旅 ・ 懐かしいもの探しetc

 旅行はあまり有名ではないところをメインに身勝手な感覚で記述し、武漢ウイルス以降はグチばかり・・・

北海道 道東 ・ 網走市 【網走刑務所と網走監獄】

2015年10月03日 | 旅行
いわゆる『囚人』
当時はこの人たちが北海道開拓の大きな力になっていたことを知りました。


法務省管轄のホンモノ『網走刑務所』正門




博物館の『網走監獄』と間違えて来てしまった観光客の姿がいっぱい!


『網走刑務所』の塀
煉瓦造りの古い感じの低いものでしたが、網走刑務所は比較的短期刑の収容者が多く、重刑者は小菅や府中に収容されているとのことです。


正門前に建つ作業製品の売店
誰でも自由に買い物が出来ますが、観光客が多いためかとても無愛想です <(`^´)>
 (他の刑務所は皆親切ですよ)



網走監獄博物館
こちらは『網走監獄博物館』の正門


登録有形文化財になっていることの表示看板


網走監獄本庁舎
登録有形文化財の建物です



旧・釧路地方裁判所
支部法廷の再現 
(支部判事が1人だけです)


ここでは検事が右側? 表現しているのは刑事裁判なのでしょうね。


判事・書記官と被告人の後姿


地裁法廷 (判事が3人の合議審です)


天井のシャンデリアは法曹界の象徴である「天秤」をイメージしてあるそうです


被告人室

中の人は蝋人形です。 何故か犯罪者と弁護士然とした人形の作りになっていましたが、この配置は先入観をもたせそうですね、現代は茶髪のヤンキー弁護士と紳士風の犯罪者だって多勢いますよね。


冤罪とされた方々の名の一覧も掲出されていました

実際に犯行を行っていても捜査機関が99.9%の証拠しか集められなければ無罪になります。
『無罪』と『無実』は違うという認識も必要かもしれません。


舎外休泊所


説明看板


休泊所内の様子を蝋人形で再現


就寝
丸太の枕 (皆を起こす時に丸太を叩くと全員を1回で同時に起こせる) で寝ている囚人が並んでいますが

中に入って通路を通ると まさに生きているような精緻な造りの蝋人形に見られているような不思議な感覚になりました

寝顔
蝋人形ですが本物そっくり


ドキッ!




二見ヶ岡農場
ここも登録有形文化財です


建物の外壁
懐かしい総板張り


木製の二本引き戸
これも自分が子供の頃には普通だった、ネジ式の蝶羽根ねじ込み鍵が当時そのままの状態で付いています

ボランティアの方の説明によれば、扉そのものが当時のものだそうで実際に開け閉めして見せてもらえました。

観光客用にトイレだけは新調されています


農場の炊事係の囚人


農場内の浴場


こちらは監獄の浴場
大きくて時間が限られ、看守が何人も付いています
昭和の鑑別所のように両手は看守に見えるように湯から出していなくてはなりません


風呂場の湯気を抜く欄間のような部分に内地の風景などを彫り込んでいます


網走監獄・獄舎
『五翼放射状平屋舎房』
世界最古で最大の木造行刑建築物。 これも登録有形文化財。



五線官房見張り所
建物が5本 放射状に並んで建てられている(今でも小菅etcなども)ので、この中央見張に立ってみると端から端までよく見通せました。


一番右翼の五舎房の見通し状態 他房も同じようによく見通せます


第3房・房室
房室の格子は対面する房が見えないように、しかし看守から中が見えて、風通しが良いように矢羽根型をしており当時の工夫に感心させられました


第11房・房室


第41房室には蝋人形が当時の囚人の様子を再現しています
3畳ほどの広さで3人が食事中。 トイレと同じ部屋で食事するので『臭いメシ』と云われ、米自体は臭くはなかったそうです。


独居・懲罰房
会話と光と音を奪う懲罰。 小窓すらなく、二重の扉になっています。


 ※たまたま、現職の刑務官の方が知人を案内して観光をされていましたが、現代の刑務所は監獄当時とは全く違って、入所者の権利が尊重され過ぎて天国状態。
 冷暖房完備、暑さ・寒さは看守だけ、ウソでも具合が悪いと申し出られたら当然無料で・待ち時間なしで医療を受けられ、テレビ・読書・手紙はおろか本の出版まで自由という状態だそうです。




教誨堂
囚人に誤りを悟り反省を促し社会復帰の一助とする場でした


正五位・勲四等の書記官が藍綬褒章を教誨堂の教誨師に与えた表彰状

従三位(じゅさんみ)からは貴族とされていたので、正五位はずっと下位ですが、そーとー偉いのでしょうねぇ。 国民の格付け? 現代でも叙位・叙勲、勲章・褒章は形を変えて確りと残っています。

当時の刑務官職員官舎の再現建物


説明看板


官舎の台所
流しの隣には懐かしい洗濯板も。 釜のフタは使い込み具合から最近の物ではありませんね。


帰りには、付設の監獄食堂で食事を摂らせて戴きました。
東京ドームの3.5倍という野外博物館を維持管理をされている方、ボランティアの方々御苦労様です。ありがとうございました m(__)m
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2 コメント

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刑務所って (無実の五郎丸)
2015-10-06 16:07:34
中々内部を見ることは出来ませんね。
しかし、父が小菅の刑務官だった私は小学生の頃自由に内部を歩き回ったり受刑者に10円で理髪をしてもらったり、やはり受刑者の作品である当時としては贅沢な立派な勉強机を使っていました。
半世紀も前のことで、世間もまだ大らかな時代だったんですね。
刑務所が懐かしい…、なんて人が聞いたら前科者と思われますね(笑
Unknown (ブログ管理者)
2015-10-06 20:22:05
 御父堂様が刑務官であったとの由、御苦労をなされたことと思います。

 網走監獄見物の際に現役の刑務官の方が友人夫妻を案内されており 現在の刑務所のお話を伺う機会に恵まれました。

 現在の犯罪者は『反省しない』 『人権意識が強烈に強い』 『人としての感情が歪んでいる』 人も多くて苦労が絶えないそうです。

 塀の中の実際の様子を国民は本当に知らないまま過ごしているのだなぁ… と感じました。

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