今年もプロ野球のペナントレースが終わりました。
セパ交流戦後には、セリーグの全球団が勝率5割を切るという前代未聞のどんぐりの背比べという事態に驚きましたが、最終的には上位2球団が5割を超え、優勝は14年ぶりのヤクルト、2位が巨人で3位が阪神でした。
さて、5割をわずかに切りながらもプレーオフに進出した阪神タイガース、かつては万年Bクラス(1987~2002年では1992年を除いて15年間Bクラス)と言われていましたが、これで3年連続のプレーオフ進出。
この10年でも7回Aクラスに入り、ずいぶん勝てるチームになってきましたね。
広島にはカープ、名古屋にはドラゴンズの熱狂的なファンが多いですが、大阪のタイガースファンは、熱狂的なだけでなく心の拠りどころになっているのではないかと思います。
1985年に21年ぶりの優勝、バース、掛布、岡田の三連砲には、この打順が回ってくるだけで異様に盛り上がりました。
その次に優勝した2003年、闘将・星野監督がベンチから飛び出してくるだけで盛り上がりました。
その2年後の2005年をあわせて3回しか過去50年間で優勝していませんが、代打の切り札・川藤や、低迷した90年代の華であった亀山や新庄、広島から移籍した金本などが人気を支えてきたように思います。
彼らの人気の根底にあるのは、ワクワク感ではないでしょうか。
出てくれば、何かをやってくれそう。
たとえアウトになっても、次を期待してしまうくらいのパフォーマンス。
川藤の通算打率は2割5分にも満たなかったのですが、通算代打サヨナラ安打の日本記録を持っているらしいです。
川藤の後は、八木や桧山が「代打の神様」としてファンを沸かせてきました。
阪神ファンは、ドラマが好きなのでしょう。
負けてもいい、打てなくてもいい、とにかく楽しませてくれ、時どき胸がすく思いができたらいい、その相手が巨人ならなおさらだ・・・
世知辛い世の中に期待するものはなく、刹那的な喜びをタイガースに見出す。
「強いタイガース」である必要はない、愛すべき「ダメ虎」であればそれでいい。
大阪のタイガースファンは、そう思っているのではないかと感じられるのです。
翻って、橋下徹氏も大阪の人たちから同じように思われているのではないかと感じられます。
橋下氏のパフォーマンスにはとにかくワクワクするし、はっきりした物言いにもスカッとする。
どれだけウソをつこうが、裏切られようが、そのとき楽しませてくれたらそれでいい。
大阪都構想の中身もどうでもいい、今と変われば当面退屈はしないだろうけど、それで生活がよくなることは期待していないし、悪くなったらそれはそれで仕方ない。
このように刹那的な大阪人から、橋下氏は「愛すべき存在」として認められることに成功したように思います。
だから大阪では(だけ?)絶大な人気を誇るのでしょう。
近年、阪神タイガースの人気に翳りが出てきているのは、観客動員数から見てとれます。
その理由としては、他のスポーツの隆盛にともなう相対的な野球人気の低迷や、上述した「伝統的」なファンの高齢化のほかに、プレーや采配がこぢんまりしてワクワク感がなくなってきたからではないかと考えられます。
橋下氏は、政権の中枢入りを目指しているようですが、ありきたりのことをやれば大阪人から飽きられますし、無茶をすれば政権は崩壊します。
「現実的」な大阪人からは、都構想の不備に気付かれています。
大阪市長の任期を終えた後の、プレーオフの結末やいかに。
セパ交流戦後には、セリーグの全球団が勝率5割を切るという前代未聞のどんぐりの背比べという事態に驚きましたが、最終的には上位2球団が5割を超え、優勝は14年ぶりのヤクルト、2位が巨人で3位が阪神でした。
さて、5割をわずかに切りながらもプレーオフに進出した阪神タイガース、かつては万年Bクラス(1987~2002年では1992年を除いて15年間Bクラス)と言われていましたが、これで3年連続のプレーオフ進出。
この10年でも7回Aクラスに入り、ずいぶん勝てるチームになってきましたね。
広島にはカープ、名古屋にはドラゴンズの熱狂的なファンが多いですが、大阪のタイガースファンは、熱狂的なだけでなく心の拠りどころになっているのではないかと思います。
1985年に21年ぶりの優勝、バース、掛布、岡田の三連砲には、この打順が回ってくるだけで異様に盛り上がりました。
その次に優勝した2003年、闘将・星野監督がベンチから飛び出してくるだけで盛り上がりました。
その2年後の2005年をあわせて3回しか過去50年間で優勝していませんが、代打の切り札・川藤や、低迷した90年代の華であった亀山や新庄、広島から移籍した金本などが人気を支えてきたように思います。
彼らの人気の根底にあるのは、ワクワク感ではないでしょうか。
出てくれば、何かをやってくれそう。
たとえアウトになっても、次を期待してしまうくらいのパフォーマンス。
川藤の通算打率は2割5分にも満たなかったのですが、通算代打サヨナラ安打の日本記録を持っているらしいです。
川藤の後は、八木や桧山が「代打の神様」としてファンを沸かせてきました。
阪神ファンは、ドラマが好きなのでしょう。
負けてもいい、打てなくてもいい、とにかく楽しませてくれ、時どき胸がすく思いができたらいい、その相手が巨人ならなおさらだ・・・
世知辛い世の中に期待するものはなく、刹那的な喜びをタイガースに見出す。
「強いタイガース」である必要はない、愛すべき「ダメ虎」であればそれでいい。
大阪のタイガースファンは、そう思っているのではないかと感じられるのです。
翻って、橋下徹氏も大阪の人たちから同じように思われているのではないかと感じられます。
橋下氏のパフォーマンスにはとにかくワクワクするし、はっきりした物言いにもスカッとする。
どれだけウソをつこうが、裏切られようが、そのとき楽しませてくれたらそれでいい。
大阪都構想の中身もどうでもいい、今と変われば当面退屈はしないだろうけど、それで生活がよくなることは期待していないし、悪くなったらそれはそれで仕方ない。
このように刹那的な大阪人から、橋下氏は「愛すべき存在」として認められることに成功したように思います。
だから大阪では(だけ?)絶大な人気を誇るのでしょう。
近年、阪神タイガースの人気に翳りが出てきているのは、観客動員数から見てとれます。
その理由としては、他のスポーツの隆盛にともなう相対的な野球人気の低迷や、上述した「伝統的」なファンの高齢化のほかに、プレーや采配がこぢんまりしてワクワク感がなくなってきたからではないかと考えられます。
橋下氏は、政権の中枢入りを目指しているようですが、ありきたりのことをやれば大阪人から飽きられますし、無茶をすれば政権は崩壊します。
「現実的」な大阪人からは、都構想の不備に気付かれています。
大阪市長の任期を終えた後の、プレーオフの結末やいかに。