11月27日句会

2015-11-27 17:57:13 | 句会
11月27日 真冬の寒さとなりました。雲は鈍色、雪雲。
ところで昨夜の満月、みなさんご覧になりましたか。
朝5時 ラジオを聞いていたら小谷村の方のお話しで、満月がきれいに出ているちうことで
急いで外に出てみると、なんと東の空にくっきりとオレンジ色の満月。
まだ、皆寝静まっているなか、一人お月見となりました。
はたして、きょうの句会は

冬の月とか冬満月の句を詠まれた方がいました。

8点句
呼び会うて集く夕空冬かもね(隅田川) Mi

7点句
先づ撫でて男冬至の南瓜切る  T

6点句
冬虹のあはあは移る北近江 H

穏やかな日和続きて豆たたく Mis

5点句
西窓にひかり薄らぐ冬満月  Hi

風呂吹や自家製味噌の封を切る Mic

それぞれの距離を保つや浮寝鳥  Hi

H先生
何せむと雨の一と日を冬籠り

灯のともるホスピス・ルーム冬満月

降り口へ杖出す一歩冬帽子

T先生
堂縁に雨遣りすごす竜の玉

冬林檎くるくる齢過ぎにけり

「歌麿」の模写を飾りし冬館

週末の家族に甘き冬いちご



「短歌をよむ」俵万智著

2015-11-25 16:05:58 | 読書
「短歌をよむ」岩波新書
「サラダ記念日」(河出書房)でお馴染みの著者は
読売新聞の歌壇の選者としても活躍
毎週、彼女の選んだ短歌を楽しみにしている。

短歌を始めようとする人のために書かれている。
少し短歌のことがわかったようだ。

何度も「心の揺らぎ」という表現がでてくる。
終わりの方では題を決めて連首についても書かれている。
俳句と短歌と決めないで自由に詠えばよいと思った。

1993年に出版

11月22日(土)句会

2015-11-23 15:38:25 | 句会
11月22日(土)
来月は当番なので引き継ぎ。
幹事さんの配慮で、会場は比較的近くになった。感謝!
訃報が2件。隣に座られていかHさんが亡くなられて一期一会を改めて思う。
みなさんお歳の方が多いので、お迎えが来るのを覚悟しての句会出席。
遠くてこれなくなる方もおられる。
兼題は「神の留守」
5点句
一湾は大きな鏡冬落暉 T

神留守と知りつつ頼む子の病ひ Ha先生

4点句
矢の如く冬日差し込む石舞台 Hi

逃げてゆく日を追ひながら日向ぼこ A

美術展行き混ふ会釈二度三度 M先生

初しぐれ手書き加はる訃の便り T

高校の部活が走る稲穂道 Ta

色鳥と延命水を飲みにけり A

梵音を聞きたしと行く報恩講 Hi

神官も検査入院神の留守 Ha

先生の講評があった句

境内に缶蹴りの音神の留守 K

今もなほ烟る御嶽神の留守 T 

待つといふことも楽しや笹子鳴く T

矢の如く冬日差し込む石舞台

木曽川に逆波たてて神旅に Ha先生

また一人俳友逝くや柚子は黄に M

元織娘曽孫をつれて七五三 Hi

太極拳つどふ公園落葉舞ふ H先生

白き息一斉に吐く太極拳 M

高校の部活が走る稲穂道

怒涛音ひびく岬宿冬に入る H先生






 




 

「短歌入門」今日よりは明日 小島ゆかり

2015-11-21 07:41:00 | 読書
「短歌入門」今日よりは明日 小島ゆかり 本阿弥書店

抜粋
正木ゆう子「起きて、立って、服を着ること」の中で

・・・言葉は便利である、誰でも自由に使うことができる。・・・使えばその言葉を体験しているような気持ちになる。
しかし実際には身丈に合った言葉でなくては一句のなかで機能しないのだ。起きて、立って、服を着ること。
言葉を記すとはそういう行為である。

小島ゆかりさんの文 抜粋
・・・
短歌だって同じだ。日常生活の中で、人間は行動し休息し、笑い悲しみ、悩み寛ぐ。
日常と非日常の境目はどこにあるのかさえわからないまま、人生の時間は刻々と進み、
心は常に動いている。そして人間の数だけ日常生活はある。
 日常とはつまり、起きて、立って、服を着ることであり、その一つ一つのうちに動く心を
発見しまたその一つ一つの言葉を大切に使うこと、そこに日常の歌の豊かさがある。

 明日もまた、起きて、立って、服を着る。

11月20日(金)句会

2015-11-20 16:47:28 | 句会
11月20日(金)

6点句
栗焼いて父の恋しくなる日暮 T

暮れ早し老いの歩幅に雪ばんば M

しぐるるや本屋で過ごす一葉忌 T

5点句
御嶽の大きく暮るる神の留守 To

夫と吾音それぞれに落葉道 H

友もみな親なき齢雪ばんば M


4点句
機嫌よう暮るるひと日やシクラメン

町に出て木綿針買う一葉忌 T

暮早し老いの歩みのせかさるる To


T先生
年の暮待たずに老舗の店仕舞

夕暮は人恋しくて落葉踏む

H先生
転生を夢見る蝶や冬の暮

音乾く鐘おんおんと冬日暮