読了 ブレイブストーリー

またちょっと流行に乗り遅れて, 映画化されたブレイブストーリーを読了. 宮部みゆき作品は『火車』『龍は眠る』 『魔術はささやく』といった推理小説(?)時代の作品しか読んでなかったんで, 読み始めるまでは, ファンタジーって違和感があったんですが…

面白かったです. ファンタジーでも宮部みゆきは宮部みゆきであった.
けっして甘くなく, 人の心の暗い部分や痛い部分をするどくえぐってくるけれど, 底流として人間愛がしっかり流れているのが感じられて, 切ないながら心地よい読後感.
チョーお勧め!!

しかし, 読みながら「これは子供向けのアニメにはならないでしょ~?」と思いましたよ. とても美しかったり壮大だったり迫力あったりするシーンの描写がテンコ盛りなので, 大人向けとしてなら良い映画になりそうだけれど, その場合でも, とても2時間程度に収まるとは思えません.


で, レビューを書いているブログを見てみると…

(´-`).。oO(スパゲッティはパスタの一種類だよ):魔人英雄伝
今回の映画化において、配給側は本作の"題材"である「少年の冒険ファンタジー」の部分に作品を特化させ、"ファミリー向け娯楽映画"として興行しようと考えた様で、上述した現実世界における導入部のドラマが大幅にカットされており、同時に"宮部らしさ"も大幅減となってしまっている。

さらに、文庫で全3巻と言う、長い原作を2時間弱の尺で終わらせる暴挙に出てしまったため、冒険のほぼ最初と最後だけしか描写せずに、途中は完全省略されてしまっており、まるで総集編を見ている様な構成。

えー気を取り直してもう一つ.

映画をささえに生きる:ブレイブストーリー
しかしこれだけ明確な作品テーマが打ち出されているのに心に響かないのはどうしたわけでしょう。

最大の問題は、原作の長大さです。GONZOは与えられた条件下で精一杯頑張ったと思います。それでも2時間に収めるにはボリュームがありすぎます。エピソードを大幅にカットして、端折って、なお駆け足の印象がぬぐえません。


うんっ
映画は闇に葬って,なかったことししましょう.
原作は間違いなく面白いんですよ.

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