馬籠宿への吟行句会

2014-05-27 14:18:10 | 日記
5月24日 

句会

5月20日に岐阜県の馬籠宿へ吟行

とはいってもわたしは参加していないですが、

この日の句会は、会場当番に当たっていてどうしても行かざるを得ない状況。

お茶とお菓子を自転車に積んで会場まで・・・

この日は、いつもより出席者は多く18名

夏日だったので、お茶がも足りてるか心配でした。

この句会は、先生がお二人

格調高い句や躍動感のある句が多いので楽しみ。

少し、紹介します。

街薄暑男には無き七分袖
 
おもしろいところに着眼しました。

少々汗ばむ、この季節にぴったり

蕨採り馬籠峠を下りくる

島崎藤村は、「木曽路はすべて山の中・・・」(夜明け前)

のごとく、馬籠から妻籠は山の中。

わらびも蓬もさぞかし豊富でしょうね。

汗拭ひ恵那山の全容しかと見ゆ

この日はくもりでなんとかお天気は持ちました。

山登りのような坂を登り詰めれば、眼前に恵那山が見える。

恵那山のH先生の句 

恵那山の威容映して植田住む

老鶯を右手左手に歩の軽く

@ろうおうをめてゆんでにほのかるく


うぐいすは、忍者のように移動して自分のテリトリーを守ろうとする。

老鶯の右手左手へと忍者めく  クレ

峠より一気に谷へ夏つばめ M先生

一気の表現がそのものずばりです。

熊よけの鐘打つ峠花茨

両先生がとられた句です。

明治へと誘ふ馬籠瑠璃の声 

90歳こ越えた方の句らしく時代をうまく詠んでいます。

厳めしく建つ高札場青嶺風

厳めしくに思いが伝わります。

風梳ける水車は初夏の日を回す  H先生

さすが、先生「初夏の日」は言い得て妙

最後に、吟行は欠席だったのでわたしは日常句を出句しました。

天守へと押し寄せてゐる椎の花 クレ

0先生が採ってくれました。

岐阜城は山城、椎の花が咲くと黄金に光るところから

別名「金華山」と言われています。

昔の戦のころを思い出し武士がまるで押し寄せているイメージでした。

息づきて岩根に匂ふ花うつぎ クレ

両先生が採ってくださった句です。

2句選をいただいて、出席し甲斐がありました。