仕事が終わった。
今日は直ぐに家に帰ろう。
もう少し、早く寝よう。
絶食しよう。痩せなきゃな。
朝、起きて一番最初に思うことだ。
まず、眠い。そして、気持ち悪い。
遅くまで、食べて、飲んで、
記憶がなくなるまで、
お腹がはちきれそうになるまで、
脳が麻痺するまで、
この三拍子で、欲求が満たされる。
あの娘を僕のものにしたい。
その欲求を満たすために。
美味しいお鮨を食べたい。
どうしても、食べたい。
脳がどうしても食べたいという信号を出している。
でも、僕にはそれは食べれない。
何故なら、
世界に一人しか食べれない特別な物だから。
でも、食べたい。
でも、僕には絶対
手にすることも、
触れることも、
口にする事も
出来ない。
でも食べたい。
僕は、ラーメン、お好み焼き、
もう食べてないっていうぐらい食べる。
お腹がいっぱいになる。
少し、お鮨の事を忘れられる。
僕は、アルコールを手にし、
もう食べれない、
飲めないっていうぐらい、
たらふく食べまくる。
もっと、お鮨の事を忘れられる。
もっと、飲んで食べて、
終いには、お腹が痛くなる。
そうすると、
お鮨を食べたいっていう気が失せる。
それと同じだ。
あの娘が本当に好きだ。
でも、僕にはどうする事も出来ない。
頭の中で妄想するぐらいだ。
でも、あの娘と話したい。
触れたい。
自分のものにしたい。
でも不可能だ。
酒をたらふく飲み、
たらふく食べる。
今日は、生ビール二杯、ハイボール4杯飲んだ。握りマグロ5貫、ゲソ5貫、うなぎ3貫、ハマチ2貫、納豆巻き2貫
ポテトフライ、手羽先、鶏皮パリパリ揚げ、キュウリの一夜漬けを食べた。
若いうちから、飲みすぎたせいか、
お酒が強い家系か。
全然、ベロンベロンにならない。
家に帰って、氷結ロング2本、枝豆で
さらに脳を麻痺させる。
そうする事で、あの娘を忘れられる。
でも、今だけだ。
酔いがさめると
また、あの娘を思い出す。
僕が廃人になるのが早いか、
あの娘を忘れられるのが早いか。
脳があの娘を忘れるって事は、
多分ヤバい時だろう。