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田舎ぐらし(12)


ー おひとり様 その3 ―

老後を特集した経済誌
「週刊ダイヤモンド」 2015.12.19
 
 2/21のGooニュースにガラスの天井を突きやぶって社長になったおばさん(68)のニュースが載った。三重県の食品メーカーにアルバイトで入社、子供3人を育てながら、営業でがんばり、社長まで上りつめた。

 こんなニュースを聞くと、「私もがんばらなくちゃ」とバットの素振りを始める人がいる。反対に「その人だからできたのよ。私はだめ」とすぐにバッターボックスを離れる人がいる。

 営業のセミナーに通っていた時講師に言われたことがある。

「バッターボックスに入らないと何も始まらないし、それでも時計の針は今日も確実に回る」。

「何かやろうと決めたら、同時にそれをいつまでに完成させるのかを決めなさい。〇年で、ではなく〇年〇月〇日までにと決めなさい」。

 何かやると決めたら、時間を作る必要がある。これはそれほど難しいことではないように思う。例えば、毎日1時間かけてやっていた掃除を週1回にすればいい。人間、ゴミなんかで死にはしない。それだけで週6時間、自分の勉強をすることができる。ゴミ出し、食卓の準備、食事の後片づけ、風呂掃除・・・。これは子供に手伝ってもらうなりして手っ取り早くすませればいい。
 私など小学4年生のころには父親を手伝って、水汲み、たきぎ取り、ご飯炊きくらいはやっていた記憶がある。念のため書き添えるが、昔、ご飯はかまどで薪を燃やして炊いていた。はじめチョロチョロなかパッパ、私くらいの腕前になると、意図せずおこげも炊けたものだ。

 うちでは料理は別にして、他のことは気付いた方がやっている。当番なんかは決めていない。そうやって作った時間を家内は野菜の栄養分や有機栽培の勉強に使っている。うちの当面の目標は今年7月31日までに、除草剤を使わずに茅の根を全部退治し、菜園全体を野菜で埋め尽くすことである。

 今、除草剤を撒くのを我慢すれば、今年も、来年も、家内がおひとり様になった時も毎年農薬にまみれていない野菜を食べることができる。

 ※ 「ガラスの天井」 女はある役職以上には行けないという会社の暗黙のきまり。 

                     (次回はー へその緒 ー )

 
 
 

 

 


 

 



 

 
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