イギリス英語で緊急救命室をA & E(Accident & emergency )と呼ぶ。
アメリカ英語だとERかな。
まさか、このA & Eに自分がお世話になるとは夢にも思わなかった。
昨日、以前から患っていた発疹の検査のため、
午前中に病院で血液検査と患部の細胞をみるため、患部の一部を切った。
その時は傷口を縫うほどのことはなく、止血しガーゼで手当てされた。
当日はお風呂にも入っていい、ということだったので、
お風呂に入ろうと、ガーゼを取り外したら・・・・
流血してる・・・
でも、普通、しばらくしたら血は止まるもの。
そう思ってしばらく押さえていたものの、一向に止まらない・・・・
とめどなく流れてくる様子を見て、
「ヤバイ!」・・・と思った。
ドクターの24時間コールにかける
何回かけてもつながらない・・・。
「どうしよう、出血死しちゃうかも」・・・と思ったら怖くなって
とりあえず、誰か呼ばなきゃ!と部屋を出た。
フラットメイトの中で私が勝手に頼りにしている
韓国人の女の子ヘイキョンを呼ぼうと思った。
彼女の部屋は3階。
足を抑えながら、ゆっくり階段を上り、ドアをたたく。
でも返答なし。
明かりも消えているから、まだ帰っていないのかも。
他のフラットメイトを呼ぶ?どうする?
そう思っていたら、帰ってきた!!
すぐに階段を降りて、彼女のもとへ。
彼女は驚いた顔で、何が起きたのかを聞いてきた。
つたない英語で何とか事情を説明。
彼女は隣に住む大家さんを呼んでくれ、
近くにある、University College London Hospitalへ連れて行ってくれた。
A & Eではたくさんの患者がドクターを待っていた。
400人の患者に対して、ドクター2人というのが英国医療の実情だと
ヘイキョンは教えてくれた。
彼女の友達も4時間も待たされたのだとか。
4時間!??
そんなに待ってたら朝になっちゃう。
呼ばれて中に入ったものの、応急処置をされたままで
一向にドクターが来ない。
待って、待って、待って、2時間くらい待ってようやくドクターが来た。
ドクターは若い女医さんで、とても感じのいい人だった。
私の英語は早いけど大丈夫?
なんて言われたけど、大丈夫も何も、彼女に見てもらわないと
どうしようもない。
つたない私の英語と、ヘイキョンの助けによって
何とか状況を説明し、これからの処置について話をした。
先生に支えられて、手術室?へ。
結局、一針縫うことになった。
「痛いの?」と、私。
「少しだけね」と、先生。
無事に処置も終わり、先生は「well done!, Good !,OK!」
を連発していた。
すべてが終わり、病院を出たのが朝方3時ころ。
外は凍えるような寒さだった。
私は短パンにトレーナーの格好だったから
ぶるぶると震えていた
タクシーで家まで帰った。
鏡で見ると私の顔はひどいものだった。
翌朝、ヘイキョンは気にかけてくれて様子を見に来てくれた。
本当にありがとう。
University College London Hospital
http://www.uclh.nhs.uk/