※仕事場のデスクの中に入れてあるドラえもん。これは、甥っ子や息子が小さな頃、よく連れて行った「映画ドラえもん」のプレゼント品。ドラえもんの映画には必ずおまけがついていて、それがとても楽しみでした。だって大人の私にもくれるのですからねえ。これ、ネジを巻くとドラえもんが仰いでくれるのですよ。癒されますねえ。
まだ若い女性の患者さんから、「生きていて良かった事なんかない。これからもあるわけない。やりない事なんて今までなかったし、これからもない。どうせ人はいつか死ぬんだし、そしたら全て無になるのに」
身も蓋もないような言葉に聞こえますが、
なかなかどうして、ずっと曇り空の中を漂ってきた苦しみが垣間見えます。
傍目には幸せな何の過不足もない彼女の人生はまだ四半世紀。
あきらめないで頑張ろうよと励ます事は簡単ですが、響く言葉が見つかりません。
何をしても幸せを感じられない人と、ほんの些細な喜びを幸せと感じられる人。
スモールステップで生きてく目標を定めていけばと思います。遠い将来に不安を募らせ、今ある平穏を見逃してしまうのは惜しい。
とはいえ、人の心はとても複雑。そのアンダーグラウンドの底には、誰にも理解されずに葬ってきた悲しみがうずいているのかもしれません。