常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

御前崎

2012年04月10日 | 日記

 菊川の河口にかかる潮騒橋。人道橋だが構造は世界初となる連続上路式吊床板橋と言われ国内では最長の長さという。塩害防止の為コンクリートで覆われているが要するに上路式のつり橋が列なったもの。私には遠州灘を望む河口の風景に溶け込み美しい構造体に見えた。

 浜岡砂丘から遠く浜岡原発を望む。盛んに防潮工事が行われている様子が伺える。福島原発は想定外というにはお粗末な電源確保だったと今になってはいえるが、しっかり検証しこの原発も再稼動の為の対策をして欲しい。国防とか原発とかになると異常な反応を示す一部の風潮が冷静で公平なきちんとした議論や検証する場を阻害させ、その結果”原子力村”なる閉鎖社会を作らせてしまったことも原因のひとつと思っている。今回の不幸な事故は、やはりきちんとした再発防止がなされると私は政治家でなく専門家たち(一部には評論家のような専門家もいるが)を信じるが、今私が原発に対し一番懸念しているのはむしろ"トイレのないマンション”と揶揄される廃棄物処理の問題である。

 原発に隣接して風力発電が延々設置されているが、風がなければ回らず、強すぎてもやはり機械保護の為止めなければならない。原発も定期点検とか止める場合も多く単純な比較はできないが発電能力としておよそ原発一基に対し風力発電は千基必要。浜岡原発は五基あるのでこれに対応するには風力発電機五千基が必要となる。回転時は低周波のうなり音がして、やはり基本的に人家のそばには設置できず、広大な無人地帯が必要となる。

 浜岡砂丘に隣接する公園で

 静岡県最南端の標識がたつ御前崎海岸。ここは遠州灘おきで江戸時代の廻船船など沖合い岩礁等による座礁など難破船が絶えなかったという。そのため江戸時代には行灯形の見張り灯堂を立て夜二人番で見張ったが余り役に立たず、明治になって英国人技師により現在の灯台のもとが立てられた。

  灯台のそばの食堂では採り立てのわかめを干していた。1年の中でこの3,4月がわかめ採りのシーズンという。乾燥したわかめを見て尋ねたら売り物でないといわれた。帰ろうとしたら店のおかみが出てきておいしいから食べていきなと早速干している生わかめを切って味噌だれ、しょうゆだれまで出し、店の前のテーブルに出してくれた。文字通り新鮮な、潮の香りのするわかめはコリコリとして至極の味がした。生のままではその日のうちに食べないとだめだという。そしてさらに乾燥わかめを揉み解したものを使っておいしいわかめご飯おにぎりをこれもあっというまに沢山作って出してくれた。宿の夕食前の散歩で一瞬躊躇したが、せっかくのご好意においしく頂いた。

そこに今は御前崎市町及び市議選挙の真っ最中、その一人のY候補が選挙カーでやってた。ここで演説をされると狭い広場で大変と思っていたらどうも一休みの様子だった。積んであるおにぎりを進めたら選挙スタッフたちはほうばるように食べた。私は近づいた市議候補に”私はあなたが原発容認派か反対派かは存じ上げませんけど”といったら、どっちにも通じるごまかすような返事でなく至極私にとってはまともな返事が返ってきた。わかめおにぎりの一つを差し出したらはじめは遠慮していた候補者も食べた。頑張ってくださいといって送り出したが、よその町の選挙結果を楽しみに待つことになった。

お店には少しでも寸志を置きたかったが聞いただけで怒られそうな元気なお母さんの雰囲気で躊躇し、その上に袋いっぱいに乾燥わかめと生わかめ、さらに”たれ”までををお土産に頂いてしまった。生わかめは早速その日の宿で部屋で日本酒とともにすばらしいつまみとしていただいた。

  翌日帰りには奇祭おひつ収めで知られている”桜ゲ池”に初めて立ち寄ってみた。



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