独り言。
この両の肱は 何の為に有る
触れて 引き寄せて 強く 抱きしめたくとも
私は そこには 存在しない
私は ただの 観察者
私は ただ 見守り続けることしか 出来ない
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独り言。二言目。
強い春の風を頬に受けながら、いつものウザったい出会い系メールかと思って消そうとした。
何かの間違いか。新しい嫌がらせメールか?なんて思ったけれど。
別の友達からも、また別の友達からも同じメールが届いた。
帰り道。清々しいくらいの夕焼け空を見ながら、もうあの人の目にこの景色が映ることがないのかと思うと、とても不思議だった。
明日、私は最後の挨拶に行きます。
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リーゼは、私が彼女に対して出来る、精一杯の贐です…敢て、弔いではなく…