体には、がん細胞が毎日3千・5千個も発生するがNK細胞が元気なら増殖しない。逆に、NK細胞の働きが衰えると、新型コロナウイルスやがん細胞がみるみる増殖する。健康な人の白血球は、ほぼ顆粒球60%、リンパ球40%のバランスが保たれている」
「バランスが崩れるとどうなります」
「大変なことになる。病気のデパートになる」
「そうですか。どういう原因でバランスが崩れるのですか」
「いい質問だ。体が冷えたり、強いストレスや過労、不眠などが続いたり、鎮痛薬などに頼る生活が続いたり、運動不足の生活が毎日続くと、顆粒球の割合が上昇する」
「割合が上昇するとどうなりますか?」
「すると、細菌を殺す酸化力が強く出すぎて、臓器や血管などを痛め、動脈硬化やがんの引き金になってしまう。さらにリンパ球が少なくなるので、NK細胞の働きも鈍り、体は大変なことになる」
「腸の免疫機能はどうなのですか?」
「腸の免疫機能は絶大で要だ。腸の免疫機能が低下すると他の免疫機能にも大きな影響を及ぼす。だから腸の活性化が、体全体の免疫力を高めるうえで、最も重要になるのだ。これは詳しく説明する」


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