森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

万治の石仏

2012年06月25日 | 空色の休日 2012 

諏訪大社下社春宮の北側を流れる砥川(とがわ)を渡った対岸にある高さ2mほどのユニークな石仏「万治(まんじ)の石仏」。
万治の石仏
 一般的な呼称は「マンジノセキブツ」と呼ばれています。
 今から十数年前、たまたま諏訪大社の御柱祭を見学に来られこの石仏と対面された、画家の岡本太郎さんや、作家の新田次郎さん方が感嘆されたことにより、一躍話題を呼び講演又は雑誌等で全国に紹介され知られるところとなりました。
 その一文に「万治の石仏」(まんじのせきぶつ)としての言葉が写真も添えて発表され、同時に石仏のユニークな風貌がより話題となりました。
 石仏の「万治」は、この石仏を建立した願主が、万治3年(西暦1660年)と刻まれているところによるものです。

<新田次郎さんの句>
石仏の いわれを秘めて 秋の月

(Resource:下諏訪観光案内所)


万治の石仏と伝説
南無阿弥陀仏万治三年(1660)十一月一日
願主明誉浄光 心誉廣春
伝説によると諏訪大社下社(春宮)に石の大鳥居を造る時この石を材料にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れ出したので、石工達は恐れをなし仕事をやめた(ノミの跡は現在でも残っている)
その夜石工の夢枕に上原山(茅野市)に良い石材があると告げられ果たしてそこに良材を見つける事ができ鳥居は完成したというのである。石工達は、この石に阿弥陀如来をまつって記念とした。尚、この地籍はこの石仏にちなんで古くから下諏訪町字石仏となっている。
        下諏訪町
石には「南無阿弥陀仏 万治三年十一月一日 願主 明誉浄光 心誉慶春」また、胸にはいくつかの謎(なぞ)の紋様が彫られている。 向って右から太陽・雷・雲・磐座(いわくら)・月などで、これは大宇宙の総てを現し、右端には逆マン字が刻まれている。
 これは大日如来を教主とする密教の曼荼羅で、阿弥陀如来と大日如来を一体の石仏に共存させた「同体異仏」を信仰する密教集団の弾誓上人を祖とする浄土宗の一派である。「南無阿弥陀仏」と唱えれば現世でこの身このまま成仏できると説き、民衆に即身成仏による仏としての自覚を与えた。これは今までに例のない念仏思想で「仏頭授受」を伝えるものといわれている。
 石仏は浄土宗の弥陀定印を結び、願主は浄土宗に帰依した人の法名で、兄弟かまたは師弟のつながりをもっていて、その二人がこの石仏を造立したのでないかと推定されている。

万治の石仏 お参りの仕方
一、正面で一礼し、手を合わせて
  「よろずおさまりますように」
  と心で念じる。
二、石仏の周りを願い事を心で唱え
  ながら時計回りに三周する。
三、正面に戻り
  「よろずおさめました」
  と唱えてから一礼する。


では、いってみましょう!「よろずおさまりますように‥‥。」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」





「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」





「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」


「‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥」





「よろずおさめました。」
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