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Industrial Design 気味の写真ブログ

古都の景色

2008-09-26 09:57:07 | デザイン

non EOS 40D + EF17-40mm F4L / RAW / Adobe Lightroom

京都で良く見かける風景。
料亭なんかでは女将さんが打水をしていてなかなか風流があります。
「朝来てくれはったらもっと綺麗やったのに~」。
と、女将さんに笑われたこの料亭は朝顔が元気よく伸びていました。


話は変わりますが、最近デジタルカメラが面白いですね。
マイクロフォーサーズは新しい世界を見せてくれそうだし、
DP2はちょっとクラっときます。
ライカもフォトキナで大変なことになっています。
どこのメーカーもデジタルが円熟味を増し、各社方向が明確になってきましたね。
本当に面白いことになりそうです。


灯台下暗し

2008-07-05 20:28:28 | デザイン

non EOS 40D + EF17-40mm F4L / RAW / Adobe Lightroom

ワインオープナーはいくつあっても良い。
ソムリエナイフのように美しい所作とともにワインを楽しむのも良いし、
取っ手があるだけの無骨なコルクスクリューで開けるワインも肩が凝らない楽しみ方だ。
その日のトーンに合わせて幾つものワインオープナーを持っておく。

このワインオープナー、実はちょっと優れもの。
T型のコルクスクリューと円錐台形の土台が組み合わさったものだが、ワインの上にのせ
コルクスクリューをひねると、食い込むスクリューにベースがしっかりと"つっぱる"役割
をし、どんどんコルクが持ち上がっていきコルクが抜ける仕組みだ。無理なくコルクを抜
く事ができるので、勢い余ってビンをどこかにぶつけてワインを台無しにする事もない。

この手の機構のものは前から存在していたが、実際にやってみると実に気持ちよくコルク
が抜ける。少し調べると、デザイナーは、Sam Hecht。
取っ手の部分にナイフが収納されており、無印良品で1000円もせずに購入できる事を考え
るととても賢い商品だと思った。





プロダクトデザイン ブログ

iPhone上陸

2008-06-10 05:41:13 | デザイン


iPhone 3Gがついに姿を現した。
8GB $199 16GB $299 で7月11日から発売する。

キャリアは既にSoftbankから発表済みなのはご存知だろう。docomoの可能性も消えていないとはいえ、
まず国内での主導権を握ることの重要性をdocomoが理解していなかったことが残念でならない。

孫社長の経営手腕と大貫卓也氏のロゴやCMにおけるブランディングの高さは、素晴らしいの一言につきる。
ただ、いまいちあの会社に好感が抱けない。人のためのデザインではなく、売るためにデザインという手法を
用いているだけに見えてしまう。

店頭に並ぶ携帯電話もどれもキラキラと疑似的な高級感だけが目立ち、本当に質の高いモノが見当たらない
( 残念ながらこれはどのキャリアにも言える。ある会社では携帯電話の開発期間が6ヶ月と短く、これじゃ良い
ものなんかできる訳がないとも思うが )。

これ程までに選ぶことがネガティブになるプロダクトはない。

まだまだ発展途上な携帯電話に愚痴を述べればきりがないので、今はその一つのポジティブな回答としての
iPhoneという存在を素直に喜びたいと思う。


3Gになり、若干厚くなったiPhoneは、綺麗な二次曲線(MacBookAirのような)で裏へとつながるため、
薄さがより強調され、サイズアップを感じさせないフォルムとなった。
少し残念なのが、背面が鏡面使用のプラスティック製(白と黒の2色展開)に変更されてしまったことだ。
酸化皮膜処理をしたアルミの方が、耐久製や、指紋が着かないなどの精神衛生面で勝っていたように思える。
ただ、アルミは電波の遮断性か強いため、より高速になった通信速度には対応でき兼ねないといったとこであろう。

その他に日本語手書き入力機能や、iSincと.Macを強化したようなWeb上に20GBストレージを持つ、
mobileMeというサービスなど、iPhone周辺も着実に固めてきている。
Appleはこういった地味な変更がとても上手く、本体サイズダウンはもちろんのこと、アップデートによるGUI
向上や、ドックやACアダプターの縮小化などアクセサリーに至るまで抜かりなく詰めていく。

このような長い目で見た商品開発は、ユーザーのことをしっかりと考えているようで、とても好感が持てる。
プロダクトを通してユーザーとしっかりとコミュニケーションがとれているからこそ、iPhoneやMacBookAirなどの
少し過激な提案にも安心してお金を出すことができるのではないだろうか?

技術だけでは携帯先進国な日本だが、春モデル、夏モデルなどと呼ばれるように、バリエーションやファッション性を
重用視するには、携帯電話ははまだまだ未熟で途上なプロダクトであることを、国内の企業は早く感じた方が良い。



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素敵なグラス

2008-06-06 19:10:17 | デザイン

canon EOS 40D + EF17-40mm F4L / RAW / Adobe Lightroom

iittala Kartio by Kaj Franck
私の周りにはカルティオ好きが多い。

お世話になった友人にプレゼントしようと思い、希少なグレーのものを購入した。

その友人宅を訪れるとこれで飲み物を出されることが多く、その良さは前々から知っていたつもりなのだが、
実際に所有してみると、何とも言えない心地よさに改めて気づかされた。

このような経験は初めてで、普段は手に取ればその良さがわかるはずなのだが、
自分が所有し、はじめてそれが分かったことに少々戸惑っている。

今までは、カルティオというグラスの偉大さを頭で理解し、手でも理解していたが、ここにきて心が通じたというか、
なんとも良くわからぬ不思議な気持ちになった、この子と呼びたい感じ。完全にプレゼントする気は消えた。

ある本で、「バランスの複合が生み出すグラスの原型」と紹介されているように、
このグラスは、容量、グラスの厚み、重量とその配分、逆円錐の勾配等のフォルムの美しさ、無鉛ガラス製であることや、
毎年追加される豊かなカラーバリエーションを含むあらゆる要素がこれ以上ない程の完成度を持ち、
また、そんなことはどうでも良いかのようなグラスとしての素直な佇まいは、まさに原型と呼ぶしかなく、
このグラスはモノと人の距離を完全につかんでいると感じた。

グラスの原型からデザインの本質が垣間見えるこのグラス、是非、一客手にしてはどうだろうか。



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NIKE ZVEZDOCHKA by Marc Newson

2008-06-03 03:31:56 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F3.5 MACRO / RAW / Adobe Lightroom

NIKE ZVEZDOCHKA、どんな服装にしても靴の力に負けてしまってなかなか履けない一足。
インナーをはずしてサンダルぐらいにならないかと、あれこれ考えながら眺めるだけに終わってしまっている。
ポップでキッチュでどこかアニミズムを感じるおおらかなフォルムがとても愛おしい。

アノニマスとは対局の価値。

本人はシンプルで科学的なフォルムと言っているが、そんな言葉は全く通じない。
確かに理には適っているけど、、、 と言葉を詰まらせてしまう。
求められる機能や使い勝手を軽々と笑い飛ばすユーモアが一番の魅力ではないかと思う。


最近はスイスの時計メーカー、Jaeger-LeCoultreからAtmosというバカラのクリスタルに包まれた置時計を発表している。
温度差だけで動くというその半永久機械時計、値段、大きさ共にとてもウィットに富んだ時計である。


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コンデジに不満

2008-04-29 01:33:12 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F3.5 MACRO / RAW / Adobe Lightroom

最近D-lux3の出番が少ない。
多きくせり出したレンズは、威厳こそ放つものの、ポケットに入れて散歩するには少々難があるし、
レンズキャップはシャッターチャンスを見事に阻害してくれる。

ただこの端正な顔つきはどのコンデジよりカメラらしく、その凛々しさは単なるOEMを超え、ライカ
のみが持つ魅力は画質からもしっかり感じることができる。

少し周りを見れば、GR-D2やDP1が眩しい。
しかしながら、
GRはテレコンやワイコンなんぞオプションにせずに画角別に三機種出して欲しいのが正直なトコロで、
できれば、50mmのf1.8ぐらいできないものかと思いを馳せてしまう。
DP1はD-lux3と同じ理由でレンズキャップが邪魔だし、誰が使うのかわからない動画撮影機能や、
GUI,PUIが共にまだまだ未熟でさわりたくもない。


なんて自分に言い聞かせながら、見ないように見ないようにと過ごしてきた。

D-lux3にマンネリしているだけなのは自分でもよく解っている。
でも足りない。

う~む。コンデジ界に渾身の一撃が欲しい。


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2.5 R

2008-03-30 11:07:24 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F3.5 MACRO / RAW / Adobe Lightroom

先日±0から新しくカードケースが発売された。
名刺入れを探していたこともあり青山に用事があったので、ちょうど良い機会だと思い、
ついでに±0AOYAMAに寄ってみることにした。

外からうかがえる店内にはずらりと2.5Rシリーズが並んでおり、カードケースもその一連の
流れで登場した商品なのだが、やはりキッチンタイマーやアラームクロックなどが目を引く。
一つ手に取ってみると、なんとも言えぬしっとりとした塊が妙に心地良く、樹脂成型でありながら
素焼きの白磁のような手触りは、さすがディティールキングと言ったところだろうか。
名刺入れのことはすっかり忘れ、この美しい塊たちに見入ってしまった。

さんざん悩んだ挙げ句、デジタルタイマーの白を購入することにした。
質と重さのバランスが一番良く、裏にネオジウムが密かに仕込まれている演出にやられてしまった。

深澤直人氏はシンプルなものしかつくらないと言われているが、シンプルというのは時として
過激なまでの力を持つことがあり、彼のアイディアもまたシンプルな故に過激なものが多い。
彼は、そのパワーを制御するために2.5Rの持つ優しい表情で作品に統制をかけているのではないだろうか。

±0 2.5Rシリーズ
尖りすぎず、柔らかすぎないその端正な表情に、とても日本らしさを感じた。


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新調

2008-03-29 07:25:48 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F1.4 / RAW / Adobe Lightroom

新しくヘッドフォンを購入した。

GRADO SR-255

突き抜けるような高域と、それを支えるように広がる豊かな低域音
GRADOの中では中級ヘッドフォンに位置付けされるSR-255だが、
噂通りのGRADOサウンドを十分に楽しませてくれる。

決してクローズドタイプでは味わえないような音場の広さはつくづく気持ちがよく、
オープンタイプならではの爽快感は、まさにこれからの季節にぴったりではないかと、
音を耳に馴らしていく毎日が楽しくてしょうがない。

作り込みはアメリカンプロダクツといった感じで、成型時の粗さが目立つが、
質はそれほど悪くない。
その無骨な印象には、「音楽を聴く」という行為をドライブさせる十分な威力があり、
それがとても魅力的に感じるのだ。

このヘッドフォンを一言で言うなら、まさにiPodのCM。
さすがに付属のイヤフォンでは無理もあろう、CMのあの踊り、
このSR-255なら自然とそう身体が動いてしまうような、そんな素晴らしいヘッドフォンだと思う。



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iittala「GRCIC」

2008-02-18 21:47:31 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F1.4 / RAW / Adobe Lightroom

iittala リレーションシリーズの「GRCIC」
その中でもこれはウイスキータイプです。
ちょっと重めで、その肉厚さゆえガラスなのに繊細じゃない。
ただ、普段使いにはこの上なくしっくりと収まる。
愛してやまないグラスの一つです。


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Sam Hecht

2008-01-24 02:50:14 | デザイン

canon EOS 40D + ZUIKO 50mm F3.5 MACRO / RAW / Adobe Lightroom

LaCie Little Disk
Sam Hecht氏によって、プラスチックとは思えない程の質を与えられた美しいハードディスク。
彼がつくるプロダクトは説明書なんかいらない程わかりやすく、力強い。