東秩父村「和紙の里」の東、毎年11月2日に行われる「お会式(おえしき)」で親しまれている「浄蓮寺」さんへお伺いしました。
「妙栄山」の山門を入ると正面に「三十番神」のお堂が現れます。また、「鬼子母神」さまも祀られていて日蓮宗寺院の特色が感じられます。
奥には「瘡守明王」の堂額の掛かった「妙栄稲荷堂(瘡守稲荷)」。きれいなお堂ですね。隣の小さな社は「八坂神社」です。
石積みの上に建つお堂は、日蓮宗開祖「日蓮聖人」の坐像を安置する『祖師堂』。渡り廊下の「鐘楼堂」をはさんで『本堂』となっています。
『本堂』の獅子鼻。眼光鋭いですね。
境内奥の墓所を少し入ると、松山城主上田朝直公の墓となります。
上田朝直墓
浄蓮寺墓地内にある松山城主上田朝直の墓で、石製の宝塔形をした高さ1.2mのものである。上田朝直墓を中心に三基が並んで建立されており、三基とも基礎は縁取りで二区に分け反花座(かえりはなざ)を置く。蓮弁はふくらみのない単調な彫りで、室町末期の特徴を良く表している。軸部正面を穿って翕(がん)を作り、両開きの扉を付した形跡を残す。また翕の上には破風があり、懸魚の形を線刻している。
上田朝直は安独斉宗調と号し、天正十年(1582)十月三日に没している。
左は上田政広(蓮好)、右は上田長則(蓮調)の歴代松山城主の宝塔で、松山城最後の城主上田憲定によって造立されたものと考えられる。
平成24年3月 東秩父村教育委員会
石段を上がったところ。右の石柱には「松山城主上田朝直公御墓前」とあります。
丹党所縁の大河原氏館跡。また、武州松山城主上田朝直の菩提寺としても伝えられる日蓮宗の名刹「妙栄山浄蓮寺」ですが、神仏習合の歴史を感じさせる落ち着いた境内でした。
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