これ、実話をモチーフにしてたんだよね。
実話のほうは７年じゃなく２４年間
しかも実の父親によって
しかも子供７人も！
ま、映画のほうに戻りますと
この主人公の女性のね
奪われた７年間と
"へや"から出られたけど
その後の狂わされた人生と
再会した後の父親の態度とか
マスコミの容赦のない質問とか
母親との関係もぎくしゃくするとか
息子にすら当たってしまう
この前観た「白い沈黙」では
確かあれも７，８年監禁されてた娘が
無事に親元に帰還できて
めでたしめでたしで終わっていたけれど
本当の苦しみはこの後なんだってことを
今作では描いている。
でも、もし、こんなことに巻き込まれていなければ
青春を謳歌して
本当に好きな人と結ばれて
そして子供ができて
それとも、好きな仕事を見つけて
バリバリ働いていたかもしれないし
本人はもちろん
周りの環境も含めすべてが狂わされてしまったよね、彼女の人生を。
あの部屋で妊娠して
もちろん病院にも行けず、きっと一人で出産したのだろうと思うと
なんとも言い表せない。
外の世界を知らず５年間生きてきたジャックが
再びあの"へや"を訪れた時
「縮んだ？」ってママに問いかける。
本物の広い世界を知った後は
そう思うのも無理はないね。
