【賢者の石】 ハリーポッターの真実 【メガネ小僧】

2005-10-09 | 過去ログ
数年前話題になったハリーポッターが今の子ども達にどのような影響を与えたか。
小学校教員の友人から話を聞けました。なかなか興味深い話でした。

まずハリポッター人気のピークは賢者の石(第一巻)で終わっているようです。
もちろんこのシリーズに興味を持って続編を読んでいる子もいるようですが
1巻を読んで終わりにしている子が多いのも事実。
では、なぜそのようなことになったのか
まずハリーポッターが子どもにうけた背景には
・面白さ
・流行
・達成感
主にこの3つが柱となっているようです。

まず『面白さ』
これは文句なく作品自体が子どもにとって面白いと感じたからこそ人気が出て
それがキッカケとなり読書量も増えるという望ましい結果をもたらしました。
これに関しては親も教師も喜ばしいことだったのではないでしょうか。
やっぱり本を読まないよりは読んだ方がいいですよね。

次に『流行』
まだマイナー状態だったハリーポッターはマスコミが取り上げることによって
一気にそのブームは加速し、全国展開がはかられました。
金という黒い部分には子ども達は触れることなく
その流行にのみ喰らいついていきます。あの子が読んでるから自分も読む。
大人でもそのスタイルは変わらない人はいますよね。
ちなみにたまごっちやベーグルなど流行に一切乗ることなく進んでしまった管理人は
よく「時代を間違えて生まれてきた人」として周囲から認識されています。テヘッ

最後に『達成感』
みんなが読んでるハリーポッター。
僕も私も読まなきゃ!
ある意味それは子ども達にとってはプレッシャーになっていたのかもしれません。
子ども達はあの厚い本を最後まで読むことだけに集中。
その結果、読書後に感想を聞いても何も思い出せないという事態が発生。
字だけを追ってしまうという完全な流し読み状態だったのです。
これは大人たちが最も望まない読書でした。

ハリーポッターに人気が出た背景にはやはり面白さがそこにあったのだと思います。
管理人はあまり面白いとは思いませんでしたが
子どもにとってはとても面白かったのではないでしょうか。
そのため現在の子ども達における読書事情は

子どもが読める本が少ない=つまらない本ばっかり

だったということだったのが実情のようです。
まぁ教科書に載ってる教訓ばりのお堅い文学作品などつまらないでしょうし
娯楽作が望まれるのは大人も子どもも一緒。当然と言えば当然かもしれません。
また、冒頭でもお知らせしたハリーポッターは1巻がピークという件ですが
これは続編をあまり読まなくなってしまった理由として
おそらく子ども達の多くには『流行』と『達成感』が混合していたのだと思います。
流行で読み、読み終わった後はその達成感に酔いしれた、と。
今の子ども達はあきやすいというのも一つの理由かもしれませんが。
しかし、今の子ども達は本を読むということが立証されました。
出版不況とは言え、売れるものは売れる。
売れないものは売れない。
面白いものは面白いしつまらないものはつまらない。
それは非常に明確な答えだったというわけです。
つまり、何が言いたいかと言うと
印税生活したい。