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横浜米軍機墜落事件

2020年09月12日 | グチばかり
横浜米軍機墜落事件 https://ja.wikipedia.org/wiki/
1977年9月27日に発生、一般市民3名が死亡し6名が負傷した航空事故 

 私が若いころに横浜中心部に住んでいた時に住まいの上空を小さな航空機が大型旅客機程度に見える超低空で、ギュル・ギュル・ギュルと不思議な音を立てて緑区方向に飛んで行ったのを見上げました。
 その数分後に臨時ニュースで「米軍の艦載機が市内に墜落した」という臨時ニュースが流れました。
 記憶にはっきりと残っていた小さな艦載機の大きな機影は、人口密集地の市内中心部から当時はウズラが飛んでいるような地域である緑区の中山方向に向かっていたことが分かりました。
 
wikipediaによれば
1977年9月27日13時過ぎ、厚木基地(厚木海軍飛行場)を離陸し、太平洋上の航空母艦・ミッドウェイに向かおうとしたアメリカ海兵隊の戦術偵察機(RF-4BファントムII611号機)が、離陸直後に燃料満載の状態でエンジン火災を起こした。
乗員2名は射出座席を用いて緊急脱出し、パラシュートで神奈川県横浜市緑区(現・青葉区)鴨志田町付近に着地したのち、海上自衛隊第71航空隊のヘリコプターに収容されて基地に無事帰還した
一方、放棄され制御を失った機体は5kmほど離れた同区荏田町(現・青葉区荏田北三丁目・大入公園付近)の住宅地に墜落し、機体の破片を周囲300mから400mに飛び散らせ、周辺の家屋20戸を炎上・全半壊させた。
墜落地周辺では、関係する火災では市民9名が軽傷を負った。
 
原因究明
墜落機のエンジンは事故当日にアメリカ軍によって回収され、10月にはアメリカ本国へ送られたことが判明した。事案を知った横浜市長飛鳥田一雄(社会党前委員長)は抗議声明を発表、カーター大統領宛に電報を打つも返還までには1ヶ月を要した。
 原因調査は日米委員会の事故分科委員会によって行われ、原因はエンジンの組み立てミスで乗員に過失はないと結論づけた。

この事故も祖国を遠く離れ、地球のさいはて・極東の島国日本の防衛のために来ていた米国海兵隊のパイロットが日本を周知しており「横浜の中心部に墜落させてはならない」との強い意思により日本一の大都市である横浜市内に墜落したのにもかかわらず被害は、失礼ながら多重交通事故程度の死者3名、負傷者6名で事案の大きさからみると結果はよしとすべき程度で済んでいます。
 
当時の港北区、緑区方面は新幹線の新横浜駅や中山駅などはありましたが駅前でもウズラが飛び跳ねているような地域で、横浜中心部の深夜2時3時でも今の渋谷駅前と変わらぬ人出があったり、人口密度や重要施設・建造物の林立する地域と比較できるようなところではないことを米軍パイロットは知っていたのでしょう。

 
前日記事のような自衛隊のパイロットの死ぬ覚悟をして必死の操縦と同僚整備士への気遣いなど常人を超えた素晴らしい行動までは至りませんが、この米軍パイロットだって たまたま生還したために心無い人たちの非難の的になりましたが横浜市内中心部に墜落していたら大惨事という大きな危機を避けてくれたことに違いはありません。

 
 現在でも羽田空港には海側から航空機は空港に進入し、成田空港には海側もしくは千葉県上空を通過して空港に進入する航路をとっています。
 これは、万一を考えると少しでも被害が少ない地域の上空を通るという至極当然の考え方なのでしょうが、建前では決して言わなくてもこれが常識です。

「千葉県は人口密度が低く、山林や田畑が広がっており墜落しても被害は少ない」
「東京、横浜、川崎は被害が大きくなるので上空を通過させない」
というのが本音でしょう。
 
 一方は事故が起きたら死者100人、一方は10人。どちらを選ぶか? となれば人命に軽重はなくても数に軽重はあります。責任ある人が当然に導き出す結論で正論でしょう。
2008年(平成20年)6月8日 の秋葉原通り魔事件犯人の元自動車工場派遣社員の加藤 智大(犯行当時25歳)は歩行者天国に2トントラックで突っ込み 7人が死亡、10人が重軽傷という甚大な被害を出しながら 現在も無罪を訴えて再審を請求中です。
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2 コメント

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こんにちは (猫の誠)
2020-09-13 14:14:05
そう言えば数年前、米軍機が日本の領海に着水する事故がありました。米軍司令官は日本の街中に落ちるのを避けて海に降りたのだといいました。すると事故を起こしたくせに下手な言い訳をする、という非難が起きました。自衛隊機の件にしても、このような配慮はあえて言ってはいけないのかと憤慨した記憶があります。
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猫の誠さん (ブログ管理者)
2020-09-13 14:52:00
訓練なんてやらなければ事故は減ります。野球だって相撲だってケガは付き物ですから。
 真面目に訓練をやればやるほど故障や事故は増えますから『その時にどうするか』が大事になりますがC国や北朝鮮やロシアに対応する部隊には訓練をさせない方向になるような批判をする勢力が居るということでしょうね。
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