・リボンのカスタマイズの理屈は以下のサイトで学習
・本家Microsoftもけっこう詳しい
●リボンのカスタマイズはXMLで行う。
リボンのカスタマイズは、XMLにより、タブの編集・ユーザータブの追加を行う。
・XML編集ソフトはいろいろあるが、Office Ribbon Editor が使いよい。
・「ホームタブ」など、ビルトインのタブは中身のXMLを見ることはできない。しかし、編集することはできる。つまり、カスタマイズで上書きすることで、変更を加えることができるのだ。
ビルトインタブの機能は削除することはできないが、「非表示」にすることはできる。デフォルトの機能を非表示にしてスペースを作れば、そこにオリジナルの機能を加えることができる。
・下記はPowerPoint2010での例である。
<処理内容>
ホームタブ … フォントグループを非表示、マクロ起動用のボタン追加
カスタムタブ … ホームタブの次にタブを追加。ビルトインのグループやギャラリーを追加
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<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2009/07/customui">
<ribbon startFromScratch="false">
<tabs>
<tab idMso="TabHome">
<group idMso="GroupFont" visible="false" />
<group id="customGroup" label="MyDraw">
<button id="customButton" label="MyDraw" imageMso="HappyFace" size="large"
onAction="show_myDraw" />
</group>
</tab>
<tab id="TabDrawingToolsFormat" label="MyDraw" insertAfterMso="TabHome" >
<group idMso="GroupFont" visible="true" />
<group idMso="GroupArrange" visible="true" />
<group idMso="GroupShapes" visible="true" />
<group id="PenToolGroup" label="図形">
<gallery idMso="ShapeFillColorPicker" visible="true" />
<gallery idMso="ShapeOutlineColorPicker" visible="true" />
<menu idMso="ShapeEffectsMenu" visible="true" />
</group>
</tab>
</tabs>
</ribbon>
</customUI>
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・タブの編集にはContorolの idMso(Name)やTypeが必要。
また、一見同じに見えても、group, gallery, menuなどのTypeが違うことがある。
以下から一覧がダウンロードできる。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=6627
こちらの一覧表(Office 2010 コントロールID 一覧)も参考になる。(Typeは記載なし)
http://www.ka-net.org/office/of27.html
また、簡易的には、下図のようにエクセルやパワポの「オプション」-「リボンのユーザー設定」で「コマンドの選択」の各項目の上にカーソルを乗せると、そのContorol Nameが表示される。ただし、Typeはわからない。

●ビルトイン機能の「グループ」に注意

分かりにくいのが、「ワードアートのスタイル」、「図形の挿入」などの埋め込みメニューだ。普通に単機能のオブジェクトだけを張り付けても、上記のワードアートの選択ボックスは表示されない。
これらは複数の機能を集めた「機能グループ」(最初が「Group***」で始まるidMso)として定義されている。組み込みたい場合はのように指定する。
上の図の「ワードアートのスタイル」の場合は
<group idMso="GroupWordArtStyles" visible="true" />
となる。