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 旅行はあまり有名ではないところをメインに身勝手な感覚で記述し、武漢ウイルス以降はグチばかり・・・

弱みにつけ込む営利企業?

2021年09月09日 | グチばかり
(GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)
《7頁にわたる長文のため概略》
近年、3000万円、1億円など高額な新薬が次々に登場している。それとともに「国が滅ぶ」という声もあがる。
 誰に対しても高額薬剤を使うとなれば、社会保障費が増大するためだ。費用対効果について問う声もある。一方、現場の医師からは「高額だから使わないという判断はほとんどない」といった意見も出ている。 (ノンフィクションライター・古川雅子)

高額がん治療薬の価格が5分の1に

神奈川県相模原市にある北里大学病院集学的がん診療センターには、最前線の治療を求めて多くの肺がん患者が集まる。 ピンク色のカーテンで仕切られた個別の空間には60床のリクライニングチェアとベッドがある。非小細胞肺がんで抗がん剤「オプジーボ」を使った治療を続けている50代男性は、2週間に一回ここに通う。オプジーボ240mgが入った点滴を静脈から注射で30分かけて体に入れていく。男性は、この1年で治療を20回以上受けている。

オプジーボは、 肺がん治療の現場にこの薬剤が登場して6年。佐々木治一郎・北里大学病院集学的がん診療センター長は、薬を投与し続ければ10年間ずっと再発せずに治るような人が出てくるかも?しれません」 
 一方でオプジーボは、高額な薬価も注目されてきた。当初の薬価は100mgで約73万円。その後、大幅に引き下げられ、約15万5000円になった。それでも上記の男性の場合、月平均74万4000円かかり、年間約890万円とまだ高価だ。

2019年認可の白血病の治療薬「キムリア」は約3349万円、
2020年の脊髄性筋萎縮症に対する遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」も同じく約1億6708万円だった。

 日本には相互扶助で医療費を支えあう「国民皆保険制度」があり、薬剤も国で認可されれば医療保険が適用され、患者負担は1~3割ですむ。 また、上限を超えた支払額を患者に戻す「高額療養費制度」もあり患者は僅かな一定金額の支払いで済む

 だが、こうした制度を脅かすと言われたのが高額な薬剤だ。高額薬剤が増えれば公費や保険料の負担も増えるのではないかという声は医師からもあがってきた。

オプジーボは、メラノーマの治療薬として承認され、対象患者数が年約470人と少ないが、非小細胞肺がんは対象患者数が年約1万5000人と多かった。
 2016年3月、日本赤十字社医療センターの國頭英夫氏は「コストを語らずにきた代償」と題したインタビュー記事で自説を展開した。
体重60キロの肺がん患者がオプジーボを使うと1年間で約3500万円の費用がかかると推計、「日本の財政破綻が確定的となり、“第二のギリシャ”になる」と論じた。

2016年の通常国会で高い薬価が指摘され、中央社会保険医療協議会(中医協)において緊急措置として翌年からオプジーボの価格が半分に下げられることになった。その後、従来は2年に1回だった薬価改定を毎年行う仕組みもつくられた。

北里大学病院の佐々木氏は、医療現場では薬剤が高価かどうかはあまり意識していないと言う。
 「以前よりいい治療成績の薬はどんどん出てきています。医師としては、成績がよりいい薬を使います。なぜなら、いい薬があるのに使わず、それで治療がよくならなかったら、極端な話、患者さんや家族に訴えられる可能性もある。なので、診療の現場では、患者さんが拒否される場合を除いて、高価だから使わないという判断はほとんどないです」 

「たとえばオプジーボは、いまは非小細胞肺がんや胃がんなど九つのがん種で承認されており、適応が格段に広がっています。さらに、その他の抗がん剤との併用療法もできるようになりました。ガイドラインで推奨される『薬の組み合わせ』の範囲も広がっているのです。結果的に、使える患者数も薬を使う機会も増えている。なので、一人当たりに使う薬剤の総額は高くなっていると思います」 腫瘍内科医の神田慎太郎・信州大学附属病院信州がんセンター准教授は、オプジーボなどの高額な阻害薬を使用する際、悩ましく思うことが二つあるという。一つは、奏効割合(がんが縮小する割合)が20%ほどなど、効果に個人差がある薬剤をどう効率的に使っていくかという問題。もう一つは、そうした薬にあまり効果が見られなかったときの薬のやめ時だ。 神田氏が以前勤めていた病院で、こんな事例があったという。進行した非小細胞肺がんを患う60代の男性は、ある抗がん剤が効かなくなり、オプジーボを使い始めたところ、画像上がんが著しく縮小し、1年以上は効いていた。ところが、肺の腫瘍が大きくなり、オプジーボの効果が薄れたため、神田氏は他の抗がん剤に切り替えるよう勧めた。けれども男性はオプジーボの治療の続行を希望した。他の抗がん剤の効果がわからないうえ、オプジーボをやめてしまうよりは続けた方がよいのではないかと考えたためだ。だが、その後も腫瘍は増大し、新たに脳にも転移した。 「がんが再び大きくなり、私たちの期待していた効果がなくなってきているとわかる。そうなって治療の継続が勧められないと医師が判断しても、特に副作用もない患者さんの場合、薬の継続を強く希望される方は少なからずいます。こうなると、医師としてもどこまで続けるべきか非常に迷います」

高齢化も進み、医療保険財政が膨らむなか、高額薬剤の問題は不断の改善を要する。
--- 古川雅子(ふるかわ・まさこ) ノンフィクションライター。栃木県出身。上智大学文学部卒業。「いのち」に向き合う人々をテーマとし、病や障がいを抱える当事者、医療・介護の従事者、科学と社会の接点で活躍するイノベーターたちの姿を追う。著書に『きょうだいリスク』(社会学者・平山亮との共著、朝日新書)

危機的部分の記載もありましたが趣旨としては 80才90才の高齢者や働く気のない若者にも治療のために税金を何億・何十億円を使っても保険制度はつぶれないので、1回1億円を超すような薬剤をどしどし延々と使って大丈夫という記事のようでした。
たしかに日本国が弱体化してほしい国からの諜略と
どうであろうと儲かれば良いという国民も少なからず。。。

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