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田舎ぐらし(14)

― 奇跡のリンゴ ー

「奇跡のリンゴ」 石川 拓治 著
  NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」制作班 監修

  「なして(なんで)農薬もなくて、りんごできるんだべ」
「よく聞かれるんだけど、私にも、よく分からないのな。きっとあまりにも私バカだから、りんごの木が呆れて実らしてくれたのかもしれない。ハッハッハッ」
 けむに巻かれた。と、その時は思いました。
                       (「奇跡のリンゴ」まえがき)

  木村さんのリンゴを一度でいいから食べてみたい」という声が多いそうである。木村さんは農薬も肥料も使わず、たわわにりんごを実らせた。東京白金台のレストランには二つに割ったリンゴがある。そのリンゴは2年になるというのに腐らず,ただしぼんでいる。赤い色をほのかに残したまま、お菓子のような甘い香りを放っている。
                           (同一部字句削除)

  木村さんの講演会に行ったことがある。最近の野菜について、栄養価の低下ぶりを紹介した後で、原因は除草剤を使いすぎて野菜本来の活動ができなくなっているのではないかとおっしゃっていた。
 栄養価も落ちたが、香りもなくなっている。
先日、家内が菜園でとってきた小さいニンジンを流しに置いてどこかへ行った。ややあって居間にはいって来るなり、「わーっ、ニンジンのにおいがする」と大きな声をあげた。

 長いこと、ニンジンに香りがあることすら忘れていた。ちゃんとした畑でつくったニンジンはニンジンの香りがする。ちゃんとした畑で育ったニンジンはなかなかしなびない。

 先週は胎児と汚染物質について触れた(田舎ぐらし(13))。母親のお腹は畑である。胎児はニンジンである。畑が汚染されていたのではシャキッとした子が生まれるはずがない。

 ※ 木村秋則 青森県のりんご農家。 2006年NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に
   登場。8年かけて、農薬も肥料も使わないリンゴの栽培に成功した。
 
              (次回は ー おひとり様 その4 ー )

 

 

 ※ 木村秋則。青森県のリンゴ農家。上掲本「奇跡のリンゴ」及び2006年放送NHK「プロフ ェッショナル仕事の流儀」に登場
    

 

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