西山地域は交通が不便で余り紹介されていない。
去年ツアーで紅葉の西山三山を巡ったが素晴らしかった。が竹薮を縫ってある細い道が主要道なので大勢の観光客が居ないのも良かった。
酷くなった雨の中坂道を登る。
最初に読んだ本で憶えているのは西行が「ろうたげなる子を縁側から蹴落とし仏間に入り髪を切った」とある事だが勝持寺で出家したという。
奈良時代の創建だが当時の建築物は山門だけだという。
こんな山の中まで応仁の乱の戦火が及んだのかと驚くばかりだ。
西行は待賢門院の長男の崇徳院の生き方に示唆を与える。騙されて譲位をしたが子の重仁を天皇にし実権を取り戻そうとする。類稀な才能有する和歌の道で人民の心の安定をもたらせるよう西行が説得する。しかし源為義等の甘言に乗り保元の乱に突入し崇徳院は破れ讃岐に流される。
瀬をはやみ 岩にせかるる たきかわの われてもすえに あわんとぞおもう 崇徳院
崇徳院と後白河天皇の待賢門院を母に持つ兄弟の争いなのだが兄弟の権力争いも何れは平和解決したいとの願いの解釈もある。
物悲しさを感じながら雨中を歩く。寺の外壁が見えてきた。
空を覆う桜の天蓋だが雨と昨日来の風で花弁が積もっている。崇徳院の心情の演出か?
雨に濡れたこともあり暖かい茶室で抹茶を頂き人心地がついた。再度暴風雨に散った西行桜を見上げた。暗い雨天の故、華やいだ感じは無かった。中央の背の高い木が西行桜と名付けられている。
去年ツアーで紅葉の西山三山を巡ったが素晴らしかった。が竹薮を縫ってある細い道が主要道なので大勢の観光客が居ないのも良かった。
酷くなった雨の中坂道を登る。
最初に読んだ本で憶えているのは西行が「ろうたげなる子を縁側から蹴落とし仏間に入り髪を切った」とある事だが勝持寺で出家したという。
奈良時代の創建だが当時の建築物は山門だけだという。
こんな山の中まで応仁の乱の戦火が及んだのかと驚くばかりだ。
西行は待賢門院の長男の崇徳院の生き方に示唆を与える。騙されて譲位をしたが子の重仁を天皇にし実権を取り戻そうとする。類稀な才能有する和歌の道で人民の心の安定をもたらせるよう西行が説得する。しかし源為義等の甘言に乗り保元の乱に突入し崇徳院は破れ讃岐に流される。
瀬をはやみ 岩にせかるる たきかわの われてもすえに あわんとぞおもう 崇徳院
崇徳院と後白河天皇の待賢門院を母に持つ兄弟の争いなのだが兄弟の権力争いも何れは平和解決したいとの願いの解釈もある。
物悲しさを感じながら雨中を歩く。寺の外壁が見えてきた。
空を覆う桜の天蓋だが雨と昨日来の風で花弁が積もっている。崇徳院の心情の演出か?
雨に濡れたこともあり暖かい茶室で抹茶を頂き人心地がついた。再度暴風雨に散った西行桜を見上げた。暗い雨天の故、華やいだ感じは無かった。中央の背の高い木が西行桜と名付けられている。