中にはお菓子と地産地消の野菜がどっさり。
彼女の嫁ぎ先のおばあちゃんが丹精込めて育てた野菜です。皮の厚いレモンは彼女のお母さんが育てたもの。
なんてありがたい贈り物。野菜一つ一つが傷まないようくるんであった。
彼女とは保育園からの幼馴染。思春期にはお互いの家に泊まり、夜を徹して好きなアーティストの音楽を聴いたり話をしたり。
高校を卒業して、私たちはそれぞれの岐路に差し掛かり、それでも出産するまでは身内のような間柄でした。
子ども達が高校生になった頃、ある事を境に亀裂が生じてしばらく連絡を断った時期もありました。
また会うようにはなったけど、以前のようなあ、うんの呼吸は消え、どうしても距離感を禁じ得ず。
でも、私が上京する事で物理的距離は生じても、心はまた近づいた。
こんな風に思い遣ってくれる彼女の人柄に改めて宝物だと感じました。
昔の私は、育った環境や自分の能力にコンプレックスが強くて不運だと思い込んでいた。
でも、今この年になって知人もいない都会へ移住しても寂しさはありません。
彼女を始め、優しい友達が応援してくれる事に励まされている。
ほんとに感謝しかない。