塚森のまいにち

工作するとか。出かけるとか。

KATO小型車両用動力ユニットにフライホイールの処方箋

2023年03月12日 | 模型:鉄道
おはこんばんちは、トトロです。
花粉症の季節ですね。目が痒いだけならまだしも皮膚が痒くなるとお手上げです。
さてポケットライン動力と違ってコアレス化されなかった小型車両用動力ユニット、通称KATOボギー動力ですが、どうせならフライホイルをつけたい。
それもなるべく部品を足さずに、元の大きさからはみ出さずにつけたい。
ということでのーみそこねこねした結果わりといいところまで追い込めたので作ってみました。




買いました。
実売価格で2000円をかなり切っており激安です。


速攻バラします。


こんな感じ。
で、支障するところを削ったりなんやかんやして……


完成。

解説していきます。


分解するとこんな感じ。

フライホイルはIMONのHOE021で、外径Φ10、厚さ3.5、軸径Φ1です。外径がモータケースとほぼ同じ大きさなので外装を活かして仕込むことができ、入手性のいい市販品の中では薄いためモータをずらす量が5mm程度で済みます。あと1個110円で安い。
モータから外したユニバーサルジョイントのメスにΦ1の線材で軸を差し、フライホイルで継ぐような形でモータに接着固定します。

台車集電板からモータへの給電はオリジナルの基板を活かしてリード線で接続しています。ねじ止めにしたのは小手を暖めるのが面倒だったからで、半田付けで問題ないと思います。このリード線と台車集電板を抑えるカバーの突起が干渉するので折り取ってしまい、接触圧がかかるように台車集電板を曲げています。なおこのせいで集電基板の組付けには台車を両方外してからでないとやりにくくなっています。

シャシ、カバーはモータ、フライホイルに干渉しないように削ります。またプラ材を切り刻んでモータが嵌るように突起を作っておきます。カバーにスポンジを貼ることで上からモータを押さえつけて固定するようにします。なおカバーを前後逆に使っているのに深い意味はないです。また作例ではシャシの付随台車側端梁を切り取っていますがこれはフライホイル改造には関係ないです。Bトレ車体用のツメについている白いものはプラクズを接着したリード線押さえです。


モータを積むとこんな感じ。リード線はギリギリのところを通っているので、太い線やちょっと長い線だとフライホイルやモータと干渉します。

それからカバーは穴を開けただけでなく厚さ方向にも削っています。最近100均で売ってるネイル用の電動ネイルケアマシンで削りました。


工作は以上です。
モータ尻の出っ張りは元のカバーから約2mmで、余程ギリギリの設計でなければオリジナルが入る車両に入るはず。モータ軸を1mmほど削り、さらに集電基板も削り込めば出るか出ないかぐらいまで追い込めるかもしれませんが今回はそこまではしませんでした。


上もそうだけど下もフライホイルがチラ見えしていて、キワッキワな感じが実にいい。


フライホイルを積んだとはいえ減速比がそんなにない(12:1)ので惰行はあまりしません。さらに言えばこの動力はもともと全軸集電なのできちんと補重すればフライホイルが要らないぐらいよく走るんですが、積みたかったし若干は効果あります。なにより楽しい。

さてよく走る動力ができましたが何をウワモノにしましょうか? もうアタリはつけていますが……
ではまた。
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