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窮亦楽

column

売色鴨南蛮

2016-12-21 18:42:13 | 

久しぶりにお寺に祖母をつれて女房と出かけた。
なにせ今のご住職は私の中学の後輩である。
私も随分歳を取ったものだ。

もともと我が家はここから少し離れた寺だったのだが、江戸時代からの檀家だったのを前住職が無類の俗世女遊びが有名で
それを祖母が嫌って 今のお寺に移ったのだ、位牌の親父もさぞ吃驚してるだらう。

三界萬霊の位牌だが、祖母も小姑三人に気位の高い明治生まれの婆さんと苦労が絶えなかったのは良く覚えている
親父の実家は俗世女遊びのお寺の隣で随分と色々勉強したようだ。
私が嫁をもらった時も、女三界に家なし と私に言い聞かせていたものだ。

というわけで、昼食に蕎麦屋に行った。
なかなか上等な蕎麦屋で、最近はこんなのも多い、私はグルメでもなく、駅前の立ち食ひでも何でも蕎麦は好きだ。
泉鏡花の作品に 売色鴨南蛮 と言うのがあり、溝口健二が  折鶴お千 という題で映画になっている。サイレントだが明治の雰囲気が良く出てる。

最近の時代劇も考証家の努力で蕎麦屋や居酒屋のセットも実在に近づいてきたと思う。


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