幼少時代に離れ離れになり、互いを知らないまま再会する三兄弟の行き違う運命を描いた「トライアングル」。別れていた歳月ほど、あまりにも異なる三兄弟のストーリーが視聴者の好奇心を刺激している中、三兄弟を演じるイ・ボムス、JYJ ジェジュン、ZE:A シワンも異なる個性で女性を魅了している。
―刑事役を演じている。特別に準備したことがあるとしたら?
イ・ボムス:個人的に、刑事という職業に魅力を感じた。特に、目標に向けて全てを投げ出し邁進することに好奇心を持っていた。制作陣の計らいで、実際に江南(カンナム)警察署の刑事たちと一週間にわたって現場体験をした。大いに役立った。僕が演じるチャン・ドンスという役を、単純に想像に頼るものでなく、臨場感ある形で披露したい。
―江南警察署の現場体験をやってみて感じたことは?
イ・ボムス:捕われない生き方だが、事件を担当すると身を投げる姿を現場で観た。安養(アニャン)まで行って外車強盗犯を検挙する現場に居合わせたし、専門の金庫泥棒の検挙の現場もすぐ隣で見守った。現場で刃物を振り回す犯人と目が合うシーンもあった。その凄まじさをこの目で目撃し、使命感がなければ勤まらない職業であることを改めて感じた。
―“怒りのボムス”で有名だったが、アンガーコントロール障害のある刑事とはどのような違いがあるか。
イ・ボムス:脚本家が意図する工夫があると思う。それを、生きている姿で表現するのが僕の役割だ。脚本家がどのように描いてくれるか、期待している。チャン・ドンスは病人だ。今回の作品でこのような病名があることを知った。好奇心が湧いた。過去の作品とは区別できる形でやってみる。
―切ない家族史の中の家長という役割が、「ジャアント」のイ・ガンモと重なると思うが。
イ・ボムス:わざとねじれない以上、世の中の全てのドラマや映画の素材と工夫は、一定部分似ていると思う。これをどのようにして違う魅力として発散するかが課題となる。僕の仮題は、僕が演じる役柄でまた違う姿をお見せすることだ。「トライアングル」のチャン・ドンスは遠慮無くタフな刑事で、イ・ガンモは事業家として欲望に向けて突っ走る人物だ。チャン・ドンスにはアンガーコントロール障害がある、短気なユニークさを加えてくれた。その上に、オ・ヨンスさんとの恋物語が加えられた。
―「IRIS2」で敵だったオ・ヨンスとのロマンスが入るが。
イ・ボムス:愛は東西古今を問わず永遠のテーマである。僕もまた、期待している。「IRIS2」の時もオ・ヨンスさんと共演したが、あまりにも心強い同僚俳優なので、ロマンスを演じるのは非常にわくわくする。
―JYJ ジェジュンとは「Dr.JIN」に続いて2度目の共演だが。
イ・ボムス:「Dr.JIN」の時、ジェジュンの姿が印象深かった。いつも謙遜した姿で、誠実で、一貫している様子が僕の記憶の中に残っている。当時ジェジュンは、映画とドラマを同時に撮影していたが、両方共誠実に取り組むのを見て非常に良い感じの役者だと思った。そのような思い出があったので、また共演することになって嬉しい。ジェジュンは生々しい、生物の演技と眼差しが魅力だ。学べる点のある、良い同僚だ。